[写真あり] 4,5番にインプラント、6番にダミー歯という補綴について

相談者: 雅史さん (46歳:男性)
投稿日時:2011-07-23 21:41:18
⇒参考:過去のご相談
「ブリッジの裏に金箔をはることに、何の意味があるのでしょうか?」
他多数




いつもお世話になっています。
以前 ご質問した右上4,5,6のインプラントとその補綴方法について、再度質問させて頂きます。


インプラントは、6番に骨が再生しなかったということで、4,5番のみ埋入しました。ただし5番は、大き目のインプラントを6番に近いぎりぎりの所に埋入したとのことです。


今日 仮歯ができてきて、いれてもらいました。
事前の話では4,5番のみで5番を大きめにして、6番の位置は隙間を開く、と主治医より聞いていたのですが、できあがったきた仮歯は、5番が確かに大きいですが小さめの6番があり、いわゆる延長ブリッジのようになっていました。


主治医の先生にお伺いしたところ、

・インプラントで5番部分に大きめのものを入れ、6番に近いぎりぎりの場所に埋入した。

口腔全体が小さく6番のスペースは小さい

・自然の歯と違い、インプラントは、動かないので、いわゆるシーソ状態にはならない。

・清掃性と審美面考えて延長ブリッジ形態の仮歯にしたが、仮歯で様子をみて、最終的に、どう補綴するか考える。

とのことでした。
また、

咬合は、口腔全体で考えるもので、他の歯の状態(歯周病など)との関係で、インプラントの上部構造も変えていく必要がある。だからメンテナンスで口腔全体の状態を経過観察していくことが重要だし、インプラントの上部構造も、一生使うものというよりは、周りの自然歯の状態に合わせて、代えていくものと考えておいて欲しい。」

とも言われました。



【質問】

・上記インプラントの上部構造の補綴計画について先生方ならどう処置されるか、ご意見をお聞かせいただきたく。

よろしくお願いします
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-07-25 08:50:02
>【質問】
>・上記 インプラント上部構造補綴計画について先生方ならどう処置されるか、ご意見をお聞かせいただきたく。

実際に雅史さんのお口の中を見ているわけではありませんので詳細に関しては申し上げられません。


ただ、骨の状態や隣在歯の状態によっては元の歯と同じ位置、または理想の位置にインプラントが埋入出来ないという事も多々あります。

そう考えると、

 上部構造を仮歯で作っておいて、様子を見る
          ↓
 状況に応じて上部構造の設計を変えるなど臨機応変に対応する

というのは非常に良い考えかと思います。


僕も患者さんには「インプラントの上位部構造は着せ替え人形のようなもの」と説明します。

天然の歯を削って作りクラウンブリッジと違い、インプラントの場合、必要に応じてアバットメントから作り直す事が可能です。
(ワンピースの場合は出来ませんが)

治療計画によっては

 とりあえずブリッジ → 一時的に入れ歯 → 新設計のブリッジ

と言う事も行います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-07-25 09:29:19
ご相談ありがとうございます。

タイヨウ先生の回答どおりその部分だけで判断することはとても危険です。

ただ個人的には、インプラントは治療の総仕上げにしたいとも考えており、まず長期的に残せる歯を確保したあとに計画設計すると、無駄や無理が省けると思います。

ただ現実的には、患者さんお一人ずつの優先順位が大きな要素となりますから、とりあえずインプラントをして、その後は全体の変化に合わせて噛み合わせかぶせ物の設計を変えるという変化もありえます。

その場合は当然ながら、将来の変化の見通しも計画に織り交ぜなければなりません。
もし流れに逆らった計画であれば、無理が出ることが明らかだからです。

つまり現実を優先するという妥協案は、多少の想定外の結果を含むというリスクを取る必要をご了解いただくことになります。

くわしくはご担当の先生がよくご存じのはずです。
治療前によくご相談されることをお勧めいたします。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-07-25 09:44:08
46歳と言う若さから考えても、今回の補綴で生涯まっとうするのはまず無理だと思います。

そうなると将来へ如何にインプラントを活かすのか、お口全体への配慮が大きな課題になってくる事でしょう。

そう言う見通し、将来の事をどう考えているのか、良く担当の先生と話し合ってみては如何でしょうか?

ここでは、お口の中を拝見していませんので、コメントは何方もできないと思われます。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-07-25 10:19:02
タイヨウ先生、さがら先生、松元先生

お忙しい中 ご回答ありがとう ございました。

>上部構造仮歯で作っておいて、様子を見る
>          ↓
> 状況に応じて上部構造の切開を変えるなど臨機応変に対応すると言うのは非常に良い考えかと思います。

最終的に延長ブリッジ形式にするのか、6番に隙間を開けるのかは、どういった基準で判断するのか主治医の先生に、お伺いしたのですが、明確な回答が得られませんでした。

先生方なら、どういった基準で判断されますでしょうか?

素人考えでは、仮歯が頻繁に外れなかったら、現行の延長ブリッジ方式、頻繁にはずれるようなら6番に隙間をあける方式にするのかな、なんて考えています。

主治医の先生に、過去に同様な症例を実施したことはないと言われ多少とまどいと不安をもっています。



タイヨウ先生】

 インプラントを入れる前に、増骨し6番にもインプラントを入れるアドバイスを頂きましたが、最終的には主治医の先生の判断に委ね、6番にはインプラントを入れない結果となりました。

>ただ、骨の状態や隣在歯の状態によっては元の歯と同じ位置、または理想の位置にインプラントが埋入出来ないという事も多々あります。

元の歯と同じ位置に入れられない時は、増骨して、元の歯と同じ位置に入れるようにするかと思いましたが、そればかりではないのですね。


>とりあえずブリッジ → 一時的に入れ歯 → 新設計のブリッジ

これは、周辺の歯が抜歯されていくケースを想定されたものでしょうか?



