右下5番の歯のかぶせ物の選び方

相談者: すいか5963さん (42歳:女性)
投稿日時:2019-12-05 07:25:15
右下5番の歯、今は銀の詰め物が入っています。
が、噛み合わせの面で歯が少し欠けてしまい、詰め物と段差ができてしまいました。
この詰め物をする際、歯科医から、

「詰め物だと、自分の歯の残りも少ないし、欠けるかもしれない。
もし次に欠けたら被せ物にした方がいい」

と説明がありました。


来週診て頂くのですが、おそらく被せ物になり、そこで種類を選ぶことになると思います。
その場で迷う時間もないので、決めて行きたいです。

最初は、5番目は口を開けると見えるので白いセラミックにしたいと思いました。
でも、セラミックは金属のように薄く作れないので、自分の歯をたくさん削ることになると聞いたことがあり、躊躇しています。

また、私は歯ぎしりが酷く、セラミックスだと割れやすいのではないかという心配もあります。



そこで、以下について教えて下さい。

@セラミックスだと、やはりたくさん歯を削ることになりますか?
症状にもよるかもしれませんが、どれくらい削るのでしょうか?

Aセラミックス、歯ぎしりする人は避けた方がいいのでしょうか?

B何年も前ですが、歯の側面はセラミックス、噛み合わせの面は金属、という被せ物があると聞きました。
これなら、見た目は白いし(主に見えるのは側面なので)、歯ぎしりで割れる心配もないかと。
が、この被せ物について調べようとしたのですが、なかなか該当するものが見つかりません。
この被せ物についてご存知でしたら教えて下さい。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2019-12-05 16:22:57
@:金属に比べると厚みを要します。
それにたいして金属はグラム当たりの単価が非常い高いという理由から極力薄く作る傾向にあると思います。

強度に関して言えば、今の保険適用のCAD/CAM冠で0.7mmの厚みでも適切に噛み合わせを調整していれば割れないです。

何れにしても、金属では1ミリ程度、セラミックでは1.5ミリ程度の厚みを必要としますので、その程度の厚みの差はあります。



A:問題ありませんが、歯ぎしりに合わせて定期的に当たり具合を調整する必要があります。
うちの場合には3ヶ月に一度は噛み合わせの調整を行なっていくことで割れることなく暮らしていただいています。



B:うちでもやっていたことはありますが 固ければいいというものでもありません。
口の中にいろんな素材のものが混在しているとそれぞれのすり減る速度がまちまちになります。

例えると、椅子の足の素材が全て同じではなく、木や金属が混在していたとすると、徐々にすり減る速度の差が生じてきて椅子がガタガタしてきます。
そうするとイライラしますよね。

同じように口の中の被せ物の素材がまちまちだと使っているうちにすり減る速度の差で噛み合わせがずれてきます。
それを定期的に調整しながら使う必要があります。


硬いものにしたらすり減らないし、欠けないし ”商品” としては最適なのですが、すり減ったり欠けたりしないということは、噛み合わさっている反対側の歯に極端な力がかかってしまいます。

その結果、その歯が折れたりすることがあるのです。


不思議なもので、歯医者で治療した歯が欠けると患者さんの多くはクレームを言いますが、歯医者で治した歯と違う歯が欠けた場合にはクレームを言う人はほとんど居ません

回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-12-05 17:17:31
こんにちは。


まだ40代の女性なのですから白い物がよいのではないでしょうか?

表側(頬側)が白くて咬む面や舌側が金属というのは硬質レジン前装冠かまたはメタルボンドでしょうか?

硬質レジン前装冠は保険適用、メタルボンドはセラミックを使うので自費治療だと思います。


下の歯は口を開ければ咬む面が見えますから最近は金属は使わず白い冠を選択される方は多くなりました。

白い冠の場合は、ハイブリッド冠というセラミックの粉を含有して強度を高くした樹脂の物が保険適用で可能になっています。
CAD/CAM冠というもので施設登録していない歯科医院では取り扱いがないですから同じものでも自費治療になります。

他にはジルコニア冠やe.max等のオールセラミック冠があります。
ツルツルでかなり清潔に使用し続ける事が出来ると思います。

オールセラミック冠にもかなりの種類がありますが、おかかりになった歯科医院での取り扱い状況により選択肢が異なってくるという事になります。
物はジルコニアの方が今はよいのではないかと思います。
かなりジルコニアの色が改善されてきたからです。


白い冠の場合は金属より厚みが必要ですから土台になる歯の削られようが違ってきます。
しかし、しっかり一体化してもらえばかなり強いと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: すいか5963さん
返信日時:2019-12-08 10:17:23
高田先生、船橋先生、ご回答ありがとうございます。
とても参考になります。
申し訳ありません、追加でお教え頂けますでしょうか?


