患者と家族では虫歯治療判断は異なりますか?

相談者: フルオロアパタイトさん (36歳:男性)
投稿日時:2013-10-04 13:01:14
こんにちは。
ご質問させていただきます。


患者さんの虫歯が見つかって削るときと、ご自分の家族の方の虫歯が見つかって削るときとでは、削ると判断する虫歯の程度は異なりますか?

例えば、普段削ってるような早期虫歯でも、家族であれば少し様子を見たりしていますか。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 13:08:16
食生活、ブラッシング状態、経過観察の間隔等が判断基準にするようにしています。

個人的には多少無理な治療も家族なら許されるかなと思いつつ治療することはあると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 13:19:12
カリフリ さん、今日は。


初期の虫歯を削るか削らないかは、メインテナンスを受けているか、家庭でのケアや食生活等の生活習慣によって変わってきますので、家族の場合は、その状況がよくわかっていて、多くの場合は最善の状況にありますので、そういった点では、判断が変わってきます。

例え、家族でなくてもでも、メインテナンスに通っていて、生活習慣が良好なら、家族と同じ判断になります。


ただ、家族の場合は、冒険的な治療が許されることもありますので、その点では多少違うかもしれません。
例えば、初めてのインプラント治療は、自分の親にしたという話はよく聞きます。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 13:19:18
柴田先生の回答に若干似ているかもしれませんが、患者さんの性格も判断材料に加味します。

経過観察が放置と思う方がおられるので、その場合は治療を開始することもあります。

また、自分がむし歯と思って受診したのにもかかわらず、何もしてくれなかったと取る方もおられます。
その方の過去を振り返り判断することも有ります。



基本的に口腔管理の良くない方は処置をする事が多いです。
むし歯の治療を始める前にブラッシング指導からはじめ口腔内を良好な状態に持っていくのですが、理解が得られない場合は、むし歯の処置に入ります。



参考にしてください。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 13:24:53
カリフリ さんこんにちは

>削ると判断する虫歯の程度は異なりますか?

基本的に変わりません。

ただ、家族であれば清掃性が悪ければ注意をすぐにできコントロールできますが、患者さんの場合はそういったことができません。

プラークコントロールがうまくできていない方や、定期的に通院していただいて経過観観察をきちっとできない方。
つまり、そのままにしておくと虫歯が進行してしまって削って治すよりも悪くなると判断した場合は積極的に治療をする場合があります。


経過観察で、1年ぶりにいらしたら抜髄になってしまった…ではもとも子もありませんから。


ご参考になれば

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 14:08:00
「家族だから」では無く「カリエスリスクが高いかどうか?」「キチンと治療に通院してくれるかどうか?」で判断します。


例えば…

家族であっても単身遠くに離れて暮らしているような場合には削る時期は早めると思います。

家族で無くともキッチリ定期的にメインテナンスに来られている方、セルフケアが上手な方は経過観察の時期感が長くなると思います。


飛び込みで「痛い時だけ診てくれ」と言う方の場合が最も見切りが早いのではないでしょうか。


諸先生方とかぶりました。
大体同じですね。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-10-04 19:23:21
先生方、ありがとうございます。

定期メンテナンスに通うことと口腔内を清潔にしておくことは、虫歯予防だけにとどまらず、虫歯になった歯を天然なまま長持ちさせるためにも必要なことなんですね。

ただ、早期発見早期治療をモットーにしていらっしゃる歯科医にあたった場合、定期的に通っても歯の寿命は短いのかなと思っています。


早期治療して定期的に詰め物を更新することが大事、などとうたっていらっしゃるところもありますが、どういう理屈でそれが最善になるのか、とても不思議です。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 19:51:58
カリフリ さん、こんにちは。

>早期発見早期治療をモットーにしていらっしゃる歯科医にあたった場合、定期的に通っても歯の寿命は短いのかなと思っています。

虫歯に関しては、確かに早期発見・早期予防で良いかと思いますが、歯周病に関しては、早期発見・早期治療で良いと思いますよ。

* 虫歯になってしまったら・・・

2人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2013-10-04 20:11:25
>患者さんの虫歯が見つかって削るときと、ご自分の家族の方の虫歯が見つかって削るときとでは、削ると判断する虫歯の程度は異なりますか?

