保険のCAD/CAM冠について

相談者: フクチャンさん (30歳:女性)
投稿日時:2014-06-20 21:59:07
2014年4月から保険が改正になり、CADCAM冠で小臼歯を治療できるようですが、これはどこの歯医者さんも対応くださるものなのでしょうか?
それとも、届け出をしたり、認定を受けられないと、出来ないものでしょうか。

参照資料

* http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000039903.pdf



小臼歯に銀歯が入っていて、保険外を考えていたのですが、費用的に負担が大きすぎるので、これで治せたらと思いました。
コンプレックスなので・・・・。

かかりつけの歯医者さんに今度聞いてみたいのですが、もし全部の歯医者さんで対応できないものであれば、出来ない時はかかりつけの歯医者さんの気を悪くしたり、傷つけたりしないか気になってしまったので、こちらで歯科の常識を教えてくださると幸いです。


あと、硬質レンジジャケット冠は、歯医者さんが大丈夫と判断すれば、小臼歯にも使えるのでしょうか。

できる、できない、色々と情報があって分からないので、教えてください。


宜しくお願いします
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2014-06-20 22:32:23
>それとも、届け出をしたり、認定を受けられないと、出来ないものでしょうか。

届出を出した医療機関のみで可能です。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2014-06-20 22:35:40
>これはどこの歯医者さんも対応くださるものなのでしょうか?
>それとも、届け出をしたり、認定を受けられないと、出来ないものでしょうか。

そうですね。
届け出ている医院は都市部で1割くらいと聞いています。


>硬質レンジジャケット冠は、歯医者さんが大丈夫と判断すれば、小臼歯にも使えるのでしょうか。

その通りですが、そもそも大丈夫だと判断されるケースは少ないような気がします。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フクチャンさん
返信日時:2014-06-20 22:57:35
ご返信ありがとうございます。

追加ですみません・・・届け出をすればいいのでしょうか、高い機械を買わないとそもそも治療できないようなものなのでしょうか。

前者であれば歯医者さんの負担も少ないですが、後者であればむずかしそうですね・・。
回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2014-06-20 23:04:30
フクチャン さん、こんばんは。

>届け出をすればいいのでしょうか

自院で機械を所有しなくても、取り引きのある技工所が所有していれば、届け出をすることが出来ます。

ちなみに、私のクリニックは届け出医療機関ですが、適応と判断したケースは、今のところ一症例もありません。


届け出を受理されている周囲の歯科医院でも、適応と判断して施術に至ったケースは、殆ど無いようです。


ご参考まで。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フクチャンさん
返信日時:2014-06-20 23:21:41
高い機器を歯科で所有しなくてもいいのですね。

>私のクリニックは届け出医療機関ですが、適応と判断したケースは、今のところ一症例もありません。

とのこどですが、全てのケースに使えるわけではないのでしょうか?

硬質レンジジャケット冠のように、割れやすかったりで、適応できないからという考えでしょうか?
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2014-06-20 23:57:45
色々な理由があるのですが・・予想通りトラブルの報告(早期に割れる、外れる等)も早速出ていますし、今後(2次カリエス)も予想されます。

色々な意見はあるかと思いますが、個人的には保険の白い冠(レジンジャケットCAD/CAM)は歯を長く使いたいなら止めておかれた方が無難だと思います。


安く済ませたいなら保険の銀歯の方が長い目で見た時にまだ良いと思いますし、白く・・ということだと、材料的に+技術的に色々と繊細な、難しい面が出てきますので、中途半端はしない方が長い目で考えた時には良いと思いますよ。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 00:10:05
個人的な予想ですが、元々保険診療の割合の高い地区では、1〜2年程度で急速に普及すると思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フクチャンさん
返信日時:2014-06-21 01:08:06
素早すぎる返信に、感謝しています。

渡辺先生へ
保険治療のレジンジャケットは確かにやめた方がいいと思いますが、CAD/CAMもやめたほうがいいのでしょうか?素材が良くないのでしょうか?



