一次性咬合性外傷による歯槽骨の吸収は自然治癒が可能か

相談者: 花井さん (46歳:男性)
投稿日時:2021-01-08 16:45:45
一次性咬合性外傷による歯槽骨の減りは、噛み合わせ等の直しにより
時間の経過で本来の高さまで歯槽骨は回復するのでしょうか?

プラークによる歯周病原因ではなく、他の歯の欠損による荷重の偏重で、右下7番が一次性咬合性外傷により、歯周組織がダメージをうけておりレントゲンを取ると、7番の奥側(喉側)の歯槽骨が大きく凹んでいました。

7番で物を噛むと痛みと歯茎の腫れが起きますが、7番で噛まないようにすると不快感や症状はでません。

歯周病が原因ではなく、隣の歯がないことによる力の偏重を指摘されました。
この場合、欠損歯の補充を施して力の分散をした場合、

・歯槽骨も時間経過で本来の高さに回復し
・7番で物を噛めるようにゆくゆくはなるのでしょうか?

教えて下さい
[過去のご相談]


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花井さん
返信日時:2021-01-08 17:57:21
補足
歯茎の腫れが最大の後は膿も出ました

7番で物を噛んでいたときは、7番の遠心側の歯茎が(側面でなく奥に親知らずなし)
歯茎の腫れ→ぷっくり大膨れ→破裂から血がでました。

先生によると膿もでていたようです。

私見では、フィステルのような違うところからの大きな膿の出口はありませんでした。
これは二次性咬合性外傷になるのでしょうか
不安で追加させていただきました。
回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-01-08 22:04:41
こんにちは。

一次性、2次性の分類が臨床ケースでどれくらい役立つか?わかりませんが、とりあえず、6番欠損を放置されているという事でしょうか?
それとも、連続歯列で8番がないという事でしょうか?

歯は1本だけでは頼りなく噛む力に負けますから、もしも6番欠損を放置されたままならば7番を保存して使えるように安定させる為にも欠損部を修復し連続した歯列にしてスクラムを組ませる必要があるのでしょう。

孤立歯は、歯磨きも難易度が高まりますから大抵汚れやすくなる物です。
ワンタフトなどの毛先が尖った隙間ぐるりと磨けるブラシも駆使して指先をうまく動かして磨かないと磨き残してしまいます。
かなり大変な筈です。
また、骨レベルも欠損部のレベルに引っ張られるように下りやすくなります。
歯周靭帯も付着粘膜も同じく下がりやすくなっていきます。
孤立歯にしてしまうのはよくないです。
更にあちこちから力を受けて揺れ始めますから細菌に対するバリアが弱まります。
歯周病にもかかりやすくなりますし、それが酷くなります。

骨レベルの回復が今後の欠損修復によりどれくらいあるか?はかなり診断が難しいと思います。
ただ、いずれにしろなんらかのの形態で欠損を補い単独歯にかかる力を緩和してあげないと何をやっても症状が落ち着かないよと忠告を受けておられるのでしょう。

早めに先生の指示に従い失っている歯列の連続性を回復してもらってください。

回答 回答2
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-01-09 13:42:40
以前、その後ろに横向きの親知らずがあって、それを抜歯したのでしょうか?
一次性ではないかもしれないですね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花井さん
返信日時:2021-01-09 15:30:11
返信ありがとうございます。
補足させていただきます。

・右上6番が欠損したままです。 右上8番は埋没しており右下は8番のみ欠損です

・横向きの親知らずがありました。
当該7番の箇所もそうでした。
20年近く前に親知らず抜歯
3年半前まで当該7番遠心側の歯周ポケットが深く、歯科での処置も一切されておらず歯周病。歯周ポケットが7mmとかのレベル。
3年半前にその遠心の歯周ポケットを治療はじめる。2年前ぐらいから歯周ポケットはずっと2か3mm
今回右下7番の腫れで4ヶ月ほど前に7番遠心の歯周ポケットを計る。10mmだった。

・右下7番遠心の歯茎の腫れは去年の9月が初。12月が2回目。
右上6番を失ったのが10年前






>>Dr.ふなちゃん先生
回答 回答3
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2021-01-09 19:49:26
噛み合わせ治療により、7番後方の歯槽骨の高さが回復することはないと思います。

既に親知らず抜歯されてるなら、そこの部分への骨再生治療が必要となりますが、その失敗例は数多く見ました。
経験豊富な歯科医院でご相談ください。

回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-01-10 02:18:43
なるほど。
状態が想像できました。
46歳ですからだんだん骨レベルが下がりやすくなったり歯面汚れがたまりやすくなって来ていると思われますが、メンテナンスの間隔はどれくらいなのでしょうか?
そもそもメンテナンスには通院されているのでしょうか?

腫れて排膿したという事であれば細菌による炎症でしょう。
歯周ポケットが深くなりやすい形態のところに細菌が繁殖して炎症細胞が闘ってくれたのでしょう。
骨レベルは回復し難いでしょうから、炎症のコントロールと歯面についた細菌や汚れの除去を継続することが必要なのでしょう。

なかなか清掃が難しい部位と形でしょうが、頑張ってまた噛んでも痛くなくなるまで炎症をうまくコントロールしてもらうとよいでしょう。

対合の歯の欠損も合わせて修復を前向きに考えましょうと提案されておられるようですね。
バランスよく噛める状態にしておく事は難しくなった炎症のコントロールには大切ですね。
前向きに考えてみられてはいかがでしょうか?

