インプラント、上部構造と歯茎の間の形態

相談者: 雅史さん (46歳:男性)
投稿日時:2011-08-01 19:24:45
参考:過去のご相談
付けた時に歯を締め付けるような痛みがあったブリッジ
他多数



いつも質問にご回答頂きありがとうございます。

諸先生方は、上部構造歯茎の間のマージンをどのような基準で設定されてますでしょうか?


当方左5,6、右4,5にインプラントを埋入し、現在 上部構造作成のための仮歯での調整を続けています。


主治医の先生は、上部構造と歯茎の間のマージンを、歯間ブラシを歯間に入れて、ブラシ部を左右に振って上部構造と歯茎の間を清掃できるよう、仮歯の調整をされています。

結構 隙間があくのですが、これが普通のマージンの取り方でしょうか? 

今回は奥歯だからいいけど、前歯だったら目立つなぁと思いました。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 01:34:13
質問されているのはマージンではないですね。

我々がマージンと言う時には、アバットメント補綴物の継ぎ目のことを指しますので、今回のご質問は補綴物と歯間乳頭部の形態の付け方についてですね。


清掃性を考えて、歯間ブラシが入るようにするのは良くある方法です。

SSSサイズの極細のものもありますので、先生に提案して隙間が気になるんですが、と相談されてください。

お大事に。

回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 08:42:43
ご相談ありがとうございます。

松元先生のご指摘通り、歯茎と人工的な歯との境目のことだと思いますが、清掃性を保ちながら違和感が無い程度まで減らすことは可能です。

仮歯の段階で、ご担当先生と試行錯誤してみてはいかがでしょうか。

回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2011-08-02 09:21:12
インプラントを植える際の深さによって設計が大きく異なります。


かつてはインプラントは浅めに植えるのが流行っておりました。
その場合、インプラント本体(金属色の部分)が歯肉の上に露出します。
この様な植え方の場合には必然的に隙っ歯気味になります。


また、インプラントを少し深めに入れた場合、その場合には隙っ歯ぽさが解消されます。

ただし、インプラント本体(フィクスチャー)と上部構造(歯の形をした部分。)との境界面が歯肉の中に存在する事になるので管理が難しいです。



いちど 担当医とよく相談してみてください。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-08-02 18:38:42
松元先生、さがら先生、タカタ先生

ご回答ありがとうございます。


次回主治医の先生に時間とって頂き補綴の治療方針について、ご相談する予定となっておりますのでそのおりに 上部構造歯茎の間についても、話してきたいと思います。



【松元先生、さがら先生】

・現状の仮歯では、上部構造と歯茎の間が全部、歯間ブラシのサイズというわけでもありませんので、審美面で、そう気にはしていないのですが、どれくらいの幅が相場なんだろうと思い質問させて頂きました。
ネット上さがしても、こんなこと書かれて、いませんでしたので。



【タカタ先生】

>インプラントを少し深めに入れた場合、その場合には隙っ歯ぽさが解消されます。
>ただし、インプラント本体(フィクスチャー)と上部構造(歯の形をした部分。)との境界面が歯肉の中に存在する事になるので管理が難しいです。

前歯をインプラントにせざるをえないことになるやもしれませんので、後学のためご教授頂きたいのですが、上記のような場合清掃は、どのようにおこなうのでしょうか?


素人考えでは、上部構造の前側は歯茎にあわせ、後ろ側は歯間ブラシが入るぐらい間をあけておけば、清掃性と審美性を備えた上部構造ができそうな気がするのですが。
回答 回答4
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 08:59:56
歯肉よりも外側はブラッシングで対応しますが、歯肉の内面は歯間ブラシデンタルフロスを"通してはいけません"
 
なぜなら、歯肉が角化してしまい、体積の減少をまねき、審美性を低下させてしまうからです。


フィクスチャーから上部構造への移行部の形態を緻密に設計すれば、そこに食片が入り込むリスクはかなり減らすことが出来ますし、自浄作用にも期待できます。

ただ、これには、インプラントの知識技術の他に歯周外科のテクニックとなによりも補綴の技術が非常に重要になります。
かなり難しいです。


人間の歯の根と歯冠部の境界は、非常に立体的な造形をしており、それこそ、前側と裏面と側面でそれぞれ境界部が立体的に移行しています。

それに比べて、インプラントはその境界部がタダの円ですし、横から見たら一直線の面です。
なので、うまくいきにくいのです。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-08-03 10:25:41
タカタ先生

お忙しい中 回答頂きありがとうございました。


>歯肉よりも外側はブラッシングで対応しますが、歯肉の内面は歯間ブラシデンタルフロスを"通してはいけません
>なぜなら、歯肉が角化してしまい、体積の減少をまねき、審美性を低下させてしまうからです

なるほど そうなのですか。 
早いうちに聞いていてよかったです。



別スレにて、ご紹介しましたデントールブラシは、ブラシが出ずパルス水流だけがでるノーズも用意されているのですが、これを使い歯肉の内面を水洗いする清掃方法でも歯肉を角化させてしまうでしょうか?




>フィクスチャーから上部構造への移行部の形態を緻密に設計すれば、そこに食片が入り込むリスクはかなり減らすことが出来ますし、自浄作用にも期待できます。

上部構造と歯茎の歯肉を密着させるということですね。

私は仮場で密着させていた歯肉部が、軽い炎症をおこしたのですが、上記方法では、歯肉に炎症が起こることはないでしょうか?

また歯茎の歯肉は、形状変化がよく起こるイメージを持っているのですが、上記方法だと、何年かごとに上部構造の調整or再作成になりませんでしょうか。


ご教授いただけましたら幸いです。
回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2011-08-03 10:36:26
歯肉の内面を水洗いする清掃方法でも歯肉を角化させてしまうでしょうか?

基本的に空気に触れさせない方がよろしいかと・・・



>歯肉に炎症が起こることはないでしょうか?

先に書きましたが、このテクニックは インプラントのみならず、歯肉の扱い、補綴マージンフィットなど 高度なテクニックを要しますので その辺りの技術をうまく扱えなければかえって炎症を引き起こしてしまいます。

歯肉は確かに変化します。
しかし、うまく扱ってやると5年から10年は安定して推移します。

その頃には上部構造ポーセレンの表面性状も大きく変化してきますから、やり直しを考慮してもおかしくありません。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-08-03 15:38:05
タカタ先生

早速のご回答ありがとうございます。



主治医が

>このテクニックは インプラントのみならず、歯肉の扱い、補綴マージンフィットなど 高度なテクニックを要しますので

よほどのテクニックを持ってない場合


>うまく扱ってやると5年から10年は安定して推移します

5〜10年 単位で、全てのインプラントの上部構造を取り替えるだけの資金が用意できない場合


現実問題として、上部構造と歯茎の隙間は、どのような状態にしておくのがベターでしょうか?


PS: やはり天然の歯は偉大だと痛切に感じました。
回答 回答6
  • 回答者
回答日時:2011-08-08 10:13:23
そのような場合、上部構造インプラント体との境界部は歯肉よりも外に完全に露出している方が管理は楽でしょうね。

審美性よりも歯周組織との親和性を重視するとそういう考えになります。
その考えに基づいて作られているインプラントもあります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2011-08-08 16:14:18
タカタ先生

ご回答ありがとう ございました。


患者側からは、担当の先生が どのような技量をお持ちか判断できませんので、「先生の得意な方法」でとなると理解しました。



タイトル インプラント、上部構造と歯茎の間の形態
質問者 雅史さん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ インプラント治療法
回答者




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