森川先生へ
1〜2年で急速に普及するとのこと、ということは、保険のCAD/CAMで治療しても問題ないとのお考えでしょうか。

何度も何度もしつこく聞いてすみません・・・。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 08:52:38
>1〜2年で急速に普及するとのこと、ということは、保険CAD/CAMで治療しても問題ないとのお考えでしょうか。

ある程度お金を出してでも歯を長く持たせたいと考える人は多数ではありません。

安く、早く、白くという希望の患者さんは非常に多いので、需要に沿えばそうなっていくだろうとの考えからです。


問題がないという意味ではなく、所得が低かったり、将来の老後のための資金が心配であったりする人が増えてくれば、歯科医療費を削ろうと考える人が多くなってくるだろうと思われます。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フクチャンさん
返信日時:2014-06-21 09:43:53
そうなんですね。
保険外は高いので、保険で白くできるならと思ったんですが、CAD/CAM冠の持ちもよくなさそうですね・・・。

銀歯のままの方がいいのでしょうか?
高く保険外の歯に変えたら長持ちしますか?


多分、ある程度(どのくらいか検討がつきませんが)お金を出したら歯が長持ちするなら、お金を出す人は結構居ると思います。

ただ、本当にお金をだしたら長く持つのか疑問で、その高額の費用をだして、結局長持ちしなかったら・・とかで、思い切った決断が出来ないから、保険でいいかとかに流れている、というか私がそうです。

長持ちするなら、保険外でもいいのですが、本当でしょうか。


何故、使えないのにCAD/CAM冠が保険適用になったんだろう・・・。

保険外の歯ももう少し安くなるならな〜。1本8万位すると思いますが、ぽんとだせるのは、資産家くらいで、サラリーマン世帯には結構考えてからでないと無理だと思います。
高いお金をだそうか迷ってる一般人のつぶやきでした(^^;)
回答 回答7
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 11:43:12
導入されて初期の段階ですから、経験値が上がるまでは小さな問題も出てくると思いますよ。

まだ導入されて数カ月ですからね、それで結果が出る方が珍しいと思います。


銀歯のままの方がいいのでしょうか?

審美目的で治療を行うのであれば自費治療になります。
また今の被せ物に問題がなければそのままにしておいた方が歯にとってはいいかもしれません。


>高く保険外の歯に変えたら長持ちしますか?

これは言えませんね。
上手な自費治療もありますし、保険治療と同程度、またはレベルの低い自費治療も存在します。

いまかかられている先生の治療に満足が行っていれば自費治療で治療を受けるもの1つでしょうね。


>何故、使えないのにCAD/CAM冠が保険適用になったんだろう・・・。

残念ながら保険治療は歯を長持ちさせる精度の高いものではありません。
また理想の治療とも大きく違います。

ただ、痛みなど生活に支障が出ないように治療するは可能なものです。


こういうことを知るとがっかりしてしまうかもしれませんが。
海外の1/10〜1/20の治療費でどこででも歯科治療が受けれるのは日本ぐらいしかありませんし、費用対効果でみれば保険治療は世界一優れたものといってもいいと思います。
 

費用のことは気になると思いますが、費用をかけたくなければ日頃の歯ブラシ定期検診などをしっかり行って病気を作らないようにしてもらえればと思います。

おだいじに

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回答 回答8
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 11:49:17
>高く保険外の歯に変えたら長持ちしますか?

当サイトでも多く書かれている事ですが、「保険外の材料だから長く持つ」と言う訳ではありません。

保険の銀歯でも上手な歯科医が作れば長く持ちますし、保険外の歯でも下手な歯科医が作れば短い期間しか持たない場合があります。

同じ歯科医が作るとすれば保険の材料と保険外の材料で差が出るかもしれませんが、その差は微々たるものです。

長く持つかどうかは「その歯科医のウデ」にかかっていると言って過言ではありません。



銀歯のままの方がいいのでしょうか?

同様に同じ歯科医が保険の材料であるパラ冠とCAD/CAM冠でどちらが長く使えるものを作れるか?と言えば、現時点ではパラ冠の方が有利だと言わざるをえません。

材料的な安定性ももちろんですが、実はパラ冠とCAD/CAM冠では「削り方」も「型取り」も違います。

我々歯科医(少なくとも僕に)にとって、今回のCAD/CAM冠保険導入は「寝耳に水」「黒船襲来」くらいの驚きでした。

まあ、以前から一部の大学病院などでは選定療養とされていたので「いつかは…」と思ってはいたのですが、正直言って「今年いきなり?」と言う感じではあります。



削り方に関して簡単に言えば「パラ冠はシャープに削る」のに対し「CAD/CAM冠は角が出ないように丸く削る」と言うのが基本となります。
ドリルの形状もそれに合わせて変える必要があります。

