左上5番、歯質が少なく薄い場合の差し歯
相談者:
ねこまたさん (55歳:女性)
投稿日時:2016-02-29 12:00:41
こんにちは。
お世話になっています。
差し歯が抜けて、残存歯質が少なく、歯茎の上には歯の薄い壁があるけれども、高さも厚さも1mmもない。
という左上5番についての質問です。
治療には、ファイバーポストとレジンの土台を選択しようかと思っています。
先日、フェルール効果について、こちらでご相談して、「フェルールなしでも差し歯ができるという考え方が大きくなりつつある」けれども、「それでもフェルールに接着できた方がベターと考える先生の方が多い」ということを理解しました。
ありがとうございました。
より固定できることで歯根破折の防止に有効であり、抜け落ちる可能性も低まる、という理由だということも理解しました。
けれども、差し歯をガッチリと、薄いフェルールに着けると、歯の力がその壁に伝わって、そこが割れやすくなったりしないでしょうか?
フェルールが無いと、差し歯が取れやすいとされているそうですが、接着に問題がある時には、あっさり土台ごとでも、取れてくれた方がいいかも、と思うのですが。
はがれそうとか、抜けそうとか、上のセラミックが割れたとか、中のレジンがボロッとなってしまったとか、壊れる方向の状況になった時に、いちばんいいのは、元の歯根にダメージを与えず、人口部分だけが壊れたり落ちたりして、また新たに作り直せばいい、という状態になることだと私的には思っています。
歯のふちのフェルールに接着していて取れない場合、下がゆるんでいたら、取れるときには上部の薄いフェルールを巻き添えにして取れるか、そこにひびが入りそうに思うのですが、どうでしょうか?
「壊れやすくなるだろうけど、壊れるときには、歯根を巻き添えにせず、人工物だけで壊れてほしい」とすれば、土台や差し歯を作るときに、どんな点に注意すべきでしょうか?
歯科の先生にお任せすればいいものを、延々と情報を集めている自分を、バカみたいだとは思います。
けれども、当該の歯は、かかっていた歯科の先生を信じ切って、お任せしていたら、「治療の後、10か月で差し歯の下が虫歯だらけになり、脱落」ということになってしまった、というものです。
もう後がないような歯が虫歯だらけになってさらに減ってしまったのを、その先生は、「10か月もった」と言われました。
その治療を選択した理由を訊くと「他にも患者さんがいるので(忙しかった)」ということでした。
転院予定ですが、転院先で、また、「何も考えずに歯科の先生にお任せする」という気持ちには、とうていなれません。
先生を信じ切っていたことの結果と、お言葉を思い出すと、今でも涙が出てきます。
保険で治療を受けてはいましたが、「何が何でも保険治療で完璧に」などとゴネたことなど一度もありません。
歯チャンネルの先生方は、あちこちに気を使った公式発表ではなく、考え方を選ぶのも、結果を引き受けるのは患者自身、という前提の下、現場の体験からの、その時々のご自分だけの意見をおっしゃってくださるので、とても有難いです。
絶対に正しそうなお言葉ではなく、先生方の、推測とか放言的な、ご意見をお願いします。ご意見を自分で消化してから、新しくかかる先生へご相談する時のための、ヒントをいただけたら、と思います。
どうか、よろしくお願いします。
お世話になっています。
差し歯が抜けて、残存歯質が少なく、歯茎の上には歯の薄い壁があるけれども、高さも厚さも1mmもない。
という左上5番についての質問です。
治療には、ファイバーポストとレジンの土台を選択しようかと思っています。
先日、フェルール効果について、こちらでご相談して、「フェルールなしでも差し歯ができるという考え方が大きくなりつつある」けれども、「それでもフェルールに接着できた方がベターと考える先生の方が多い」ということを理解しました。
ありがとうございました。
より固定できることで歯根破折の防止に有効であり、抜け落ちる可能性も低まる、という理由だということも理解しました。
けれども、差し歯をガッチリと、薄いフェルールに着けると、歯の力がその壁に伝わって、そこが割れやすくなったりしないでしょうか?
