右上ブリッジ治療で咬合平面が合わないから下顎も作り直すと言われた

相談者: とみー29さん (37歳:女性)
投稿日時:2017-11-13 17:38:51
ブリッジについて質問させてください。

今現在、右上下に5-7のブリッジが入っています。

上のブリッジをセラミックにしたいと思い、治療したところ、咬合平面が合わないから下のブリッジ(保険のものでわりと新しいです。)もやり直すと言われました。

他院でも相談し、口の型を採って相談にのってもらいましたが、下のブリッジを作り直すという話は出ませんでした。

私としては、ブリッジを外して作り直すこともリスクがあると思うので(歯をさらに削るなど)、このまま保険のものを使った方がいいのではないか?という思いがあります。

ただ、咬合平面が合わないということで、なにかトラブルが起こるのであればやり直す必要もあるのかしらと疑問に思いました。


平面が合わないことでどんなことが起こる可能性がありますか?
考えられるリスクを教えていただけたらと思います。

よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2017-11-13 17:58:39
こんにちは。

咬合平面補綴をする上でとても大切な要素になりますが、むやみやたらと変えると新たな問題を引き起こすことがあります。

想像ですが、セラミックに変えたいと考えられたのだが、一部咬合高径が不足していてよい修復物が入らないのではないでしょうか?
つまり咬み合せが低すぎて、セラミックの厚みを保証しつつ修復物の維持を保証できない場合があると思います。

他に考えられるケースとしては、スピーの湾曲が強すぎるケース。
こういう場合もよい修復物が入らないので、咬合平面を積極的に変えましょうという場合があると思います。

せっかく上下の補綴物を一度にやりかえるのであれば、矯正治療並みに修復物で咬合を再構成しておきましょうという提案なのではないかと思います。

治療のリスクですが、ないわけではありませんから上手くやってもらわなければいけないでしょう。

咬合平面を変えないリスクですが、セラミックの破折、クラックなど咬合に関して問題を生じる場合もあれば、審美的問題が上手く改善できない場合もあるでしょう。

様々なケースがありますから、理解できるように説明をしてくれたならば治療を開始されればよいでしょうし、理解不能ならばあるいは理解できる説明がないのであれば、よい治療結果が期待できるとしても理解できないわけですから、受けないでしょうということになると思います。

主治医にしっかりわかるまで説明を受けて、お考えになることが必要でしょう。

ネットで問われても残念ながら責任のある回答は得られないでしょう。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2017-11-13 18:05:56
咬合面は、その人固有のものですから安易に変えない方が無難ではあります。

しかしながら、セラミック冠を入れるために高さが不足する(そのままだと、外れやすくなる)などの理由で、仕方なく最低限変更されることはあるかもしれません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とみー29さん
返信日時:2017-11-14 19:46:13
ふなちゃん先生、回答ありがとうございます。

審美的には、奥歯なのでそんなに気になりませんが、形がダミー部分が頬の内側に当たるのは形が変えられないですか?と聞いたところ、

「下のブリッジに合わせるとそうなる」

との回答をされ、担当医の先生としては下もやり直したいと思われたようです。

私の形は変えられないかの質問がなければ、やり直すという話は出なかったのではないかと思うので、そのままで何か他に問題はあるのか聞いてみたかったのです。

セラミックが破折してしまっては困りますね。
よく説明を聞かなければいけないですね。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とみー29さん
返信日時:2017-11-14 19:55:03
藤森先生、回答ありがとうございます。

外れやすくなることもあるのですね。
仮歯で外れにくければ本歯でも外れにくいでしょうか?

大体の歯科医の先生は、咬合面などその人固有のものを大きく変えないように被せものの形を考えてくださるのでしょうか?
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2017-11-15 08:30:36
ご相談ありがとうございます。

>平面が合わないことでどんなことが起こる可能性がありますか?

平面に限りませんが、上下のバランスが良くないとブリッジを支えている歯の寿命に大きく影響することがあります。


仮歯で外れにくければ本歯でも外れにくいでしょうか?

