右上3番、根管治療中。リーマが進まない
相談者:
雅史さん (45歳:男性)
投稿日時:2011-06-20 23:01:46
参考:過去のご相談
※X線で根尖に膿がたまっている像が見られないのにフィステルができる
他多数
いつもお世話になっています。
フィステルらしきものができたこと、ガッタパーチャが短くしか入っていないこと、仮歯中だったことから右上3番を再根管治療することなりました。
コアをはずし、ガッタパーチャを取りと治療が進んでいったのですが、何かが詰まっているようでリーマがガッタパーチャが入っていた深さ以上に進まなくなったとのこと。
レントゲン上は、何も写っていません。
【質問】
この根管のガッタパーチャの下には、何が詰まっていることが想定されますでしょうか?
※X線で根尖に膿がたまっている像が見られないのにフィステルができる
他多数
いつもお世話になっています。
フィステルらしきものができたこと、ガッタパーチャが短くしか入っていないこと、仮歯中だったことから右上3番を再根管治療することなりました。
コアをはずし、ガッタパーチャを取りと治療が進んでいったのですが、何かが詰まっているようでリーマがガッタパーチャが入っていた深さ以上に進まなくなったとのこと。
レントゲン上は、何も写っていません。
【質問】
この根管のガッタパーチャの下には、何が詰まっていることが想定されますでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
山田歯科医院(兵庫県姫路市)の山田です。
回答日時:2011-06-21 01:36:17
雅史さま、こんばんわ。
フィステルらしきものがあって、再根管治療を始めたところ、途中からファイルが入らなくなってしまったわけですね。
通常フィステルがあれば感染根管になっているのは確実です、そして犬歯は比較的根管形態は単純なことが多いので、根管形成自体それほど難しくない事がほとんどです。
したがって個人的には、抜髄時にエンジンで根管形成をしたためステップができてしまって、そこで引っかかってファイルが、それ以上はいっていかなくなっているような気がします。
レントゲンを見れば、おおよそ原因は判明すると思うのですが・・・・。
フィステルらしきものがあって、再根管治療を始めたところ、途中からファイルが入らなくなってしまったわけですね。
通常フィステルがあれば感染根管になっているのは確実です、そして犬歯は比較的根管形態は単純なことが多いので、根管形成自体それほど難しくない事がほとんどです。
したがって個人的には、抜髄時にエンジンで根管形成をしたためステップができてしまって、そこで引っかかってファイルが、それ以上はいっていかなくなっているような気がします。
レントゲンを見れば、おおよそ原因は判明すると思うのですが・・・・。
回答2
誠安・瑞石牙医診所(台湾)の王です。
回答日時:2011-06-21 02:29:30
雅史さま
こんばんは。
実際に拝見しておりませんので、確実なことは申し上げられませんが、記述内容から推定致しますと、
>リーマがガッタパーチャが入っていた深さ以上に進まなくなった
・・・・なのであれば、
1 根管内でレッジ(ledge)が出来てしまっている。
>根管のガッタパーチャの下には、何が詰まっていることが想定されますでしょうか?
2 根尖寄りの根管が石灰化している。
ではないのかと思われます。
1のレッジに関してですが、曲がった根管の場合(上3番の根管は緩やかなカーブを描いているような場合が多いので)、湾曲した根管の治療途中でファイルやリーマーが止まって入らないような時は「レッジ」という段差が出来ていることがあります。
これは本来の根管と多少異なった方向の切削で出来てしまった窪みのことを指しているのですが、本来の根管の長さ(根尖孔)にリーマーが到達することを困難にさせてしまいます。
レッジは再根管治療の難易度を上げる原因の一つになっていますが、修正が全く出来ないというわけでもありません。
ただし、大変難しく根気と繊細さが要求される処置と言えるかと思います。
2の石灰化についてですが、再治療前のガッタパーチャーの長さまで充填物を取り除いた後に、その下にある根管にファイル・リーマーなどの器具が入らない、又は通過出来ない場合は、先程述べたレッジ以外に、根管内が石灰化している可能性があります。
レッジなのか石灰化なのか・・・・・
いずれにしろ、担当の先生に状況をご説明していただくのが一番良いのではないかと思いますが・・・・・・
海外からの憶測的なコメントになってしまいましたが、参考になさって下さい。
お大事になされて下さい。
こんばんは。
実際に拝見しておりませんので、確実なことは申し上げられませんが、記述内容から推定致しますと、
>リーマがガッタパーチャが入っていた深さ以上に進まなくなった
・・・・なのであれば、
1 根管内でレッジ(ledge)が出来てしまっている。
>根管のガッタパーチャの下には、何が詰まっていることが想定されますでしょうか?