フェルールが無いと、差し歯が取れやすいとされているそうですが、接着に問題がある時には、あっさり土台ごとでも、取れてくれた方がいいかも、と思うのですが。
はがれそうとか、抜けそうとか、上のセラミックが割れたとか、中のレジンがボロッとなってしまったとか、壊れる方向の状況になった時に、いちばんいいのは、元の歯根にダメージを与えず、人口部分だけが壊れたり落ちたりして、また新たに作り直せばいい、という状態になることだと私的には思っています。
歯のふちのフェルールに接着していて取れない場合、下がゆるんでいたら、取れるときには上部の薄いフェルールを巻き添えにして取れるか、そこにひびが入りそうに思うのですが、どうでしょうか?
「壊れやすくなるだろうけど、壊れるときには、歯根を巻き添えにせず、人工物だけで壊れてほしい」とすれば、土台や差し歯を作るときに、どんな点に注意すべきでしょうか?
歯科の先生にお任せすればいいものを、延々と情報を集めている自分を、バカみたいだとは思います。
けれども、当該の歯は、かかっていた歯科の先生を信じ切って、お任せしていたら、「治療の後、10か月で差し歯の下が虫歯だらけになり、脱落」ということになってしまった、というものです。
もう後がないような歯が虫歯だらけになってさらに減ってしまったのを、その先生は、「10か月もった」と言われました。
その治療を選択した理由を訊くと「他にも患者さんがいるので(忙しかった)」ということでした。
転院予定ですが、転院先で、また、「何も考えずに歯科の先生にお任せする」という気持ちには、とうていなれません。
先生を信じ切っていたことの結果と、お言葉を思い出すと、今でも涙が出てきます。
保険で治療を受けてはいましたが、「何が何でも保険治療で完璧に」などとゴネたことなど一度もありません。
歯チャンネルの先生方は、あちこちに気を使った公式発表ではなく、考え方を選ぶのも、結果を引き受けるのは患者自身、という前提の下、現場の体験からの、その時々のご自分だけの意見をおっしゃってくださるので、とても有難いです。
絶対に正しそうなお言葉ではなく、先生方の、推測とか放言的な、ご意見をお願いします。ご意見を自分で消化してから、新しくかかる先生へご相談する時のための、ヒントをいただけたら、と思います。
どうか、よろしくお願いします。
[過去のご相談]
回答1
美江寺歯科医院(岐阜県瑞穂市)の小牧です。
回答日時:2016-02-29 13:04:12
ねこまたさん、こんにちは
フェルールの考え方ですが、歯質の厚みのあるところに設けることになります。
ですので、ねこたまさんのように歯質が薄い場合は、さらに深い位置のフェルールを設けますので、ご心配のようなことは起こりません。
ただし、フェルールを確保するために、クラウンレングスニングの手術が必要となり、歯槽骨の削除も必要になるかもしれません。
また、場合によっては、部分矯正も必要かもしれません。
フェルールの考え方ですが、歯質の厚みのあるところに設けることになります。
ですので、ねこたまさんのように歯質が薄い場合は、さらに深い位置のフェルールを設けますので、ご心配のようなことは起こりません。
ただし、フェルールを確保するために、クラウンレングスニングの手術が必要となり、歯槽骨の削除も必要になるかもしれません。
また、場合によっては、部分矯正も必要かもしれません。
回答2
歯科医師の松山です。
回答日時:2016-02-29 13:04:56
・10か月で差し歯の下が虫歯だらけになり
虫歯を取り残していたり、補綴物の精度が低かったりと、技術の要素が大きいと思います。