見た目を除外すれば、ゴールドが一番いいのかな、と思っています。
が、できれば白い歯がいい、という思いが捨てきれません。。。自分なりに調べて、候補としては、ジルコニアオールセラミック、e-max、ハイブリッドセラミックメタルボンドになるのかと思いました。

メタルボンドについては咬合面セラミックスにするか金属にするかの選択肢もあるのだと思いました。


気にしているのは、

 @被せ物自体の耐久性
歯ぎしりや硬い物を食べた時の割れ欠け)

 A硬すぎて対合歯に影響がないか

 Bできるだけ歯を削りたくない


・ジルコニアは、それ自体は丈夫でも、対合歯への影響が心配です。

・e-max、オールセラミックス、メタルボンド(咬合面セラミック)は、それ自体の割れ欠けも、対合歯への影響も心配です。

ハイブリッドセラミックスは、対合歯には優しそうですが、それ自体の強度が無さそうに思います。


以上の考えから、メタルボンドで咬合面を金属にすれば、割れないし、対合歯への影響はセラミックスほどは大きくないし、削る量も少なくて済むし、バランスが取れていると思いました。

ただ、素人なもので、判断があっているのか、そもそも判断材料とした情報が正しいのか、解りません。



そこで、以下についてご教示頂けますでしょうか?

(1)各材質(ジルコニア、オールセラミック、e-max、ハイブリッドセラミック、メタルボンド咬合面セラミック、メタルボンド咬合面金属)の、対合歯への影響はどの程度なのでしょうか?


(2)割れ欠けについては、各材質、どれくらいのリスクがあると考えればよろしいでしょうか?


(3)各材質、どれくらい歯を削りますか?先の高田先生のご回答から、CAD/CAM冠0.7mm<金属1mm<セラミック1.5mmと理解したのですが、その認識で合っておりますでしょうか?


各手法、長所も短所もあり、それを踏まえて選択する必要があると考えています。
が、短所としてあげられている内容のリスクがどれくらいかが解らず、判断しかねております。


大変長文になってしまいました。
申し訳ありません。
可能な範囲で結構ですので、お教え頂けますと助かります。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-12-09 11:10:19
こんにちは。


色々な修復材料があり修復法がありますが、それぞれの材料の中でも各メーカーから出ている物毎に特徴が違っていたり、そもそも一括にされているが全く強度が違っている物が多々ありますから、おかかりになった歯科医とご相談されるのが一番良いだろうと思いますよ。

通常、医院毎に技工物を外注している技工所が違いますから医院はそれぞれの技工所からどの材料がどんな臨床成績を出しているか?複数の歯科医からの評判という形で話を聞いたり医院で実際に使用してみた結果を元に、ケース毎に判断が入って患者さんにおすすめする事になるだろうと思います。



基本的には対向する歯と冠との関係はエナメル質の個体差との比較になり、エナメル質もお口の状態により強度が異なりますから目安程度でご提案される事になりますね。

歯科医が目安とするのはメーカーからの公表値と毎年変わる評価報告によるので、しっかり時代に即して勉強している歯科医から勧めてもらった方が良いだろうと思います。


ジルコニア等は過去とは違いかなり強度のバリエーションか増えましたが、新しいもの程長期臨床結果の報告はありません。

歯冠長にゆとりがあるのであればジルコニア冠やe.max冠でよいのではないかと思いますが、ゆとりがなければメタルボンドやゴールド選択しかないかもしれませんね。


メタルが最も薄くて済みます。
0.2あれば覆う事は出来ますが、実際には歯の傾斜や溝の深さの関係、作り方の制限などにより結構�.5ミリ以上削られる量が変化してきますからね。


返信1で誤認と思われるのは形成量でしょう。
金属〈ジルコニア〈e.max〈CAD/CAMでしょうね。強度の低い色がナチュラルなジルコニアとe.maxとCAD/CAMはほとんど同じようなイメージでよいのではないかと思います。

同じ形成量が必要ならば良い素材はよく磨かれたジルコニアになると思います。




タイトル 右下5番の歯のかぶせ物の選び方
質問者 すいか5963さん
地域 非公開
年齢 42歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ハイブリッドセラミッククラウン
オールセラミック(陶器の被せ物)
メタルボンド
お勧めのクラウン(被せ物・差し歯)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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