ありえます。

仮歯は外れるかどうか以外に、良く噛めるかどうかをお試しする意味もあります。
外れないように、仮歯を噛まないでいては、本物の見通しを立てられないからです。

仮歯は支えている歯の寿命を推し量るために、噛み合わせの検査をする道具としても使います。
検査結果が芳しくなければ、またよく噛めなければ、歯の寿命のため仮歯の設計を変更しないとなりません。
変更後また検査をして、改善されているデータかどうか確認します。

仮歯にはいくつかの段階があり、思い切り噛める仮歯にした段階でそのことを試してみましょう。
そうやって成功の見通しがお互いに確認できてから、本物を作れば安心できます。

自由診療でお金をかける、って歯が残せるからこそ、価値があります。


>大体の歯科医の先生は、咬合面などその人固有のものを大きく変えないように被せものの形を考えてくださるのでしょうか?

日本ではほとんどそこまでは考えていないようです。
ブリッジという物質を入れることで精一杯のようです。

つまり多くは、上のブリッジを作るときには、単純に下のブリッジに合わせて作るようです。
咬合の検査すらしていないようです。

でも下のブリッジは、上の歯を何度も治療して既に、大きく変わってしまっている病的な状態に合わせて作る、上は下の病的な状態に合わせる、という悪循環でどんどん変わってしまうようです。


ちなみに、欧米では全く違います。
おっしゃるように、初めに必ず、お一人ずつ違う固有の咬合面などを調べてからブリッジを入れます。
病気により崩れた状態を少しでも回復するためには、持って生まれた自然で健康的な咬合を探すことが一番だからです。

そのために20世紀から既に、咬合に関する約40種類の検査をすることがふつうになっています。
欧米ではブリッジなどの難しい補綴治療は専門医が治療して、ふつうの歯科医師クラウン1本くらいしか治療しないからです。

何故ならば、もしもう歯を失いたくなければ、歯を守る本当のブリッジの治療はとても高度な治療だからです。
クラウンでも複数本を同時に治療しなければならない時も高度な技術が必要なので、専門医が咬合の検査をして治療します。

これは全て、歯を残すためです。


ひるがえって日本では、どこでもブリッジや複数のクラウンを検査もなく、いとも簡単に治療しています。
その結果、保険などでは2年も持たないことも珍しくなくて、よく噛めないとか、心身の健康を損なうとか、どんどん抜歯が増えているのが現状です。

保険のブリッジやクラウンがなぜ2年間の補綴物維持管理料で保証されているかというと、政府の調査と考えでは、平均して持っている期間が2年間くらいというのが平均的な日本の歯科医院のさみしい現状だからです。

自由診療でも検査もしないでブリッジを作ることは、保険と同じ治療方法で材料だけセラミックを使うということも多いようです。
つまり、その場合の説明は、自由診療は材料が違います、というお話をするようです。

せっかく手間暇かけるのですから、納得できるように相談しましょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: とみー29さん
返信日時:2017-11-18 12:41:05
さがら先生、回答ありがとうございます。
お返事が遅くなって申し訳ありませんでした。

保険のすでに入っているブリッジを取ることは、歯を削りたくないという思いから避けたいと思っていましたが、さがら先生の

>上の歯を何度も治療して既に、大きく変わってしまっている病的な状態に合わせて作る、上は下の病的な状態に合わせる、という悪循環でどんどん変わってしまう

という返答を見て、最適なものにやり直してもらうこともありなのかもしれないと思いました。

歯を削るリスクと天秤にかけて考えるのでしょうが。


歯の治療は本当に考えれば考えるほど決断が難しいです。

以前の自分は先生に薦められるがまま、深く考えず治療に挑めたのですが。

今は考えすぎてしまって治療をすることが怖くなっています。
逆効果です。

一番は先生を信じる事ですよね。
信じぬくことで無事にゴールにたどり着けるのか、不安です。。



タイトル 右上ブリッジ治療で咬合平面が合わないから下顎も作り直すと言われた
質問者 とみー29さん
地域 非公開
年齢 37歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ブリッジ治療法
ブリッジその他
補綴関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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