昔といっても良いと思いますが、40年前の、継続歯(いはゆる差し歯で、他院のもの)がなんともなく持っているケースがあります。
・プラスチック
歯に接着するものが現れて、その貢献度は非常に高いとは、思っています。その反対に、しょせんプラスチックはプラスチックで、経年変化にそう長くは耐えられないものという考えが、私の頭の中にはあります。
・「壊れやすくなるだろうけど、壊れるときには、歯根を巻き添えにせず、人工物だけで壊れてほしい」とすれば、土台や差し歯を作るときに、
その考え方は、うなずけるものではありますが、難しいものだとは感じています。
俗に言うところの、ハードとソフトといえばあまりにも、突き放したい方になってしまうのでしょうか。
虫歯を取り残していたり、補綴物の精度が低かったりと、技術の要素が大きいと思います。
昔といっても良いと思いますが、40年前の、継続歯(いはゆる差し歯で、他院のもの)がなんともなく持っているケースがあります。
・プラスチック
歯に接着するものが現れて、その貢献度は非常に高いとは、思っています。その反対に、しょせんプラスチックはプラスチックで、経年変化にそう長くは耐えられないものという考えが、私の頭の中にはあります。
・「壊れやすくなるだろうけど、壊れるときには、歯根を巻き添えにせず、人工物だけで壊れてほしい」とすれば、土台や差し歯を作るときに、
その考え方は、うなずけるものではありますが、難しいものだとは感じています。
俗に言うところの、ハードとソフトといえばあまりにも、突き放したい方になってしまうのでしょうか。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2016-03-01 10:49:28
前回のご相談で回答した通り、僕は「エクストリュージョンする」派です。
エクストリュージョンせずに接着だけでファイバーコアを作り、クラウンを作ったとして、仮に半年で折れてしまった場合にどうするか…
「歯根は折れずにコアで折れてくれてよかった」
ですが、コアの再作成とクラウンの再作成費用は、歯科医院側の責任で作らなければならないのでしょうか?
自由診療である以上、ある程度の年数は歯科医院側が保障することが一般的です。
しかし、それでは歯科医院側としてはリスクが大きすぎます。
それともねこまた さんがその都度、費用を負担されるのでしょうか?
それも短期間での再作成費の負担を一生続けるのでしょうか?
コアの再作成を重ねればそれだけ歯質は薄くなり、現状よりも強度は確実に落ちていきます。
「歯根破折は回避したい」
「エクストリュージョンはしたくない」
は患者さんの心情としてはわかるのですが、そこに「再治療費の問題をどのようにお考えになるのか?」を加味して治療計画を考える必要があると思います。
個人的には医院側にとっても患者さん側にとっても負担の大きな治療法だと思います。
エクストリュージョンせずに接着だけでファイバーコアを作り、クラウンを作ったとして、仮に半年で折れてしまった場合にどうするか…
「歯根は折れずにコアで折れてくれてよかった」
ですが、コアの再作成とクラウンの再作成費用は、歯科医院側の責任で作らなければならないのでしょうか?
自由診療である以上、ある程度の年数は歯科医院側が保障することが一般的です。
しかし、それでは歯科医院側としてはリスクが大きすぎます。
それともねこまた さんがその都度、費用を負担されるのでしょうか?
それも短期間での再作成費の負担を一生続けるのでしょうか?