以前から自費セラミックスクラウンを行っていた歯科医であればドリルもそろっていますし、削り方も慣れてるものだと思います。

しかし、今までメタルクラウン歯科やってこなかった先生にとっては「全てが新しい事」になります。



僕が「黒船襲来」と書きましたが、まさにそんな心境なのではないでしょうか?
今まで「お箸」で「焼き魚」を食べていた人たちが、いきなり「フォークとナイフ」を使って「ステーキ」を食べる事になるのですから。

渡辺先生が書かれているように「予想通りトラブルの報告」が出てきていますよね。



>何故、使えないのにCAD/CAM冠が保険適用になったんだろう・・・。

政治、経済的な問題があるでしょうね。

歯の詰め物用の金属(パラジウム)はロシアの一国独占で、価格が高騰してきています。
現時点で破綻している(であろう)保険財政にとって、「コレ以上、果てしなく高騰する可能性のあるレアメタルは使いたくない」と言う意向があるのではないでしょうか。




と長々書いていたら井野先生が的確な回答をしてくれました。^_^;

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回答 回答9
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 14:31:36
>何故、使えないのにCAD/CAM冠が保険適用になったんだろう・・・。

ある意味、車の軽自動車みたいなもの かな?

回答 回答10
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 18:44:42
>何故、使えないのにCAD/CAM冠が保険適用になったんだろう・・・。

保険診療でかなり多く使われている金銀パラジウム合金の代替品としての性格はあると思います。

知識経験技術が足りないと失敗率が上がるのはどこの世界でもあることだと思います。
最初に保険導入されたメーカーも講演会を開いて今までとは違う特性を持った材料だという事を理解して欲しいのでしょうね。

あってはならない事ですが医師の世界でも薬の使用法をよく知らないで使っていたという話はちらほら聞きますので。


形成が違う、接着する材料が限定されるなどのクリアしなければいけない点をクリアすれば十分使える材料だと思いますが。

硬質レジンジャケット冠も同じだと思います。
ちゃんと適応症例を選んでちゃんと削ってちゃんと印象してちゃんと接着すればそんなにぼんぼん割れる物ではないと個人的な経験ではそう思います。

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回答 回答11
  • 回答者
回答日時:2014-06-21 21:36:18
きちんと症例を選んで適切に用いれば使えないというわけではないでしょうが、保険の金属と比べれば医師側に診断力、技術が求められる材料です。

現時点ではそれが追い付いていないのではないでしょうか?


また、現時点で診断力や技術がある先生は、さらに上のレベルの治療を日々行っているので、保険が利くようになるとはいえわざわざ質の下がった医療を提供するということに抵抗を感じる先生が多いのではないかと思います。

ただ、そこまで質の高い治療は求めていない、早く安く白いということに何よりも価値を感じるという患者さんも少なくはないと思いますので、そのニーズに合わせようという歯科医院は今後増えてくるかと思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フクチャンさん
返信日時:2014-06-21 22:53:24
勉強になります。

CAD/CAM冠の素材は、ハイブリットレジンといわれるものみたいですが、これとハイブリットセラミックを比べると、お医者さんの腕は抜きで考えた場合、ハイブリットセラミックの方が、歯の事を考えるとよいと思っておいていいでしょうか。


お金を出す価値があれば、高くても歯にいいものをと考えています。

せっかく高い治療費をだしてるのに、保険治療と変わらないとなると・・・・かなしいので(苦笑)
回答 回答12
  • 回答者
回答日時:2014-06-22 00:28:29
ハイブリッドレジンハイブリッドセラミックは同じ物を指します。
人によって、あるいは技術者やメーカーによって言い方が違うだけですので、基本的に同じ物とお考えください。


ただ同じハイブリッドでも粘土のようなペースト状の製品を形態付与して固めるタイプの物と、CAD/CAMに使用するような既に工場で硬化させてある物では物性が違います。

用途によって製品形態が違うということですので、どちらが良いか?という議論はありません。

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タイトル 保険のCAD/CAM冠について
質問者 フクチャンさん
地域 非公開
年齢 30歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 保険のクラウン(奥歯:銀歯)
ハイブリッドセラミッククラウン
その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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