子どもに歯で苦労させないために。親からの虫歯菌感染について

相談者: なぎちさん (40歳:女性)
投稿日時:2016-11-17 10:56:25
こんにちは

子供に歯の事で(自分のような)苦労や嫌な思いをさせたくないと思って、ご相談させてください。

すでに2〜3週間?前から歯が生え始めていますし、両親とも普通に顔を近づけてのスキンシップ(特に父親)もしているので、(父親の)汚い口内環境の菌が感染してしまっているので
→@もう手遅れなのでしょうか?

こちらのサイトで、感染を防ぐというのは難しいので、それより親の口の環境をよくしましょう、子供の歯磨き・食生活習慣が大事というご意見はよくわかりました。


「感染の窓」という言葉をネットで多く見かけます(歯科医院のHPでも)が、よく理解できないことがあります。

 席取り順で、他の菌より少しでも虫歯菌の感染を遅らせる方がいい
→A虫歯菌などの歯に住みつく菌は、少しでも歯が生えたらくっついて、それが新たに生えた歯にも増殖してしまうのでしょうか?

 一歳半から3歳がもっとも感染しやすい
→Bそれとも、住み着く歯が増えてからの方が、親と接触するたびにどんどん菌がくっついていくのでしょうか?



感染するなら、歯磨きしなくても虫歯がない人のよりも、ちゃんと歯磨きできている人のほうが菌のバランスがよいと、以前の回答でもありました。

→C妊娠中からちゃんとケアして親の口内環境が大事ということは、やっぱり移った菌でリスクが違うということですよね?


夫に言うとすぐに逆ギレされてしまうので、子供のためになんとか説得したいと思っています。
磨けている歯磨きは実際とても難しいですし、まして夫は大の歯医者嫌いで、詰め物はすぐに取れるからといって、取れたままの歯が何本もあります。。。

ご回答、どうぞよろしくお願いします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-17 11:28:56
こんにちは。

虫歯歯周病も水平感染だという内容が周知されるようになり親子間の感染に対して過敏に対応をされる方が多くなっていますが、虫歯菌の有無だけが虫歯を発生させているわけではありませんのでご注意ください。


虫歯菌を殺そうと思えばいつでも可能です。お口の中に「3DS」というシステムを利用して殺菌を専門的に行ってもらえばよいのです。

ただ、またすぐに感染します。

多用な菌層がお口には入ってきますから住みつきやすい環境(歯)があるのですから入れば住みつき増殖するでしょう。

ですからそこに別の菌で悪いことをしない菌を繁殖するように仕向けようというプロバイオティクスという方法を自費でセットで行っている歯科医院もあります。

検査・メンテナンス・PMTC・3DS・プロバイオティクス・再検査等々で10万円くらいの予防法になっていると思います。
(予防に保険は使えませんから専門的なアプローチでは妥当な施術費になります)


実際には細菌へのアプローチは虫歯予防の一翼でしかありません。
歯質の強化や口腔乾燥の防止(顎顔面の正常発育の獲得・鼻咽頭疾患の予防等も含めて)・食事指導・生活習慣の改善・正しい歯磨き法のマスターなど多くのアプローチが必要です。


ただ、現在臨床で多くの小児を拝見しますと虫歯になっている子どもはここ数十年で激減しています。
単純に母親の生活習慣への意識の向上とフッ素入り歯磨き粉の普及が主な原因ではないかと想像しています。

父親が虫歯が多いからといって生活習慣が悪くなければ虫歯ゼロに育てることはかなり可能な時代になっていると感じています。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2016-11-17 18:55:11
>(父親の)汚い口内環境の菌が感染してしまっているので→@もう手遅れなのでしょうか?

