顎関節に不安がある場合のラバーダムやマイクロスコープについて

相談者: ぴよみさん (50歳:女性)
投稿日時:2020-07-16 13:57:06
普段から、口を開け閉めするたびにカクカクとなります。

診察時に、数回口の開け閉めしていると顎が外れる?のか、口が閉まらなくて困ったことが何度かあります。
そんな時は、顎を動かし思いっきりガックン!(かなりの衝撃)とやって、何とか閉めてきました。

こちらのサイトでは、ラバーダムや顕微鏡を使用されている先生方が多くいらっしゃるので、教えて頂けましたら幸いです。


@ラバーダムをする際は、通常より大きく口を開けるのでしょうか?

A耐え難い時は、途中で外してもらう事は可能ですか?
下顎前歯はラバーダム必須なのでしょうか?

Bラバーダムを貼るのに何分位かかるものですか?

C顕微鏡を使っての治療は時間がかかるようですが、長時間顎が外れた状態でいても、のちに顎関節が悪化したり、後遺症など残ったりする事はないのでしようか?(無理やり先生が戻したら、顔がずれたままはまってしまいオペになったというのも拝見したことがあり怖いです) 

顎が外れる人は、マイクロでの治療は難しいでしょうか?

D倍率6倍以上位のルーペなら、下顎1番の根管は見えるものなのでしょうか?(事前にCT)


もう一点、CTには種類があるようですが、インプラント前に骨や神経の位置を見ると書かれているCTでも、レントゲンには写らない根の病気歯髄炎などはわかりますか?


お忙しいところ恐れ入ります。
よろしくお願い致します。
[過去のご相談]


相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴよみさん
返信日時:2020-07-16 14:07:00
すみません。
CTの件、訂正です。

神経とは書いてありませんでした。
骨の幅や歯の状態がわかると書かれていました。

失礼致しました。
回答 回答1
  • 回答者
あすとら歯科クリニック相模原(神奈川県相模原市)の滝野です。
回答日時:2020-07-16 19:47:02
ぴよみさん、こんにちは。

>@ラバーダムをする際は、通常より大きく口を開けるのでしょうか?

必要な開口量自体は、ラバーダムの有無でさほど大きくは変わらない気もします。
部位や使う器具によるでしょうね。
ラバーの弾力が開口を支えてくれるので、逆にラクだとの感想もあるようです。

また、バイトブロックや開口器などで開口を補助してもらうと良いかもしれません。

>A耐え難い時は、途中で外してもらう事は可能ですか?
>下顎前歯はラバーダム必須なのでしょうか?

外すことはできると思います。
ただ、根管治療で術野を汚染させずにラバーダムを外す場合は、一度仮封をしてからラバーダムを外し、再開の時には新しくラバーダムをして仮封を除去するところからになると思います。

必須かどうかで言いますと、歯科治療、特に根管治療にはラバーダムが必須だと思います。

>Bラバーダムを貼るのに何分位かかるものですか?

歯の部位、歯列の状況や、複数本に渡るのかなど条件によると思います。
縁下カリエスで隔壁を作らなければならないなど事情があれば、時間はよりかかると思います。

>C顕微鏡を使っての治療は時間がかかるようですが、長時間顎が外れた状態でいても、のちに顎関節が悪化したり、後遺症など残ったりする事はないのでしようか?(無理やり先生が戻したら、顔がずれたままはまってしまいオペになったというのも拝見したことがあり怖いです) 
>顎が外れる人は、マイクロでの治療は難しいでしょうか?

