骨粗鬆症でデノスワブ製剤の注射が必要に。今後の歯科治療が不安
相談者:
せいしんさん (42歳:女性)
投稿日時:2021-04-18 14:43:59
閉経前なのてすが、骨粗鬆症と診断され、治療の為、デノスワブ製剤のプラリアとゆうお注射を開始しました。
現在矯正して、かみ合わせはよく、虫歯もありませんが、右上7番(一番奥)の歯牙移植して頂いた歯の定着が悪く、いずれ抜歯と言われてる状況で、抜歯後はインプラントのつもりでいました。
他にも抜髄した歯が多く、今後の更にインプラントしなければいけないかもと不安に思っています。
整形外科の先生にもインプラントや、抜歯の話はしましたが、休薬すれば大丈夫と仰ったので、その日に注射しました。
しかし、調べると顎骨壊死のリスクが怖くなり、電話で歯科医へ相談すると、
「他の治療はないか、聞いてみて。
その薬を飲んでたらどこも診たからないですよ。」
と言われてショックでした。
今後、インプラントや抜歯のリスクの歯が多いと思っているので、どうすればいいのか不安です。
整形外科側では、顎骨壊死のリスクは0.1%程度で稀だから心配しなくていいとゆう考えが多いような印象なのですが、歯科医側からすれば、やはりハイリスク患者になるのでしょうか?
今後、このお薬を使い続けながら、インプラント等の外科的口腔処置は可能なのでしょうか?
整形外科の先生は紹介状も書くからと仰って下さったのですが、整形外科からの許可があれば、できるのでしょうか?
現在矯正して、かみ合わせはよく、虫歯もありませんが、右上7番(一番奥)の歯牙移植して頂いた歯の定着が悪く、いずれ抜歯と言われてる状況で、抜歯後はインプラントのつもりでいました。
他にも抜髄した歯が多く、今後の更にインプラントしなければいけないかもと不安に思っています。
整形外科の先生にもインプラントや、抜歯の話はしましたが、休薬すれば大丈夫と仰ったので、その日に注射しました。
しかし、調べると顎骨壊死のリスクが怖くなり、電話で歯科医へ相談すると、
「他の治療はないか、聞いてみて。
その薬を飲んでたらどこも診たからないですよ。」
と言われてショックでした。
今後、インプラントや抜歯のリスクの歯が多いと思っているので、どうすればいいのか不安です。
整形外科側では、顎骨壊死のリスクは0.1%程度で稀だから心配しなくていいとゆう考えが多いような印象なのですが、歯科医側からすれば、やはりハイリスク患者になるのでしょうか?
今後、このお薬を使い続けながら、インプラント等の外科的口腔処置は可能なのでしょうか?
整形外科の先生は紹介状も書くからと仰って下さったのですが、整形外科からの許可があれば、できるのでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-18 15:04:22
こんにちは。
骨粗鬆症の診断により医科はよく骨代謝を阻害する薬を出されますが、歯科ではあまり歓迎されません。
顎骨の正常な代謝が存在することが前提での治療が多いからです。
感染に陥りやすい状態であれば骨代謝を抑制していると顎骨壊死のリスクが高まることが指摘されていますから、必要に応じて骨粗鬆症のお薬を止めていただく必要が生じるでしょう。
お薬はなぜ必要になるのでしょう?
本来は食事内容の確認指導や運動指導とその管理、日光に当たっていただくなど別のアプローチで投薬が不要になるよう健康を取り戻していただくのがよいのではないか?と疑問に思う事はしばしばあります。
医科と歯科の考えの不一致はしばらく続きそうです。
骨粗鬆症の診断により医科はよく骨代謝を阻害する薬を出されますが、歯科ではあまり歓迎されません。
顎骨の正常な代謝が存在することが前提での治療が多いからです。
感染に陥りやすい状態であれば骨代謝を抑制していると顎骨壊死のリスクが高まることが指摘されていますから、必要に応じて骨粗鬆症のお薬を止めていただく必要が生じるでしょう。
お薬はなぜ必要になるのでしょう?
本来は食事内容の確認指導や運動指導とその管理、日光に当たっていただくなど別のアプローチで投薬が不要になるよう健康を取り戻していただくのがよいのではないか?と疑問に思う事はしばしばあります。
医科と歯科の考えの不一致はしばらく続きそうです。
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2021-04-18 18:33:49
プラリアの添付文書より引用します。
***
顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあり、本剤の長期投与により発現率が増加する可能性がある。
報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。
リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、血管新生阻害薬、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。
本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には、本剤の休薬等を考慮すること。
また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。
[11.1.2参照]
***
真ん中ほどにある「必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること」はあったのでしょうか?
もしなかったとすると船橋先生も最後に書かれているように考え方の不一致はありそうに思います。
***
顎骨壊死・顎骨骨髄炎があらわれることがあり、本剤の長期投与により発現率が増加する可能性がある。
報告された症例の多くが抜歯等の顎骨に対する侵襲的な歯科処置や局所感染に関連して発現している。
リスク因子としては、悪性腫瘍、化学療法、血管新生阻害薬、コルチコステロイド治療、放射線療法、口腔の不衛生、歯科処置の既往等が知られている。
本剤の投与開始前は口腔内の管理状態を確認し、必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること。
本剤投与中に侵襲的な歯科処置が必要になった場合には、本剤の休薬等を考慮すること。
また、口腔内を清潔に保つこと、定期的な歯科検査を受けること、歯科受診時に本剤の使用を歯科医師に告知して侵襲的な歯科処置はできる限り避けることなどを患者に十分説明し、異常が認められた場合には、直ちに歯科・口腔外科を受診するように指導すること。
[11.1.2参照]
***
真ん中ほどにある「必要に応じて、患者に対し適切な歯科検査を受け、侵襲的な歯科処置をできる限り済ませておくよう指導すること」はあったのでしょうか?
