歯科の自費診療と保険診療の違い

相談者: おやつさん (40歳:女性)
投稿日時:2009-06-29 16:25:28
いつも大変お世話になっています。

参考:過去のご相談
神経のない歯なのに熱いものがしみる
マウスピースで感染しませんか?喰いしばりから歯を守る他の方法は?
無髄歯のクラウンが土台ごとの離脱で混迷中、抜歯の場合はインプラントに・・
繰り返し欠けるセラミックインレーは再作成したほうがいい?
噛み合せの調整をしてもらっていますが、まだスッキリしません
他多数。



タイトルにあるように自費診療に関する事です。

今紹介で行きはじめた歯科で、1本のつもりがセラミックが更に2本欠けた為再作成の治療をしています。

この歯科で感じたのは上物作成までの一連の作業が、非常に時間をかけて行ってくださるという事です。

例えば先日はクラウンの象りに

「時間かかりますけれど時間があれば、今日印象までやってしまいたいんだけれど」

と言われ、やっていただいたところ、それはそれはたっぷりたっぷり時間がかかりました。
先日のインレーの印象までの作業も、クラウンほどではありませんが結構かかりました。


今まで通っていた歯科では、欠けたセラミックを削り取り→象り→仮詰めで多くても30分でした。
実際にかかっている時間としては15分くらいかもしれません。



ここで生まれてはじめて浮かんだ疑問として、上物を保険外のものにするだけで治療は保険治療とまったく同じ、って言うのは今までは当たり前だと思っていたのですが、これは歯科医院においては常識なのでしょうか…ということです。

本当に素朴に生じてしまった疑問です。


緊急性はないのでお時間のあるときに、お答えいただければ幸いに思います。
「痛い」困った方々のご相談を優先してください。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2009-06-29 16:40:00
うーん。
難しい質問です。

たしかに、ただモノを売るっという歯医者さんであれば、

>治療は保険治療とまったく同じ、って言うのは今までは当たり前だと思っていた

ということになると思います。


しかし、多くの歯科医師は(そう思いたい)

自費=長持ちしなければいけない

と考えていますので、当然、処置の内容は変わってきます。


例えば、型どりの材料ですが、保険だと「寒天+アルジネート」という材料を用います。

この材料は非常に優れた材料です。
安価でかつ、非常に精度の高い型どりが出来ます。

しかし、すぐに変形を起こしてしまうという欠点があります。
したがって、保険診療のような忙しい、ばたばたしたような状態では、変形がドンドン進んでいってしまい、最終的な被せものに歪みが生じることがあります。


自費の場合、多くはシリコーンを用います。
これは、非常に良いものですが、逆に,ちゃんとしたステップを取らなければ、逆に悪い型どりになることもあり、その前段階でも十分の処置が必要となります。

また、コストも高く、特に良いとされている材料だと、片アゴを大きな型どりをするだけで、2〜3千円のコストがかかります(材料代だけです。時間等のコストは別)


ということで、自費と保険は,僕の治療システムの中では、行って帰ってくるほど違います。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2009-06-29 18:50:35
このサイトに寄せられるご相談の中の数%は、上記のご質問が原因の様に思えて仕方がないご相談があります。


このサイト内で、何度も書かせて頂いているのですが、自費治療の重要なモノは、材料ではありません。
そこに掛る手間暇の何十、何百もの細かい作業の積み重ねが値段の差になるのです。

ですので、保険と同じ手間で自費の材料を扱っても猫に小判で大事な利点を100%発揮できません。


何%かの歯科医院での自費治療は、保険のシステム内、保険の診察の仕方で行う材料だけ自費治療なので、このサイトでよく言われる『安い10万円、高い1千円』の値打ちの低い治療になるのです。

材料代にしか差がない治療が一番割高だと思いますし、それであれば、ボッタクリの誹りも仕方ないと思っております。


良い歯科医院にかかられおられるようですね。
お大事になさって下さい。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2009-06-30 02:26:19
こんばんは。

保険外診療は、自由診療とも言いますが、本当に自由です。

相場はありますが、料金も高くしようが無料にしようが自由。
自由すぎて、料金設定に困ることがあるくらいです(^^)

それなりの料金なのは、材料費だけでなく、治療時間代も含まれるのが一般的です。

その「治療時間代」が有効に利用されているということでしょう。


治療時間が長くなることや、通院回数が増えることは煩わしいと感じるかも知れませんが、担当医は『できる限りのことを丁寧にやろう』という心意気だと思ってもらえると良いのではないでしょうか。

佐藤先生が言われたように、『良い医院』だと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: おやつさん
返信日時:2009-06-30 07:57:50
先生方どうもありがとうございました。

(吉岡先生、私は長い治療が煩わしいとは1%も感じていません、むしろ今までの自費治療が何だったのかという疑問からの投稿でした)

諸先生方がおっしゃるような「治療時間代」は、残念ながらこれまでの歯科にはかかっていませんでした・・・。
被せ物詰め物の材料費オンリーと言えると思います。

そして私もそれが当たり前だと思って疑問にすら感じていませんでした。

多分そういう保険外治療をしている歯科は山ほどあると思います。
最初に行っていた所は有名口コミサイトで頂点くらいのところでしたが、一人の診療時間は15分刻みでそれは自費保険も一緒でした。

多分私のみならず、保険外治療の値段=セラミックとかゴールドの金額と思っている患者は多いのではないでしょうか。



難しいですね。



タイトル 歯科の自費診療と保険診療の違い
質問者 おやつさん
地域 非公開
年齢 40歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ その他(保険と保険外)
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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