虫歯以外に、治療は同じ様にすると思います。

ただし、治療方法がいくつかあった場合。
例えば大きな虫歯であれば
・金属でつめる
・プラスチックでつめる
セラミック等の白い保険外詰め物
・保険外の金属にする
など選択肢がでた場合は、患者さん本人が選ぶものによって変わってくると思います。


また、生活習慣などによって虫歯のリスクが高い場合も諸先生方がおっしゃるように変わってくると思います。

小さい虫歯であれば、メンテナンスで経過を診て治療するか決めることもありますし、リスクが高い場合はメンテナンス期間もこまめにするなどの方法もあると思います。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-10-04 21:11:54
先生方、ありがとうございます。

定期メンテナンスに来た患者に対し、

「◯◯さん、虫歯歯周病も事の発端はバイオフィルムです。
今日のクリーニングでバイオフィルムはリセットされました。

次、三カ月後来られるまでにバイオフィルムを作らないため砂糖の摂取を極力避けてください、特に就寝前には。
そうすれば唾液の力だけでもバイオフィルムの増殖はある程度防げますよ。」


と指導するのは的外れでしょうか。
回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2013-10-05 11:42:59
>早期治療して定期的に詰め物を更新することが大事、などとうたっていらっしゃるところもありますが、どういう理屈でそれが最善になるのか、とても不思議です。

僕も不思議です。
歯科治療は回数が少ない方が歯の寿命は確実に伸びます。


>と指導するのは的外れでしょうか。

「当たらずとも遠からず」と言う感じでしょうか。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2013-10-05 13:01:06
>三カ月後来られるまでにバイオフィルム

バイオフィルムって、数日後には形成されているはずですよ。

またクリーニングで全ての歯面のバイオフィルムを除去できているとは思えませんが^^;



PMTCなどである程度は綺麗にできると思いますが、歯と歯の間などはやはり患者さんが毎日歯磨きをして、虫歯歯周病リスクを下げるしかないと思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-10-05 17:45:00
先生方、ありがとうございます。

野生動物やアフリカなどの貧困国の人は歯磨きをしなくても虫歯がほとんどないので、白砂糖のような自然のものではない人工食品でも摂取しないかぎり、本来、歯は自然自己治癒力だけでも保っていけるのではないかと感じています。

過去何万年の時を経てこの形に確立された、自然のカラダの一部である歯が、ここ百年そこらの文明の力で作られた歯ブラシ歯科クリーニングありきでないと健全な状態を保てないという仕組みが、何となく腑に落ちていません。
回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2013-10-05 23:56:04
正確な記憶ではありませんし、混乱時期でもありますし、歯科医自体がすくないのですが、

終戦前後の虫歯の数はかなり少ないと思います。当然物不足ですからある意味嗜好品の砂糖の消費量はかなり減っています。

書かれているように糖分を含まない食事ができれば当然今より虫歯の数は減ると思います。


ただエジプトのミイラでも歯周病のミイラがあると聞いた事があります。

回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2013-10-05 23:59:12
文明の発達、社会環境の変化に伴って必要なことも変わってきたということなのではないでしょうか?

バイオフィルムについては井野先生の書かれている通りですね。
おそらく患者さん向けにわかりやすく説明をされようとしたのではないかと思います。

回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2013-10-06 05:32:54
カリフリさまおはようございます。

むし歯歯周病は生活習慣病という側面を持っています、したがってその原因菌に対して働きかければいいというような単純なお話ではありません。

生活習慣の中に原因が潜んでいるわけですから個々の患者さんの生活習慣にまで踏み込んだ対応がなされなければ解決には至りません、ここが一番難しいところです。

一番簡単なむし歯予防としてフッ素の応用が推奨されてはいますがこれは全く生活習慣に及ぶ対応ではないためほとんど効果がありません。

もし患者さんのむし歯の原因がどのあたりにあるのかじっくり聞き出して問題点が見つかればそれについての解決方法を患者さんと一緒になって考えだすという風な対応であればより効果的だと思います。

即ち早期発見早期治療ではなく早期発見早期指導が問題解決の一番いい手法だと考えています、参考になれば幸いです。

早期発見早期指導 http://yamadashika.jp/dr.html#link03
定期健診についての考え方 http://yamadashika.jp/check.html

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-10-06 11:00:08
先生方、ありがとうございます。

現代の生活では、自浄作用だけでは虫歯歯周病は防げないということなんですね。



タイトル 患者と家族では虫歯治療判断は異なりますか?
質問者 フルオロアパタイトさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
その他(歯科治療関連)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

歯磨きをしても虫歯になる原因 デンタルフロスは効果無し? 歯ブラシとデンタルフロスどっちが先? 歯科衛生士が就職前に絶対に知っておきたい