コアの再作成を重ねればそれだけ歯質は薄くなり、現状よりも強度は確実に落ちていきます。
「歯根破折は回避したい」
「エクストリュージョンはしたくない」
は患者さんの心情としてはわかるのですが、そこに「再治療費の問題をどのようにお考えになるのか?」を加味して治療計画を考える必要があると思います。
個人的には医院側にとっても患者さん側にとっても負担の大きな治療法だと思います。
回答4
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2016-03-01 11:38:15
こんにちは。
実際に拝見していないのでなんともいえませんがオーソドックスな方法としてはMTMでエクストルージョン(歯の根を矯正治療で引っ張り出すこと)して厚い歯質が期待できる部位を確保しておくことでしょうが、お口の中の状態によって矯正装置をどこにつけるのか?という問題やつけている期間とても不便で掃除も大変という問題もあります。
また、根を引っ張り出すことでその根の骨の支えが浅くなります(健康な歯根膜があれば骨はついてきますがフェルール確保が目的ですから結局支えを浅くすることにつながります)。
また、歯根を引き出すということは歯冠部の形態悪化につながりやすくなることもありそうです。MTM期間は最低1ヶ月は必要でしょう。
その後、その位置を保定しておくために連結期間が必要であったりお口の中の状態によって装置は一旦複雑化しやすくなります。
また、よく行われるクラウンレングスニングの手術が必要となり、歯槽骨の削除も必要という手法であれば、最終的な歯肉ラインが悪化して支えとなる骨の一部も失いますからよいことばかりというわけにはいかないと思いますが、簡便で効果も高いのでよく行われています。
では現状維持のまま接着力を利用してコアを歯質と一体化してはどうか?といえば、見えない部位の表面処理がどの程度うまくいくのか?
見えないのでわからないので操作が不確実という問題があります。(つまりどの程度もつかはやってみなければわからない)
また、根の内部は接着自体難しいのと歯面の汚染度合いによって難易度が上がりますから(根の形態は細く歯質は薄い部位が多いので汚染状態をすべて理想的な状態にまで持っていけるかどうか問題は多い)、トライアルなケースにならざるを得ないということを理解されておく必要があると思います。
残念ながらこうなってしまったのはご自身の歯の状態は、すでにあまり芳しくないという現状があると思います。
結局、最善の方法はその歯科医がやり慣れた方法ということになると思います。
実際に拝見した歯科医とよく話し合って決めてください。
実際に拝見していないのでなんともいえませんがオーソドックスな方法としてはMTMでエクストルージョン(歯の根を矯正治療で引っ張り出すこと)して厚い歯質が期待できる部位を確保しておくことでしょうが、お口の中の状態によって矯正装置をどこにつけるのか?という問題やつけている期間とても不便で掃除も大変という問題もあります。
また、根を引っ張り出すことでその根の骨の支えが浅くなります(健康な歯根膜があれば骨はついてきますがフェルール確保が目的ですから結局支えを浅くすることにつながります)。
また、歯根を引き出すということは歯冠部の形態悪化につながりやすくなることもありそうです。MTM期間は最低1ヶ月は必要でしょう。
その後、その位置を保定しておくために連結期間が必要であったりお口の中の状態によって装置は一旦複雑化しやすくなります。
また、よく行われるクラウンレングスニングの手術が必要となり、歯槽骨の削除も必要という手法であれば、最終的な歯肉ラインが悪化して支えとなる骨の一部も失いますからよいことばかりというわけにはいかないと思いますが、簡便で効果も高いのでよく行われています。
では現状維持のまま接着力を利用してコアを歯質と一体化してはどうか?といえば、見えない部位の表面処理がどの程度うまくいくのか?