旦那さん、かわいそうですね。
同情します。


>こちらのサイトで、感染を防ぐというのは難しいので

難しいというより不可能です。
なぜならそれに成功した人がいたという報告すらありませんので。


>「感染の窓」という言葉をネットで多く見かけます

感染と定着を混同しているだけです。
大学教授でもそんなこと言ってる先生もいますね。
困ったものです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2016-11-18 16:08:30
Dr.ふなちゃん先生

ご回答ありがとうございます。
3DS初めて聞きました。3歳までに口内環境が決まるとネットではよく見ますので、虫歯菌をやっつけられるとは意外でした。

歯磨き習慣や食生活以外に、口の中が乾くのも原因なんですね。
いろんなアプローチがあって、きちんと子供にしつけられるか不安ですが、親ががんばらないといけないのかなと思います。



森川先生

ご回答ありがとうございます。

夫には、歯医者PMTCとまでは言いませんが、子供が3歳くらいまでは歯磨きをもっとがんばってほしいと思っています。


感染を防ぐ生活は不可能ですが、その代わりに親の口の中を清潔にすることは、やるべきことなんですよね?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2016-11-18 16:48:55
感染を防ぐ生活は不可能ですが、その代わりに親の口の中を清潔にすることは、やるべきことなんですよね?


そうですね。
むし歯感染症ではなくて生活習慣病ですから。

回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2016-11-18 17:40:20
なぎち さん、こんにちは

3DS初めて聞きました。
>3歳までに口内環境が決まるとネットではよく見ますので、虫歯菌をやっつけられるとは意外でした。


やっつけられません、一時的に減らすだけです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2016-11-20 12:13:48
森川先生


ご返信ありがとうございます。
最近は、感染感染とネットでも育児書でも誰もが言っていて、それが常識のようになってしまっているので、怖いですね。

私は感染防止の生活(親子のふれあいや、食器の共有など)を3歳まで続けるなんてできません(>_<)

こどもの歯磨きや、食生活についてまた、こちらで相談させていただきたいと思います。

ありがとうございました。




小牧先生

ご返信ありがとうございます。

やっつけられないんですね。
いつか虫歯がなくなる日が来るんでしょうか。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-11-20 12:30:07
>やっつけられないんですね。
>いつか虫歯がなくなる日が来るんでしょうか。

虫歯は今の小学生ではほとんどなくなっている地域があると思います。

他の疾患の統計をみれば増加しているものもありますが虫歯については統計的にも確実に減少しています。
これは歯科の頑張りが成功していることを示していると思います。

ご自身でわからないことがあれば是非お近くの歯科医院でご相談ください。

虫歯ゼロを目指してください。

http://www.garbagenews.net/archives/1868627.html

回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2016-11-20 14:25:40
>私は感染防止の生活(親子のふれあいや、食器の共有など)を3歳まで続けるなんてできません(>_<)

むし歯菌の感染防止が無駄だと言うことに気づいただけでも意味はあると思います。


>やっつけられないんですね。
>いつか虫歯がなくなる日が来るんでしょうか。


実のところむし歯の原因究明はむし歯に関与している可能性の高い細菌が1種類見つけられただけです。

虫歯の原因は1種類の細菌だけだなんて何で言えるんでしょうか?
口の中の細菌は、まだ特定されていないものもたくさんあるのに不思議です。

それで虫歯の原因はわかった。
対策も完璧にできる。
などと勘違いしている人(専門家も含む)がたくさんいて、テレビにでて「感染予防できる」なんて言っちゃってるので、一般のかたも勘違いしちゃいますよね。
困ったものです。

というわけでむし歯がなくなる日はまだまだ先でしょうね。
ただ、フッ化物の応用等、むし歯になりにくくする方法はいくつかあり、人それぞれ異なりますので、一人一人個別に対応していけば、まだ減らせる可能性は十分あると思います。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2016-11-22 13:03:42
Dr.ふなちゃん先生

ご返信ありがとうございます。

そうですね。
最近は日本でも歯の大切がわかって、虫歯が少ない子が多いのかなと思っていました。
子供には、歯医者さんが楽しい場所になるように育ってもらいたいと思っています。


森川先生 

ご返信ありがとうございます。

虫歯の原因というとまだまだ解明されるのは先の話のようですね。
でも、虫歯予防はしっかりできるようですので、これから子供のためにやってあげたいと思います。。。。
でも今でも、わからないことばかりです。

良いかかりつけ医を探して、こちらのサイトでもいろいろな先生方のご意見を伺いながら、進めていきたいと思っています。



タイトル 子どもに歯で苦労させないために。親からの虫歯菌感染について
質問者 なぎちさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯予防
予防関連
子供の虫歯予防
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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