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花井さん
返信日時:2021-01-10 08:25:49
返信ありがとうございました。

歯槽骨の高さが回復することを諦めないといけませんね。
最近みたレントゲンでの歯槽骨の浅さをみているだけに落胆せざるを得ません
ほんとうに非常に残念です。

今後の骨再生治療へのトライは金と時間の無駄になりそうですね。


歯のメンテナンスについては、ここ3年くらいは、平均3~4ヶ月に一回一般的なクリーニングには通っております。
クリーニングに加えて歯のトラブルでよく通っております。

ここ2年くらいは歯周ポケット検査で右下奥を含めてほぼすべて2-3mmだったり、はじめて行く歯医者で掃除を褒められてたりしたので楽観視していました。

7番の遠心側の掃除の仕方を新しく行った歯医者さんに「歯間ブラシでやったほうがいい」と聞きました。
自分で極細のL型の歯間ブラシでやってみたのですが、一切できる気がしません。無理です。
いままでずっと自分でワンタフトブラシで当該の遠心の歯周ポケットを掃除してきたのですが、それでも去年12月に腫れたので、落胆します。
(この12月の場合、痛いのに関わらず危機感がないのに加え逆サイドの歯が治療で噛めなかったので、無理やり右下7番で噛み続けたせいもあるのでしょうが)


Q. 歯茎が腫れたということは→細菌による炎症
ということは→2次性咬合性外傷なのでしょうか?

Q. それだと7番の歯槽骨の高さの回復の見込みは少しの程度でもないのでしょうか?(全回復でなくとも)

返信ありがとうございました。
推察が進められたことはよかったです。
回答 回答5
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2021-01-10 10:18:03
レントゲンを取ると、7番の奥側(喉側)の歯槽骨が大きく凹んでいました。

レントゲンを撮影したタイミングは腫れがあり炎症が酷いときでしょうか?
レントゲンは骨の透過像を見ているだけですから炎上が起きてカルシウムなどのミネラル分が少ないとすっかり透過して見えます。
カルシウム等のミネラルが増えるとしっかり写って来る時もあります。
正しく知る為にもとにかく炎症をコントロールしていく事が大切になるでしょう。

歯間ブラシ歯周ポケットに突っ込む掃除のやり方はなかなか難しいでしょう。
理解できます。
ご自身で無理なら治療中はもう少し頻回に清掃と洗浄を行なってもらう必要がありませんか?
歯科医に指導された清掃法の習得が無理なので治療で通うことを相談されてはいかがでしょうか?



腫れが引き歯周ポケットが清掃しやすくなったら痛みもなくなるのではないでしょうか?

歯周病により炎症が起きると歯が浮くようになります。
一次性も二次性も混合してくるのが歳という感じでしょうか。
両方からアプローチしてやっと落ち着くが完全回復は無理というのがよくあるケースだと思います。
若がえらないので無理が出来なくなっていきますが、ちゃんと治療しておけばまだまだ使える歯なのではないでしょうか?

歯周ポケット内に嫌気性細菌が増えて常に組織を破壊するようになると困りますから細菌叢のコントロールは歯科医院での加療が必要な時ではないのかなと思います。
他の歯が綺麗ならばそこだけ歯周治療に当たればよいのかもしれませんね。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 花井さん
返信日時:2021-01-11 23:35:31
レントゲンを撮影したタイミングは腫れがある時ですが、最大の腫れを100とすれば20くらいのときでもう収まりつつあるときでした。
(素人の私が見ればまるで歯が抜けかけのような歯槽骨の輪郭に見えました。腫れの最中は骨が透けていると聞けたのは収穫が大です。助かりました。)

・たしかにそうですね。
歯医者さんにこの箇所の清掃をやっていただくことを考えようと思います。
オール・オア・ナッシングじゃなくて。
ですが、ずっと通っている近所の歯医者さんはこの箇所の見解において私とセカンドオピニオンのところと違うので言いにくいのですが、言ってみることにします。

・>両方からアプローチ。
たしかにそうです。
歯周病に加えて、最近その箇所で頻繁に噛むことがとりわけ集中的に増えたので(逆サイドが治療中に加えて知覚過敏でしたので)歯周病の上に一次性咬合性外傷的なダメージを受けたと思います。

逆にいえば力の集中がなくなれば一次性咬合性外傷分のダメージはなくなるので、その分の軽減(回復)に期待して、以前の噛める力に戻ることを期待します

・早合点で落胆するのはやめて気を長く考えたいと思います。
 駄目なら駄目になるだけなので。
一時はかかりつけの歯医者さんに「歯が割れているだろう」と言われたのでそれを考えると大分マシです。
(セカンドオピニオンでCTとマイクロスコープでみてもらいましたが、そこでは割れてる所見はないようです)

今考えている私のこれからの方針は、6番を補充して、7番の負担が減ったあとで、7番の噛みごたえの様子がどうなるかを見て、駄目なようなら、切開して歯周病を治すフラップ手術?というのも検討してみます。

当然当該7番の歯周病の清掃を頼むことは次の通院から打診してみます。
寝る前のマウスウォッシュとブラッシングもやりはじめています。(腫れたのは二回とも寝起き)

残念で投げやりになってしまいそうですが、気長に考えてみます。
ありがとうございます。



タイトル 一次性咬合性外傷による歯槽骨の吸収は自然治癒が可能か
質問者 花井さん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 歯周病(歯槽膿漏)治療
噛み合わせに関するトラブル
回答者




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