? コンポジットレジンと支台築造用のレジン どちらが削れや強度が強いか?

コンポジットレジンと支台築造用のレジン どちらが削れや強度が強いか?

相談者: -ふみ-さん (41歳:男性)
投稿日時:2018-05-07 12:50:45
今回の質問は、コンポジットレジン支台築造用のレジン どちらが削れや強度が強いか?です。

移植した歯の歯冠修復をするに当たって、ダイレクトでレジンを盛り上げて完成させる場合です。


かかりつけの先生は、コンポジットレジンでする位なら、端が割れるし、今の支台築造用のレジン のままにしておく方が割れにくいし強度もよっぽどいいと言います。

レジンのメーカーによっても硬さは異なると思いますが、どちらの方が強いのでしょうか?


また、支台築造用のレジンで完成にすると、食べている間に、そのレジンは削れていきませんか?
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2018-05-07 16:31:21
コンポジットレジン支台築造用のレジン どちらが削れや強度が強いか?

メーカーや製品によってさまざまだと思います。

一般的にはダイレクト用のレジンはエナメル質の強度を目標に設計されているはずです(数値的には及ばないはずですが)。
逆にコア用のレジンは象牙質の強度を目標に設計されているはずです(最終的にはクラウンにするときの切削感などが重要なため)。


また、強度とヒトコトで言っても「曲げ強度」「圧縮強度」「耐摩耗性」など、様々な要素があります。

エナメル質は「曲げ強度」や「耐摩耗性」は高いのですが、圧縮については弱い(脆い)性質があります(象牙質は逆です)。

レジン単体で考えれば上記のことを考えれば済むかもしれませんが、実際の口腔内では「接着界面」や「積層なのか、モノブロックなのか」によって状況は変わると思います。


現状がコア用レジンで築造されているとすれば、現状は「象牙質に対してモノブロック構造で接着されている」と考えられます。

逆に現状からダイレクト用コンポジットを積層にて盛り上げるとすれば「コア用レジンに対して薄いダイレクト用レジンを何層かに分けて接着、築盛していく」事になると思います。

そうなると、薄いところから欠けたり、接着界面から剥がれたりするトラブルが考えられます。
モノブロックであればレジン同士の接着界面から剥がれたりすることはなく、また、薄いレジンも存在しないわけですから、(ダイレクト用レジンの築盛に比べ、すり減りは起こる可能性がありますが)欠けたり、はがれたりするリスクは少ないように思います。


いずれにしても「半年から1年くらい様子を見る」と言う事であれば、担当の先生がおっしゃられているようにダイレクト用レジンを築盛するのではなく、現状のコア用レジンのまま過ごされた方がリスクは少ないように思います。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2018-05-07 17:24:30
櫻井善明 先生

早速のお返事ありがとうございます。
しかも、わざわざ図解していただきまして、感動いたしました。


ダイレクト用のレジンとコア用のレジンの違い解りました。

ダイレクト用のレジンは、何層かに分けて接着・築盛しないといけないものなのでしょうか?
(少し塗っては光をあてるやつですよね?)

例えば、1回で積み上げてしまって、削って形成することは不可能なものなのでしょうか? 
光をあてて固まりにくくなりますか?


そして、先生が作られた図をお借りして手を加えて使わせてもらいましたが、コア部分を小さくして、ダイレクト用レジンの肉厚を厚くする。
もしくはコアの頭部分をなくして、ダイレクト用レジンの肉厚を厚くすることは適切ではないのでしょうか?


これがうまくいきそうであれば、最終を金属冠等にせず、これを最終の歯冠修復にしたいと考えているのです。

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2018-05-07 17:47:48
ふみさん、今日は

一般的な内容は櫻井先生が書かれているようになりますが、臨床で最終的に何を使うかは、割れやすさだけではなく、磨り減りや、マイクロリンケージ、歯周組織に与える影響など、多様な将来性を考慮して、決定します。

実際の臨床では、残っている歯質の量や、その分布の状態、削除されている根管の大きさ、隣の歯との距離、反対側の歯との噛み合わせの状態、他の歯の分布やかみ合わせの状態などによって、死傷する材料を決めます。


現在のふみさんのその歯の状態を一番よく把握している先生に決めてもらうのが一番良い様に思います。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2018-05-07 17:53:43
>ダイレクト用のレジンは、何層かに分けて接着・築盛しないといけないものなのでしょうか?
>(少し塗っては光をあてるやつですよね?)
>例えば、1回で積み上げてしまって、削って形成することは不可能なものなのでしょうか? 光をあてて固まりにくくなりますか?

