虫歯菌と免疫力について

相談者: フルオロアパタイトさん (36歳:男性)
投稿日時:2013-12-11 12:53:47
こんにちは。
虫歯菌と免疫力について、ご質問させていただきます。


免疫細胞(白血球)は象牙質に来ることが可能と思うのですが、虫歯菌が象牙質まで及んだとしても、自己免疫力によりそれ以上侵攻しないような作用は働いていないのでしょうか?

よろしくお願いします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2013-12-11 12:59:07
白血球の大きさは種類によって異なりますが6〜30マイクロメートル。
象牙細管の太さは0.8〜2.2マイクロメートルです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-12-13 06:35:00
ありがとうございます。

ということは、象牙質内には免疫の力は及んでいないと思われる、ということなんでしょうね。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2013-12-13 08:58:47
象牙質内には免疫の力は及んでいないと思われる、ということなんでしょうね。

象牙質内に白血球は入れないという意味で、免疫作用が及ばないとはかぎりません。

象牙質への細菌の侵攻に先行して歯質が変色することはよく見られますが、これも免疫のようなものと言えると思います。


イメージと違うかもしれませんが、着色していない白いむし歯よりも着色した黒いむし歯のほうが進行が遅いです

これはおそらく細菌の侵入をキャッチした免疫系の細胞が歯質を強化する物質を象牙彩管を通して送り出しているのではないかと推測します。
(すみません、個人的な推測です。根拠ないです。)


また象牙質の内側に2次象牙質という防御壁のようなものを作ることもよく知られています。これも広義の免疫反応かと思います。



あとここまで言うと異論もあるかもしれませんが、唾液中の成分による歯の再石灰化も免疫反応に近いものと言えなくもないと思います。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2013-12-13 09:47:10
カリフリさん、こんにちは。

象牙質内にも免疫は働きます。

歯髄にも樹状細胞という免疫細胞があり、その樹状細胞の突起が象牙細管の中に入り込んでいます。

細菌や細菌の酸性物が象牙質まで侵入してくると、樹状細胞の突起がそれを感知して、免疫反応を起こします。


侵入を防ぐため、象牙の石化化を強化し、石灰化率の高い層を形成して、侵入に抵抗します。
同時に、歯髄内に、修復象牙質第3象牙質)を形成して、象牙質の層をますことでも抵抗します。

さらに、侵入が進むと、歯髄が炎症歯髄炎)を起こし、細菌に抵抗します。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-12-13 11:02:35
以前の研究ですが、耳下腺のホルモンが虫歯の進行を抑制するカギという研究がありました。

象牙質は生きた構造体ですから、ちゃんと生体反応を起こします。

そういうことを詳しく知りたい場合は、dentinal fluid transportを検索ワードとして調べてみるのはどうでしょう?
(色々なところに載ってますが、例えば、
* http://www.healingteethnaturally.com/dentinal-fluid-transport-steinman-leonora.html

ミネラルもとても重要ですから、唾液のミネラル、血中のミネラルを増やすような生活習慣をされるのもいいと思います。


虫歯を削りすぎないで、歯髄を保護しながら再石灰化を促進させる虫歯治療法の多くは、虫歯が存在する環境をアルカリ性にし効果的なミネラルを継続的に補充しつつ、細菌を不活化するという手法が多いです。

虫歯になった後に治療でそういう方法を選択される前に、ご自身で虫歯を作らない生活習慣に変えていくことはとてもいいことだと思います。

大きな意味でも免疫力を上げておくことは大事だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-12-14 09:10:38
ありがとうございます。

検索してみましたが、英語表記でわかりませんでした。

何年かぶりに行った歯医者で、痛くもない、茶色くなった小さな虫歯を指摘され、削って銀詰め物をされたのは。

痛い思いをして、見た目も悪くなって、お金も払って、デメリットしかなかったということもあるんでしょうか。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2013-12-15 14:10:26
カリフリさん。

PCでは翻訳機能がついているので、どんな言語でも読もうとすれば読めるいい時代になっていますね。

しかし、機械的な翻訳ほどわかりにくいものはなく、基本的な言葉の理解が難しい一般の方には、難易度が高かったでしょうか?


ところで、日本では、なぜかこの学説はウケが悪いらしく、立派な本があるのにどこからも翻訳本がでません。

私は、ラッキーなことにこの学説についてたぶん学生時代(かなりかなり以前で古すぎですが・・)に特別講義を大学で受ける機会に恵まれましたので(胸をときめかせて聴いた記憶があります)、日本でドックスベストセメント3Mix法やMTAセメント、MI(低侵襲な虫歯治療)などが流行る頃にはこういう歯をできるだけ削らずに歯髄を温存する方向の虫歯治療法の可能性についてすんなりと理解できたので、母校に感謝しているのですが、日本ではほとんど公に話題になることはないという印象で残念です。

日本語の翻訳本が出てくれることを今後に期待したいと思います。




>何年かぶりに行った歯医者で、痛くもない、茶色くなった小さな虫歯を指摘され、削って銀詰め物をされたのは。
>痛い思いをして、見た目も悪くなって、お金も払って、デメリットしかなかったということもあるんでしょうか。


●虫歯があったのでしたら、治療はしょうがなかったのではないでしょうか?

●痛い思いをしたのは、運が悪かったです。
(今は痛みがない治療法があるので)

●見た目が悪くなったのは、保険治療の限界です。
自費治療だと当然白い修復物のはずです。銀の詰め物をされた(=保険治療)ということでしたら、今はアマルガムを使う医院はほとんどないはずですから金パラのインレーになったのでしょうか?この治療法には賛否両論ある時代になっていますが、保険治療でしたら一般的な修復法になります)

●お金を払うのは当然です。

●受けられた治療がデメリットだらけだったかどうかは、診断をしていないのでわかりません。


とりあえず虫歯がないお口の環境が整われたのですから、今後新たな虫歯を作らないように是非頑張って勉強して効率のいい日頃のお手入れを行ってください。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: フルオロアパタイトさん
返信日時:2013-12-16 12:14:12
ありうございます。

主観的に物事を考えていました。
回答 回答6
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2013-12-16 12:57:34
>何年かぶりに行った歯医者で、痛くもない、茶色くなった小さな虫歯を指摘され、削って銀詰め物をされたのは。

たとえば、何年か前と比べて、その虫歯だけが進行していたとしたら、治療の対象になりえたとは思います。
治療によって、虫歯が大きくなることをある程度防止出来るかもしれません。


只、審美面で不満を持たれたとしたら残念に思います。
只、病気(この場合は虫歯)の治療と審美的なものとは両立しない場合もあると思います。












タイトル 虫歯菌と免疫力について
質問者 フルオロアパタイトさん
地域 非公開
年齢 36歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 虫歯治療
虫歯その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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