見えないのでわからないので操作が不確実という問題があります。(つまりどの程度もつかはやってみなければわからない)
また、根の内部は接着自体難しいのと歯面の汚染度合いによって難易度が上がりますから(根の形態は細く歯質は薄い部位が多いので汚染状態をすべて理想的な状態にまで持っていけるかどうか問題は多い)、トライアルなケースにならざるを得ないということを理解されておく必要があると思います。
残念ながらこうなってしまったのはご自身の歯の状態は、すでにあまり芳しくないという現状があると思います。
結局、最善の方法はその歯科医がやり慣れた方法ということになると思います。
実際に拝見した歯科医とよく話し合って決めてください。
相談者からの返信
相談者:
ねこまたさん
返信日時:2016-03-01 21:00:55
小牧先生、松山先生、櫻井先生、ふなちゃん先生、ご回答ありがとうございます。
この歯についての、私の放浪は、ドラマみたいな成り行きになり、本人びっくりしています。
この歯の差し歯が診察室で取れるきっかけになった、こちらで何度もご質問させていただいき、ご回答をいただいた左上7番(原因不明のままに昨日まで3か月以上になります)についても、同時に解決しそうです。
この文章の最後に、その成り行きのご報告を書きます。
その前に、櫻井先生のご回答に対して、返答させていただきます。
私は、私が「外れてもいいから」と言ったのに早期にダメになったからといって、歯科の先生のご出費になることを求める気は、まったくありませんでした。
自分が言ったからには、すべてのリスクは私持ちは当然だと考えておりました。
私は、そのことについて、当然過ぎて書く必要を感じなかったのですが、思い返してみると、かかっていた先生に「場当たり的な処置をされ、その結果、歯が一年足らずで虫歯だらけになる」ということになった原因のひとつに、似たような誤解があったのかと思います。
「私は自費での提案を、まったく躊躇なく受けるつもりがあったのに、先生にはそうは見えなかった」ので、「新しい差し歯について、説明時間というコストをかけたのに、高いのを進められたとか言われたあげくに保険を選ばれたらやってらんない」という誤解をされてしまったことがあるのではないかと思いました。
人々が身なりに気を配るのは、そういう意味があったのかも、です。
私は、服装は清潔でありさえすればいい、という女性にはあまりないタイプなので、貧乏そうに見えていたはずだと思います。
外れるたびに費用を負担しても、歯が無事でありさえすれば、と思っていたのですが、「コアの再作成を重ねればそれだけ歯質は薄くなり、現状よりも強度は確実に落ちていきます。」という一文に、「ダメ、ぜったい」という気持ちになりました。
重要なご忠告、ありがとうございました。
他の先生方にも、考え方の指針を示していただきました。
ありがとうございました。
二つの歯について、ほぼ「歯ノイローゼ」ともいえる状態に落ち込み、眠れない日々と、ここでの質問を重ねてきましたが、前回の質問以降、いろいろあった後に終着駅に行けそうなので、ご報告させていただきます。
長年信頼してきた歯科の先生でしたが、「新しく作ろうが同じ」と、治療中に取れた差し歯をまた付けてくださった結果、下がものすごい虫歯になってしまい、「10か月もった」と言った先生を信頼できなくなったので、私は、昔お世話になったことのある他院に転院を考えました。
転院予定先の先生は、過去に3mixを6本も成功させてくださった方で、昔は保険治療もしておられましたが、現在、その先生指名だとすべて自費、ということになので、「これからは私、もう保険を使わないことになるのかな」と思っていました。
HPを拝見すると、現在のその先生はインプラントと美容歯科にしか興味がおありでないように見えましたが、昔、保険なのに手間をかけてくださった先生なので、きっと(すべて自費ですが)普通の歯科でもベストを尽くしてくださる、と思って、ご相談に行きました。レントゲンを見て、やってくださることになりました。
「エクストリュージョンしないとすぐ落ちるよ」ということですが、期間が半年だということなので、こちらで相談させていただいた次第でした。