【さがら先生】

>治療前によくご相談されることをお勧めいたします。

 どういったポイントを聞けばよいでしょうか?
私の上顎の歯は、左3、右7除いて、全部 抜髄しているので現状根管があぶなそうな歯を、調べてもらえばよいでしょうか?



【松元先生】

>46歳と言う若さから考えても、今回の補綴で生涯まっとうするのはまず無理だと思います。

これはクラウンの寿命を想定されてますでしょうか?
それともインプラントの寿命を想定されてますでしょうか?
それとも周辺歯の抜歯を想定されてますでしょうか?


以上 宜しくお願いします。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-07-29 08:16:06
返信が遅くなりました。

>どういったポイントを聞けばよいでしょうか?


まずお気持ちの整理が必要です。
目先の困ったことだけを解決したいのか、これから先長期でも困らないように根本的解決をしたいのか、しっかりと分けることが必要です。

前者ならば、一時的あるいは部分的な判断ですみます。
後者なら、長期的、全体から見た総合的な判断が必要です。


延長ブリッジに付いて、仮歯の使用期間の経過のみで判断するご予定のようですが、私個人的には、もし後者ならば、従来からの知見と最新のリサーチ戸をまず組み合わせた治療計画であるかどうかを伺いたくなります。

延長ブリッジをカンチレバーブリッジと言いますが、以前は小さな部分的なカンチレバーは4番部分へは大丈夫と言われていました。
6番部分へは検討に入っていません。

しかし、最近の報告ではカンチレバーは避けた方が良いという流れになっています。
さらにその延長部分が6番であることに関して、長期的な検討はされているのかどうかも伺いたいところです。

また残っている歯がとても丈夫とは言えないかもしれないというお話ですが、延長ブリッジの寿命は全体の噛み合わせの強さや安定によっても左右されます。
その検討はされているのでしょうか。

また、そのようにお口全体に、ムシ歯神経の治療歯周病やらを繰り返している危険な状態は改善されてからの治療なのでしょうか。
もし繰り返し病気を起こす原因をがらりと変えた治療の後でないと、どのような高度な治療をしてもまたすべてを失うリスクがあります。

インプラント治療は優れた方法ですが、従来の根本的治療の上に成り立って初めて効果を発揮するし、人生の中でインプラントはいろいろの治療の総仕上げに位置させると最大の効果があると、個人的には考えております。

また繰り返し治療することにならないのか、あるいはこれまでの経験で学習されたと思いますが、繰り返すたびに以前よりもっと困難な状況に陥ってきた泥沼に入らないですむのかどうか、お尋ねしたい気もします。


ただこれは医療は一生に関わることであり、健康上妥協は許されないと思う個人的な感想ですから、今回いろいろご事情なども踏まえ、どこまでお尋ねなるかはご自由にお選びになれば良いのではないでしょうか。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-07-29 11:53:53
さがら先生

お忙しい中 ご回答ありがとう ございました。

>従来からの知見と最新のリサーチ戸をまず組み合わせた治療計画であるかどうかを伺いたくなります。

 延長ブリッジ案は、インプラントを入れる前から、可能性のひとつとして、おっしゃってましたので、計画的かとは思いますが、主治医の先生自体が、インプラントでの延長ブリッジ?の症例は、はじめてとおっしゃってましたので、不安を感じています。


>そのようにお口全体に、ムシ歯神経の治療歯周病やらを繰り返している危険な状態は改善されてからの治療なのでしょうか。

歯周病では、もともとありませんでしたし、2次虫歯の治療も済んでいます。その意味では、泥沼に入ることはないと思います。


>今回いろいろご事情なども踏まえ、どこまでお尋ねなるかはご自由にお選びになれば良いのではないでしょうか。

ありがとう ございます。
インプラントの延長ブリッジの症例、計画性について主治医に聞くとともに、インプラントに力を入れている歯科に、セカンドオピニオンを聞いてみたいと思います。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-07-30 17:08:00
すみません、返事が遅れました。

インプラント自体は、歯周病予防がちゃんと出来ていれば、ダメになることは余り心配していないのですが、被せものと周囲の歯の状況がどうなるのか、心配ですね。

長期的な予測はとても重要ですが、それよりもきちんとした予防をすることの方がもっと重要だと思います。

そのためには今どうしたら良いのか、先生と良くご相談されてください。

お大事に。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-07-30 18:41:01
松元先生

ご多忙の中 ご回答頂き ありがとうございます。

>周囲の歯の状況がどうなるのか、心配ですね。

上顎の歯は、ほとんど抜髄歯で、以前通っていた歯医者さんから抜髄歯の根の炎症を防ぐ手立てがないと言われたことがあるため心配しています。


>きちんとした予防をすることの方がもっと重要だと思います。

そうですね。治療終了後もPMTCに定期的に通い続けていきたいと思います。

またクラウン歯茎の間を清掃する器具を使って以来、根が膿みガスが溜まることによる強度の歯痛がでなくなりましたので、プラーク歯根感染と関係するのかと思い毎日 その器具を使い続けています。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-08-02 23:21:23
歯間ブラシを入れていたら該当延長ブリッジ仮歯が取れてしまいましたので画像をUPしておきます。

左から4番、5番、6番です。
5番が大きく、6番が小さく作られています。

(この仮歯は清掃性の調整前のものです)

画像1画像1



タイトル [写真あり] 4,5番にインプラント、6番にダミー歯という補綴について
質問者 雅史さん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
延長ブリッジ・カンチレバー
補綴関連
インプラント関連
その他(写真あり)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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