2 根尖寄りの根管が石灰化している。
ではないのかと思われます。
1のレッジに関してですが、曲がった根管の場合(上3番の根管は緩やかなカーブを描いているような場合が多いので)、湾曲した根管の治療途中でファイルやリーマーが止まって入らないような時は「レッジ」という段差が出来ていることがあります。
これは本来の根管と多少異なった方向の切削で出来てしまった窪みのことを指しているのですが、本来の根管の長さ(根尖孔)にリーマーが到達することを困難にさせてしまいます。
レッジは再根管治療の難易度を上げる原因の一つになっていますが、修正が全く出来ないというわけでもありません。
ただし、大変難しく根気と繊細さが要求される処置と言えるかと思います。
2の石灰化についてですが、再治療前のガッタパーチャーの長さまで充填物を取り除いた後に、その下にある根管にファイル・リーマーなどの器具が入らない、又は通過出来ない場合は、先程述べたレッジ以外に、根管内が石灰化している可能性があります。
レッジなのか石灰化なのか・・・・・
いずれにしろ、担当の先生に状況をご説明していただくのが一番良いのではないかと思いますが・・・・・・
海外からの憶測的なコメントになってしまいましたが、参考になさって下さい。
お大事になされて下さい。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2011-06-21 08:53:42
お二人の先生の書かれている通りだと思います。
過去のご相談
参考⇒X線で根尖に膿がたまっている像が見られないのにフィステルができる
から想像すると王先生の書かれている
「2 根尖寄りの根管が石灰化している。」
に該当するような気がします。
教科書的には「リーマーの挿入出来た所までの洗浄消毒をしっかり行い、根管充填を行う」となります。
また、それでもフィステルが消失しない場合には、感染根管以外の原因(歯根破折など)を疑う必要があるかもしれません。
過去のご相談
参考⇒X線で根尖に膿がたまっている像が見られないのにフィステルができる
から想像すると王先生の書かれている
「2 根尖寄りの根管が石灰化している。」
に該当するような気がします。
教科書的には「リーマーの挿入出来た所までの洗浄消毒をしっかり行い、根管充填を行う」となります。
また、それでもフィステルが消失しない場合には、感染根管以外の原因(歯根破折など)を疑う必要があるかもしれません。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2011-06-22 18:54:36
前回リーマを入れた状態でレントゲンを取ったのですが、リーマが奥に入っていかない理由を、はっきり聞いていませんでした。
本日治療前に、主治医の先生にお聞きしたところ、レントゲンを見ながら石灰化しているのでリーマが進まないと思うとのことでした。
しかし本日もう一度トライするということで、今度は、検知器を付けてリーマ、ファイルを進めていったところ、検知器が反応し、奥までとどいたとのことでした。
根管を洗浄し、根管充填し、レントゲンをとったところ、ガッタパーチャが根管の奥まで入っていました。
ちなみに、今回は根管充填するのでラバーダム着用でした。
山田先生、王先生、タイヨウ先生 ご回答ありがとうございました。
ガッタパーチャが根管の奥まで入り、フィステルも消えたということで、当初の治療目標は達成されました。
前回リーマが進まなかったのは、再石灰化した部分がもろく、リーマ、ファイルで穴があけられたと理解しておきます。
可能性は色々と考えられますが。
本日治療前に、主治医の先生にお聞きしたところ、レントゲンを見ながら石灰化しているのでリーマが進まないと思うとのことでした。
しかし本日もう一度トライするということで、今度は、検知器を付けてリーマ、ファイルを進めていったところ、検知器が反応し、奥までとどいたとのことでした。
根管を洗浄し、根管充填し、レントゲンをとったところ、ガッタパーチャが根管の奥まで入っていました。
ちなみに、今回は根管充填するのでラバーダム着用でした。
山田先生、王先生、タイヨウ先生 ご回答ありがとうございました。
ガッタパーチャが根管の奥まで入り、フィステルも消えたということで、当初の治療目標は達成されました。
前回リーマが進まなかったのは、再石灰化した部分がもろく、リーマ、ファイルで穴があけられたと理解しておきます。
可能性は色々と考えられますが。
タイトル | 右上3番、根管治療中。リーマが進まない |
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質問者 | 雅史さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 45歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
根管治療に関するトラブル 歯茎の婁孔(ろうこう・フィステル) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。