先生は、「診察室での時間は一秒でも節約したい」ような雰囲気でした。
前回の、こちらでのご相談で、接着修復という考え方について教わりったので、新しい先生にご相談したいと思いました。
先生に診ていただくときに、その話をしたら、私の話す時間が、先生にとってご迷惑だと思い、当該の歯の説明と同時に、自分でネットで調べた「接着修復ならフェルールはいらない」という説のURLとを書いて、次回予約用のメールに貼って「いかがでしょうか?」と出しました。
その後何日も、予約に対する返信も、電話もないので、問い合わせると、予約自体を断るというメールが来ました。
昔は先生自身がメールを返してくれたものですが、受付の方経由でした。
自費予定の患者でも、直接のお言葉はいただけないようでした。
私は過去に、神経を守りたいなどのことで、多くの歯科に行きまくっています。
過去に私が行ったすべての歯科に比べて、「10年もった」発言の先生や、転院を考えた先の先生の方が優れていることは、治療を通じて知っています。
歯チャンネルの先生方には申し訳ありませんが、現実社会の歯科というのは、「インレーの形が合っていたら大ラッキー」「質問をして怒らない先生がいれば奇跡(時間がもったいない)」な世界です。
「感じは良かったけど、歯は消えました」も当たり前の世界です。
なので、やみくもに新院に行ったら、「治療が終わったら歯がなくなっていた」ということだって十分あり得るのです。
自転車に飛び乗って、先生の院に土下座しに行きました。
私が、生意気な態度をしたのが悪いのです。
けれども、院の近くで考え直し、土下座を翌日に延期しました。
翌朝、暗いうちに目が覚め、せっせと検索をしていて、対談記事を見つけました。
研究のご説明をする発言を読んで「この先生いいなー」と思えた方が、大学の教授の方でした。
その大学が遠くないので行こうかと、お名前を検索したら、現在は開業されていました。
お電話で予約が取れ、訪院し、(時間を取らせないため最速の早口で)経緯を説明すると、「すみません」と言われました。
「同業者なので」代わりに謝る、ということでした。
レントゲンを撮る時に、初診なのに「小さなレントゲン」だったので、びっくりしました。
歯科では、できるだけ頻回に大きなレントゲンを撮るものだからです。
保険の治療費を大きくしようとしない先生がこの世にいるとは思っていませんでした。
質問しても、嫌な顔をされないし、イライラもされませんでした。
先生によると、
「エクストリュージョン半年というのは、インプラントの場合で、差し歯の時には決してしてはいけない。1カ月以内でなきゃいけない」
そうです。
エクストリュージョンの写真を見せてくださり、隣の歯を削らないタイプのものでした。
売上に対する興味が感じられない、神様みたいな印象の方でした。
小さなレントゲンに同時に映った、元々歯科に通っていた原因の、延々とこちらで相談させていただいてきた左上7番を指して、痛くないかと訊かれました。
以前の歯科でも転院後でも、大きくて高価格の写真を撮りましたが、異常なしと言われていました。
歯の痛みの原因がわからなかったのは、わからない歯科にいたからでした。
診察した結果、エクストリュージョンした方がいいと言われたとしても、抵抗する気持ちは全くなくなっていました。
初診のお会計なのに1000円未満でした。
歯科で、お時間を使わせてしまったのに、そういうお会計が存在するとは思いませんでした。
狐につままれた気分で、夢遊病のように家に帰りました。
私は、今までの人生を、あきらめずに頑張ることで切り抜けてきましたが、今回も、切り抜けられたのかも知れないです。
私は歯を、一度も抜いたことがありません。
高校時代には「20歳には総入れ歯になるよ」と言われたのを、治療のたびに嫌な顔をなさる歯科の先生方を拝み倒して保存をお願いし、危ない先生からは逃げてきた成果です。
私の年頃の患者の虫歯の多くは、子供時代のものです。
子供時代の虫歯の治療を繰り返して、ダメになります。
インレーが明らかに合わなくてもスルーされ、躊躇なく削られ、神経を抜かれてしまっていた世代です。子供に自分が守れたでしょうか?