まずは口腔外科で顎の状態を診てもらったり、整えることを考えるのもアリだと思います。
長時間の開口に不安があることを伝えて、できる範囲で治療を進めてもらっても良いと思います。

>D倍率6倍以上位のルーペなら、下顎1番の根管は見えるものなのでしょうか?(事前にCT)

根管内を見ようと思えば、マイクロスコープ がなければ無理だと思います。
ただ、高倍率ルーペでも、無い(肉眼)よりはあったほうが良いと思います。

CTについて

下前歯の根管治療でルーティンで、CTを撮影することは少ないと思いますが、必要と判断して撮影することはあると思います。
CTはエックス線の透過性をみているので、炎症や病気そのものが写るわけではありません。
従って歯髄炎は判断できません。

根尖病巣などの場合は、周囲の骨が失われていることでCTで判断できると思います。

下前歯は教科書的には1根管で簡単なように思われがちですが、案外と複雑な形態のバリエーションがあり、2根管の場合も多い歯です。
CTやマイクロスコープで、そうしたことを判断できる場合もあると思います。

お大事にしてください。

2人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: ぴよみさん
返信日時:2020-07-18 01:13:13
滝野先生

詳しく教えて下さりありがとうございます。
とても参考になります。

今の状態で口腔外科へ治しに行くのも中々難しいところです。
お手数ですが、もう少し教えて頂けましたら幸いです。


○顕微鏡での根の治療は、1時間以上はかかるものなのでしょうか?

○上1番も複雑なのでしょうか?
上1番と下1番は、CTありでもルーペでの治療では再治療になってしまう人が多いのでしょうか?

○HPなどで、根管治療にも使うとか、病巣もわかるなど書かれているタイプのCTでも、やはり同じように歯髄炎根尖病変など根の病気は写らないものなのでしょうか?


度々で恐れ入ります、よろしくお願い致します。
回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2020-07-18 09:37:13
ここで質問をしても、治療する先生の考え・スキルで差は出てくるので、実際治療する先生に聞かないと分かりませんよ。

>○顕微鏡での根の治療は、1時間以上はかかるものなのでしょうか?

歯の状態、先生の技術にもよりかかる時間、回数はさまざまです。
また適当に行えば短時間で済むともいえます。


>○上1番も複雑なのでしょうか?
>上1番と下1番は、CTありでもルーペでの治療では再治療になってしまう人が多いのでしょうか?

上顎の中切歯はほぼ単根なので、比較的シンプルな構造なことが多いです。
下顎の中切歯は2根管もあり、拡大視野で治療をした方がいいでしょうね。

そのような統計データーはないので、部位別の再治療云々は分かりません。
 
ただ、極々一般的な根管治療の成功率は50%ぐらいと考えられているので、再治療になってしまう人は半数ぐらいと考えてもらえればと思います。
 
後、口腔外科の先生は歯内療法も行いますが、基本専門分野が違いますので、歯内療法専門医の行うような医療は求めない方がいいと思います。
それを求めれば治療できる先生は本当に限られます。
 

>○HPなどで、根管治療にも使うとか、病巣もわかるなど書かれているタイプのCTでも、やはり同じように歯髄炎根尖病変など根の病気は写らないものなのでしょうか?
 
骨の溶け具合で根尖病変の有無は分かりますが、歯髄の状態を正確に診断するツールは今の所ありません。
 
 
あまりネットで検索しても、的外れな不確実な情報を拾うだけなので、まずは実際治療してくれそうな先生の歯科医院で相談された方がいいと思いますよ。
 
ここの回答も私見も多く、一般的な考えでない回答もあります。


おだいじに

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2020-07-19 09:06:40
文面からするに、顎が外れやすいと推測されますが、その場合

1.外れるのを覚悟で通常の治療をする
2.外れない程度の開口量で治療をする

のどちらかかと思います。

根管治療でなければ、短時間で済ますといった選択肢もありますが、ラバーダム装着(もちろん顕微鏡も含む)が前提ですと短時間は不可能です。


1の場合はご自身で整復できるのでしたらそれで問題ないですが、できなかった場合は術者が整復の経験がないとちょっときびしいです。(あたりまえですが、治療中はつらいです。顎が外れているわけですから)

2で対応できるかどうかは、井野先生も書かれているように技術の差が大きいです。




タイトル 顎関節に不安がある場合のラバーダムやマイクロスコープについて
質問者 ぴよみさん
地域 非公開
年齢 50歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ ラバーダム
根管治療その他
口腔外科関連
マイクロスコープ
回答者




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