小児矯正を始める意味
相談者:
子猫1224さん (9歳:女性)
投稿日時:2022-11-07 08:32:37
子供の小児矯正ですが小児から始めるメリット、デメリットがいまいちよく分からなくなっており、教えていただけましたら幸いです。
よく小児矯正で、将来は歯を抜かないために早期に始めましょうという案内をよく見ますが、大人になった時に歯を抜かずに矯正できる可能性がある子供の歯並びであれば、特に小児矯正をするメリットはあまりないような気もしていますが、実際どう思われますでしょうか?
小児矯正をして綺麗にしても生え変わり過程や、8番目の永久歯などが生えてきた時に歯列がまた崩れてしまう可能性はないのかな、維持できるのか...と思っておりますがどうなのでしょうか?
よく小児矯正で、将来は歯を抜かないために早期に始めましょうという案内をよく見ますが、大人になった時に歯を抜かずに矯正できる可能性がある子供の歯並びであれば、特に小児矯正をするメリットはあまりないような気もしていますが、実際どう思われますでしょうか?
小児矯正をして綺麗にしても生え変わり過程や、8番目の永久歯などが生えてきた時に歯列がまた崩れてしまう可能性はないのかな、維持できるのか...と思っておりますがどうなのでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-11-07 09:44:00
こんにちは。
小児期の矯正の意味合いは、正常な顎顔面の発育を歯の誤った位置で阻害しないという事だと思います。
ですから、受け口、交差咬合、重度の出っ歯、下の歯が見えないほどの過蓋咬合、開咬でなければ、ある程度放置しておき20代前半までに第3大臼歯抜歯後臼歯の遠心移動を組み込んだり、小臼歯を抜歯して成長期に歯の萌出と共に作られた顎骨内に、歯を移動するという通常の成人矯正で何ら問題ないと考えることが出来ると思います。
ただ、顎顔面を作るのは歯や口腔機能に左右される面がある為、機能的な問題を解消しておくためには、小児期から治療介入しておいた方が良い結果に繋がっていくと考える場合もあります。
軽度の叢生の場合、成人後にいくらでも矯正治療できますから焦る必要はないと思いますが、親御さんが軽度の叢生と思っていても他に色々な問題を抱えている場合がありますから、小児期にきちんと成長に異常が生じていないか診てもらっておくほうが良いと思います。
現在、小児の口腔機能獲得不全症という保険病名が出来ており、年齢に応じて口腔機能に問題がないかを、17歳頃まで歯科が対応してくれる制度が出来ています。
親知らずがきちんと咬合に関与してよい歯並びで生えてくる日本人は少なくなっていますから、8番の早期抜歯を検討されたほうが抜歯リスクが低くなる時期もありますから、成長期には歯科を継続受診されておくのがよいと思います。
小児期の矯正の意味合いは、正常な顎顔面の発育を歯の誤った位置で阻害しないという事だと思います。
ですから、受け口、交差咬合、重度の出っ歯、下の歯が見えないほどの過蓋咬合、開咬でなければ、ある程度放置しておき20代前半までに第3大臼歯抜歯後臼歯の遠心移動を組み込んだり、小臼歯を抜歯して成長期に歯の萌出と共に作られた顎骨内に、歯を移動するという通常の成人矯正で何ら問題ないと考えることが出来ると思います。
ただ、顎顔面を作るのは歯や口腔機能に左右される面がある為、機能的な問題を解消しておくためには、小児期から治療介入しておいた方が良い結果に繋がっていくと考える場合もあります。
軽度の叢生の場合、成人後にいくらでも矯正治療できますから焦る必要はないと思いますが、親御さんが軽度の叢生と思っていても他に色々な問題を抱えている場合がありますから、小児期にきちんと成長に異常が生じていないか診てもらっておくほうが良いと思います。
現在、小児の口腔機能獲得不全症という保険病名が出来ており、年齢に応じて口腔機能に問題がないかを、17歳頃まで歯科が対応してくれる制度が出来ています。
親知らずがきちんと咬合に関与してよい歯並びで生えてくる日本人は少なくなっていますから、8番の早期抜歯を検討されたほうが抜歯リスクが低くなる時期もありますから、成長期には歯科を継続受診されておくのがよいと思います。
回答2
月島矯正歯科(中央区月島)の今村です。
回答日時:2022-11-07 16:30:52
>小児矯正で将来は歯を抜かないために早期に始めましょうという案内をよく見ますが、大人になった時に歯を抜かずに矯正できる可能性が子供の歯並びであれば、特に小児矯正をするメリットはあまりないような気もしています
まったくその通りです。
数年前に神奈川県で行われた調査によれば、小児矯正の56%は必要なかったというデータがあります。
そもそも矯正治療の必要の無い場合もあったでしょう。
また、永久歯列になったときに軽度の歯の重なりが生じる程度の歯並びであれば、小児期に行おうと、永久歯列になってから行おうと、結果に大差は無いともいえます。
それとは別に、装置を入れるのがいやで、途中でやめたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、矯正科として早期治療を考えるのは、反対咬合の場合で、将来的な成長発育を良好にするという観点から治療を行います。
反対にかんでいると、上顎骨は成長を阻害され、下顎骨は成長が促進されてしまうと考えられるからです。
そのほか、筋機能の異常が見られるような場合には、トレーニングを行うという事もあります。
拡大して並べても、プロファイルの問題などから、結局抜歯して治療した方が良かったという場合もあるでしょう。
そのようなことも含めて、矯正医としては、成長発育に問題が無いのであれば、様子を見るという事にする場合が多いだろうと思います。
まったくその通りです。
数年前に神奈川県で行われた調査によれば、小児矯正の56%は必要なかったというデータがあります。
そもそも矯正治療の必要の無い場合もあったでしょう。
また、永久歯列になったときに軽度の歯の重なりが生じる程度の歯並びであれば、小児期に行おうと、永久歯列になってから行おうと、結果に大差は無いともいえます。
それとは別に、装置を入れるのがいやで、途中でやめたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、矯正科として早期治療を考えるのは、反対咬合の場合で、将来的な成長発育を良好にするという観点から治療を行います。
反対にかんでいると、上顎骨は成長を阻害され、下顎骨は成長が促進されてしまうと考えられるからです。
そのほか、筋機能の異常が見られるような場合には、トレーニングを行うという事もあります。
拡大して並べても、プロファイルの問題などから、結局抜歯して治療した方が良かったという場合もあるでしょう。
そのようなことも含めて、矯正医としては、成長発育に問題が無いのであれば、様子を見るという事にする場合が多いだろうと思います。
回答3
回答4
回答5
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-11-11 10:32:14
歯列を側方に拡大したり咬合平面を揃えたり、小児期ならではの簡単な可撤式装置だけで綺麗な歯並びと噛み合わせを獲得させておける貴重な期間ではあると思います。
歯の位置を誘導しながら歯槽骨や歯周組織も作れる為、小児期にしかできない可能性はたくさんあると実感しています。
ただ、親御さんとお子さんの理解と協力とやる気がないならば、成長後いくらでも高額に支払えば矯正はしてもらえますね。
歯の位置を誘導しながら歯槽骨や歯周組織も作れる為、小児期にしかできない可能性はたくさんあると実感しています。
ただ、親御さんとお子さんの理解と協力とやる気がないならば、成長後いくらでも高額に支払えば矯正はしてもらえますね。
タイトル | 小児矯正を始める意味 |
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質問者 | 子猫1224さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 9歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
小児矯正(子供の矯正) 子供の歯並び 子供の歯列矯正 |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。