歯がボロボロの方の多くは、気を付けなかったからというより、私のように図々しくなかっただけじゃないかと思います。
人に嫌な顔をさせたくない人たちがボロボロになっているのだと思います。
人に迷惑をかけたくない、人間としては私よりも良い人達がどんどん歯を失っているのに、歯科の先生方に採算性や面倒くささで大迷惑をかけてきた私の歯がいまだに全部あるのは、申し訳ないような気がします。
歯科の待合室で、この質問への答えが増えているのを見て、感謝が胸にこみ上げました。
歯チャンネルの先生方も、神様みたいな人だなあ、と思いました。
ありがとうございました。
この歯についての、私の放浪は、ドラマみたいな成り行きになり、本人びっくりしています。
この歯の差し歯が診察室で取れるきっかけになった、こちらで何度もご質問させていただいき、ご回答をいただいた左上7番(原因不明のままに昨日まで3か月以上になります)についても、同時に解決しそうです。
この文章の最後に、その成り行きのご報告を書きます。
その前に、櫻井先生のご回答に対して、返答させていただきます。
私は、私が「外れてもいいから」と言ったのに早期にダメになったからといって、歯科の先生のご出費になることを求める気は、まったくありませんでした。
自分が言ったからには、すべてのリスクは私持ちは当然だと考えておりました。
私は、そのことについて、当然過ぎて書く必要を感じなかったのですが、思い返してみると、かかっていた先生に「場当たり的な処置をされ、その結果、歯が一年足らずで虫歯だらけになる」ということになった原因のひとつに、似たような誤解があったのかと思います。
「私は自費での提案を、まったく躊躇なく受けるつもりがあったのに、先生にはそうは見えなかった」ので、「新しい差し歯について、説明時間というコストをかけたのに、高いのを進められたとか言われたあげくに保険を選ばれたらやってらんない」という誤解をされてしまったことがあるのではないかと思いました。
人々が身なりに気を配るのは、そういう意味があったのかも、です。
私は、服装は清潔でありさえすればいい、という女性にはあまりないタイプなので、貧乏そうに見えていたはずだと思います。
外れるたびに費用を負担しても、歯が無事でありさえすれば、と思っていたのですが、「コアの再作成を重ねればそれだけ歯質は薄くなり、現状よりも強度は確実に落ちていきます。」という一文に、「ダメ、ぜったい」という気持ちになりました。
重要なご忠告、ありがとうございました。
他の先生方にも、考え方の指針を示していただきました。
ありがとうございました。
二つの歯について、ほぼ「歯ノイローゼ」ともいえる状態に落ち込み、眠れない日々と、ここでの質問を重ねてきましたが、前回の質問以降、いろいろあった後に終着駅に行けそうなので、ご報告させていただきます。
長年信頼してきた歯科の先生でしたが、「新しく作ろうが同じ」と、治療中に取れた差し歯をまた付けてくださった結果、下がものすごい虫歯になってしまい、「10か月もった」と言った先生を信頼できなくなったので、私は、昔お世話になったことのある他院に転院を考えました。
転院予定先の先生は、過去に3mixを6本も成功させてくださった方で、昔は保険治療もしておられましたが、現在、その先生指名だとすべて自費、ということになので、「これからは私、もう保険を使わないことになるのかな」と思っていました。
HPを拝見すると、現在のその先生はインプラントと美容歯科にしか興味がおありでないように見えましたが、昔、保険なのに手間をかけてくださった先生なので、きっと(すべて自費ですが)普通の歯科でもベストを尽くしてくださる、と思って、ご相談に行きました。レントゲンを見て、やってくださることになりました。
「エクストリュージョンしないとすぐ落ちるよ」ということですが、期間が半年だということなので、こちらで相談させていただいた次第でした。
先生は、「診察室での時間は一秒でも節約したい」ような雰囲気でした。
前回の、こちらでのご相談で、接着修復という考え方について教わりったので、新しい先生にご相談したいと思いました。
先生に診ていただくときに、その話をしたら、私の話す時間が、先生にとってご迷惑だと思い、当該の歯の説明と同時に、自分でネットで調べた「接着修復ならフェルールはいらない」という説のURLとを書いて、次回予約用のメールに貼って「いかがでしょうか?」と出しました。
その後何日も、予約に対する返信も、電話もないので、問い合わせると、予約自体を断るというメールが来ました。
昔は先生自身がメールを返してくれたものですが、受付の方経由でした。