理論上は可能ですが、技術的には「神業レベルのテクニック」が必要になると思います。
(僕は自信ないのでお断りしますね)

-ふみ-さんは「ボトルシップ」というものをご存知でしょうか?

参考
https://www.youtube.com/watch?reload=9&time_continue=440&v=bxRpyneJGTQ


狭く、暗い口腔内で正確なクランを作り上げることは至難の技です。

ダイレクトレジンはその名の通り「直接法」と言います。
印象を採って口腔外でクラウンインレーを作成する方法を「間接法」と言います。

正確な「コンタクトの回復」「咬合面の回復」を期待するのであれば口腔外で作る「間接法」に分があります。


>最終を金属冠等にせず、これを最終の歯冠修復にしたいと考えているのです。

僕の個人的な感想ですがダイレクトコンポジットよりも強度が高いとされる「ハイブリッドセラミックスクラウン」の変色や磨り減りの限界は5年から10年だと感じています。

(僕の10年くらい前の書き込みを探せれば僕がハイブリッドセラミックスを得意としていたことがお分かりになると思いますが、ハイブリッドセラミックスの経年変化のことを考えて今現在はお勧めしていません)

つまり、-ふみ-さんの「最終」を「5年から10年持てば良い」とお考えになるのであれば、「神業的テクニックを持った先生にやってもらうダイレクトレジンクラウン」も悪くはないように思いますが「あわよくば10年以上使っていきたい」というお考えだとすれば得策とは言えないように思います。


また、将来的に間接法のクラウンにする場合、-ふみ-さんの修正された図のコア用レジンだとクラウンを被せるため土台としては強度不足になる可能性が高いので、クラウンを作成する際は、一度、コア用レジンを全て除去してやり直しをする必要が出るような気がします。

そうなると、もともとの歯質ももう一層削り込むことになりますので、総合的には「現状よりも歯が弱くなる」可能性が高いように思います。


これらのバランスをよく考えて担当の先生と相談されることをお勧めいたします。


個人的には「コア用レジンのまま半年程度経過観察をし、最終的に間接法のクラウンを作る」が将来的に「最もリーズナブルな選択」になるような気がします。


追記
小牧先生の書かれているように「マイクロリンケージ、歯周組織に与える影響など、多様な将来性を考慮して、決定します。」もとても重要なポイントだと思ます。

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相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2018-05-10 10:39:05
>小牧令二 先生

ご回答ありがとうございます。


そうですね。
ただ、盛って高さが合っていればいいというものではありませんよね。

かかりつけの歯医者さんは、素人に説明しても分からないと思うのか、あまり説明なしに進めることが多いので、患者側も色々勉強して尋ねるしかないんです。
そのひとつとして、ここの掲示板があります。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2018-05-10 10:49:06
>櫻井善明 先生

ご回答ありがとうございます。


ボトルシップ存じております。
「狭く、暗い口腔内で正確なクランを作り上げることは至難の技」
そうでしょうね。
図解すれば、1本の歯は大きく描かれますが、実際の歯は7ミリ程度の中でのことですからね。

そこに、レジンを積み上げて、形成して高さを合わせて、噛合せが完璧になるように少しずつ削って、裂溝まで付けるとなると、彫刻家の次元を超えていますよね。まさに、神業レベルのテクニックですね。

理論上はできないことはなさそうですが、相当な時間と技量が必要という予測はつきます。


ハイブリッドセラミックスクラウンでさえ、5年から10年というのでしたら、コンポジットレジンはそれ以下の耐久であるため、そこまでもたないということですね。非常に参考になりました。

コンポジットレジンの耐久年数のことを考えていませんでした。
総合的に考えると、間接法のクラウンということになるでしょうね。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2018-05-11 15:50:50
ハイブリッドセラミックスクラウンでさえ、5年から10年というのでしたら、コンポジットレジンはそれ以下の耐久であるため

現在のコンポジットレジンはハイブリッドセラミックスとほぼ同等の耐摩耗性はあります。


せっかくなので、以前のご相談と関連付けてみると…

移植歯の歯冠修復、コンポジットレジンで行う場合


ご相談の画像1は「耐摩耗性の高いエナメル質に囲まれている」ので、実際の口腔内では10年以上問題なく経過する可能性があるという事になると思います。


このようにレジン単体の耐久性の問題ではなく、総合的に考える必要があると思います。




タイトル コンポジットレジンと支台築造用のレジン どちらが削れや強度が強いか?
質問者 -ふみ-さん
地域 非公開
年齢 41歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジンコア(プラスチックの土台)
支台築造その他
レジン(白いプラスチック)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
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