もしなかったとすると船橋先生も最後に書かれているように考え方の不一致はありそうに思います。
回答3
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2021-04-20 17:23:52
私もBP製剤投与中の患者さんの抜歯何例かしてますが、幸い経過は全員良好でした。
せいしんさんの整形外科の担当医の「顎骨壊死のリスクは0.1%程度」というのも妥当な線だと思われます。
いかなる医療行為であろうとリスク0ということはありえませんので、整形外科で必用があって投薬を行っているはずですから、歯科では投薬されている状況を理解した上で行うのが当然と個人的には考えます。
>休薬すれば大丈夫と仰ったので、その日に注射しました。
薬の影響をなくすには年単位の日数がかかるはずです。
休薬してすぐはあまり意味ないかと。
>今後、このお薬を使い続けながら、インプラント等の外科的口腔処置は可能なのでしょうか?
不可能ではないですね。
ただ、リスクはそれなりに高いと思います。
>整形外科の先生は紹介状も書くからと仰って下さったのですが、整形外科からの許可があれば、できるのでしょうか?
整形外科の許可をもらって歯科医療を行うということはありません。
最終的には歯科医師の判断・責任で行うものです。
せいしんさんの整形外科の担当医の「顎骨壊死のリスクは0.1%程度」というのも妥当な線だと思われます。
いかなる医療行為であろうとリスク0ということはありえませんので、整形外科で必用があって投薬を行っているはずですから、歯科では投薬されている状況を理解した上で行うのが当然と個人的には考えます。
>休薬すれば大丈夫と仰ったので、その日に注射しました。
薬の影響をなくすには年単位の日数がかかるはずです。
休薬してすぐはあまり意味ないかと。
>今後、このお薬を使い続けながら、インプラント等の外科的口腔処置は可能なのでしょうか?
不可能ではないですね。
ただ、リスクはそれなりに高いと思います。
>整形外科の先生は紹介状も書くからと仰って下さったのですが、整形外科からの許可があれば、できるのでしょうか?
整形外科の許可をもらって歯科医療を行うということはありません。
最終的には歯科医師の判断・責任で行うものです。
相談者からの返信
相談者:
せいしんさん
返信日時:2021-04-20 20:43:30
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-04-20 22:05:11
骨折したわけでもありませんし、まだまだお若いのですから生活習慣を見直してはいかがでしょうか?
とりあえずNHKから情報を貼っておきます。
* https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_194.html
運動と日光浴と栄養は大切でしょう。
薬でコントロールし続ける事を選択されたいのか?健康で薬に頼らなくてよい生活を選択されるのか?はまだお若いのですからご自身が選択されたら良いだろうと思います。
医者が出来る事は薬を出す事くらいでしょう。
とりあえずNHKから情報を貼っておきます。
* https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_194.html
運動と日光浴と栄養は大切でしょう。
薬でコントロールし続ける事を選択されたいのか?健康で薬に頼らなくてよい生活を選択されるのか?はまだお若いのですからご自身が選択されたら良いだろうと思います。
医者が出来る事は薬を出す事くらいでしょう。
回答5
ポプラ小児歯科医院(千葉県茂原市)の森川です。
回答日時:2021-04-21 07:52:32
>私も歯科と医科で考えと認識の不一致があるのだろとゆう印象でした。
個人的な印象ですが、整形外科では骨折の確立とその重症度、顎骨壊死の確立とその重症度を比較してBP製剤を投与しているように感じます。
医科では日常的に、効果と副作用を天秤に書けながら投薬しているからかと思われます。
一般の歯科では処方する薬の種類が医科と比べると極端に少ないところが決定的に違いますね。
それに対して歯科側では骨折を防ぐということがどれほど価値のあることなのか、あまり理解していない先生が多いように感じます。
個人的な印象ですが、整形外科では骨折の確立とその重症度、顎骨壊死の確立とその重症度を比較してBP製剤を投与しているように感じます。
医科では日常的に、効果と副作用を天秤に書けながら投薬しているからかと思われます。
一般の歯科では処方する薬の種類が医科と比べると極端に少ないところが決定的に違いますね。
それに対して歯科側では骨折を防ぐということがどれほど価値のあることなのか、あまり理解していない先生が多いように感じます。
相談者からの返信
相談者:
せいしんさん
返信日時:2021-04-21 21:25:54
相談者からの返信
相談者:
せいしんさん
返信日時:2021-04-21 21:27:31
森川先生、中立なご意見ありがとうございます。
タイトル | 骨粗鬆症でデノスワブ製剤の注射が必要に。今後の歯科治療が不安 |
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質問者 | せいしんさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 42歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
その他(歯科治療関連) 骨粗鬆症 |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。