自費予定の患者でも、直接のお言葉はいただけないようでした。
私は過去に、神経を守りたいなどのことで、多くの歯科に行きまくっています。
過去に私が行ったすべての歯科に比べて、「10年もった」発言の先生や、転院を考えた先の先生の方が優れていることは、治療を通じて知っています。
歯チャンネルの先生方には申し訳ありませんが、現実社会の歯科というのは、「インレーの形が合っていたら大ラッキー」「質問をして怒らない先生がいれば奇跡(時間がもったいない)」な世界です。
「感じは良かったけど、歯は消えました」も当たり前の世界です。
なので、やみくもに新院に行ったら、「治療が終わったら歯がなくなっていた」ということだって十分あり得るのです。
自転車に飛び乗って、先生の院に土下座しに行きました。
私が、生意気な態度をしたのが悪いのです。
けれども、院の近くで考え直し、土下座を翌日に延期しました。
翌朝、暗いうちに目が覚め、せっせと検索をしていて、対談記事を見つけました。
研究のご説明をする発言を読んで「この先生いいなー」と思えた方が、大学の教授の方でした。
その大学が遠くないので行こうかと、お名前を検索したら、現在は開業されていました。
お電話で予約が取れ、訪院し、(時間を取らせないため最速の早口で)経緯を説明すると、「すみません」と言われました。
「同業者なので」代わりに謝る、ということでした。
レントゲンを撮る時に、初診なのに「小さなレントゲン」だったので、びっくりしました。
歯科では、できるだけ頻回に大きなレントゲンを撮るものだからです。
保険の治療費を大きくしようとしない先生がこの世にいるとは思っていませんでした。
質問しても、嫌な顔をされないし、イライラもされませんでした。
先生によると、
「エクストリュージョン半年というのは、インプラントの場合で、差し歯の時には決してしてはいけない。1カ月以内でなきゃいけない」
そうです。
エクストリュージョンの写真を見せてくださり、隣の歯を削らないタイプのものでした。
売上に対する興味が感じられない、神様みたいな印象の方でした。
小さなレントゲンに同時に映った、元々歯科に通っていた原因の、延々とこちらで相談させていただいてきた左上7番を指して、痛くないかと訊かれました。
以前の歯科でも転院後でも、大きくて高価格の写真を撮りましたが、異常なしと言われていました。
歯の痛みの原因がわからなかったのは、わからない歯科にいたからでした。
診察した結果、エクストリュージョンした方がいいと言われたとしても、抵抗する気持ちは全くなくなっていました。
初診のお会計なのに1000円未満でした。
歯科で、お時間を使わせてしまったのに、そういうお会計が存在するとは思いませんでした。
狐につままれた気分で、夢遊病のように家に帰りました。
私は、今までの人生を、あきらめずに頑張ることで切り抜けてきましたが、今回も、切り抜けられたのかも知れないです。
私は歯を、一度も抜いたことがありません。
高校時代には「20歳には総入れ歯になるよ」と言われたのを、治療のたびに嫌な顔をなさる歯科の先生方を拝み倒して保存をお願いし、危ない先生からは逃げてきた成果です。
私の年頃の患者の虫歯の多くは、子供時代のものです。
子供時代の虫歯の治療を繰り返して、ダメになります。
インレーが明らかに合わなくてもスルーされ、躊躇なく削られ、神経を抜かれてしまっていた世代です。子供に自分が守れたでしょうか?
歯がボロボロの方の多くは、気を付けなかったからというより、私のように図々しくなかっただけじゃないかと思います。
人に嫌な顔をさせたくない人たちがボロボロになっているのだと思います。
人に迷惑をかけたくない、人間としては私よりも良い人達がどんどん歯を失っているのに、歯科の先生方に採算性や面倒くささで大迷惑をかけてきた私の歯がいまだに全部あるのは、申し訳ないような気がします。
歯科の待合室で、この質問への答えが増えているのを見て、感謝が胸にこみ上げました。
歯チャンネルの先生方も、神様みたいな人だなあ、と思いました。
ありがとうございました。
タイトル | 左上5番、歯質が少なく薄い場合の差し歯 |
---|---|
質問者 | ねこまたさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 55歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
クラウン(差し歯・被せ)のトラブル 歯医者への不満・グチ |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。