歯並びのための口腔トレーニング、正しい嚥下の仕方について

相談者: なぎちさん (46歳:女性)
投稿日時:2022-09-12 12:59:26
いつも相談させていただいています。

子供の歯並びのためのトレーニングなどについて教えてください。

私自身も、舌がいつも前歯の裏に当たっていて長い人生間違っていたので、正しい嚥下の仕方などがよくわかりません。

動画で検索して、飲み込むトレーニングの時に、舌を上に付けて奥歯を噛んで飲み込むそうなのですが、飲み物や食べ物を飲み込む時、上下の歯は、当たって大丈夫なのですか?

TCHでは、上下の歯は直接当たることは無い、(食べ物を噛む時も歯の間に食べ物があるので)と聞きますので、そこの違いがわからないので教えていただきたいです。

マイオブレース装着時は、奥歯はずっと噛み締めているのでしょうか?
それとも、舌をタンタグにつけることだけ意識していれば、よいのでしょうか?

噛み締めると疲れますし、噛み締めクセがつきそうだと思うのですが。

普段、舌はスポットからなるべく奥までべったりとついているのでしょうか?(軽く口を開けると筋が出るくらい)
舌先がスポットに付いていればokなのでしょうか?

舌は上に触れているだけなのか、少しテンションが掛かっている感じなのでしょうか?
奥までべったりとつけると息が苦しくなります。

舌先をスポットから奥の方にかけて付けていくと、下の歯が奥に引っぱられる感じです。

上下の奥歯を噛み合わせると奥の方まで舌を上につけられません。

この感覚は合っているでしょうか?


今まで無意識に飲み込などやっていた事が、難しく感じられます

トレーニングは、正確に行なわないと正しい飲み込みなどは身に付かないでしょうか?

それとも、舌を上げられる筋力がつけば自然と正しくなってきますでしょうか?

ご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-12 21:18:34
こんにちは。

舌のトレーニングは、小児期から成長期にしっかり行うのが理想的だと考えます。
口蓋の形や歯の位置、舌に関係する複数の筋肉などの解剖学的な調和に繋がるからです。

ですから、お子さんのトレーニングと大人のトレーニングは分けて考えても良いかもしれませんね。

大人になったら既に筋肉の伸びが悪くなっていますし、歯並びや顎の位置や長さと舌との調和にかなりの無理が生じています。
組織が固まってしまっていますからね。なかなか難しいでしょう。

ただ、例えば、脚の開脚ができない人が毎日毎日開脚ができるように正しくトレーニングを繰り返すと開脚ができるようになりますから、頑張ってみる根性があれば必要な組織改変を引き起こし可能になるかもしれません。

特に外科矯正後の後戻りが機能的問題から生じる事はよく言われており、外科前と外科後、治癒期間は口腔機能を変えるトレーニングを行う事で後戻りがなくなると言われています。
まぁ、それくらい急に変わるか?なんらかの組織形態変化が必要になるのが成人後となると思います。

口蓋形態が問題なく顎の位置にも問題なく歯並びもある程度問題なければ、舌を口蓋にしっかりくっつけて嚥下も睡眠もトレーニングで可能になるでしょう。
条件が悪すぎれば無理でしょう。

小児期は歯並びを獲得しながら身体も作られていきますし、形が作られます。
トレーニングにはもってこいでしょう。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2022-09-13 12:20:39
船橋先生

ご回答いただきありがとうございます。

紛らわしくて申し訳ありません。
私ではなく、子供のトレーニングをするのに、私自身も舌の使い方が間違っていましたので、子供に正しく教えられずにいた所です。

冊子やのインターネットでは、実際にやってみると、舌の使い方などよくわからない状況です。

その中でわからないのが、TCHと飲み込みに関してです。


船橋先生の以前のご回答に、「唾を飲み込むときも、口蓋と舌で陰圧形成が可能なので歯を当てる必要がない」とありました。

あえて奥歯を噛んで飲み込むことを教えると、意識して強く噛んでしまうのかなという心配もあります。
意識して噛んだ口と、飲み込む時にたまたま当たった時の口の形とは違うのかなと思いました。

船橋先生は、どの様な飲み込み方を教えていらっしゃるのか教えていただけないでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします。
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-13 13:05:25
舌と口蓋だけで飲み込めると、歯は接触させなくても飲み込めます。
ただ、僅かに歯が接触しても問題ないですし、嚥下時には歯と歯は軽く接触するよいうのが基本の咬合の作り方になります。

総義歯の咬合高径を決定する際も、その基本的な顎の位置は有用でよく使われます。

お子さんの咬合を作る際も、同じようなもので機能と形が合致しておかなければ、作ったとしても後に崩れたり破壊していくことになります。

舌の機能訓練は歯科医院が教えていますから、おかかりの小児歯科で教えてもらうとよいと思います。

乳児嚥下が治ってない口腔機能発育不全のお子さんはたくさんおられますから、保険診療でも口腔機能獲得不全症の病名で指導管理が可能になっています。

ですから一般歯科でも、そういうことをしっかり勉強されている歯科医院がどんどん増えていくと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2022-09-16 14:50:24
船橋先生、いつも回答いただいてありがとうございます。

保険でのトレーニングも可能という情報ありがとうございます。

しかし、残念ながらやっている所は矯正とセットが多そうなのかなと感じました。。

マイオブレースの担当医は、ご自分が渡された冊子の中のカッスワローの事を以前尋ねていたのですが、ご存じありませんでした。


先日、地元の予防で通っている歯科医院で聞いたところ、まだ矯正なんて考えるのは早いですよ!と言われました。(現在6歳半過ぎて永久歯が6本です)
反対咬合などあれば、すすめますがと言われました。

私としては、もう2歳から隙間がないことを気にして、何もできずにいるので、焦っているのですが。
回答 回答3
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-17 00:05:10
口腔機能に関しては、保険収蔵されたのはついこの前ですし、日本口腔筋機能療法学会が主になっていたと思いますが、こちらの歴史もまだ浅い為、まだまだ認知度が低く、大学で習わずに歯科医になっているものが多いのが現状でしょう。

最近になり徐々に認知されて来たけれどまだ知らない歯科医もいるでしょうし、歯科医だけでなく歯科衛生士も習わずに来ている人の方が多いでしょう。

ですから国民の期待に充分応えられていない現状があると思います。

また、矯正治療に感じでもまだ主だった団体の見解が統一されていない為国の認定に昇格できていないのではないか?と思っています。

また、小児の成長発育期と成人後、歯冠修復を多数行った後あるいはその為の矯正治療は意味合いが大きく異なりますから、人のステージをごちゃ混ぜで語る事はできません。

歯並びよく育てる事と、歯並びが悪ければ小臼歯を抜いたり顎を切って形を変える治療の意味は異なりますが、矯正治療は保険適用外(一部適用あり)ですから保険医はほとんど学ばずに日常診療に明け暮れていますから、考えが回らない事もしばしばあります。

このように医療は常に変化し進化し続けていますから、なかなかわかりづらいだろうと思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: なぎちさん
返信日時:2022-09-20 12:39:27
船橋先生、いつも早速のお返事いただいて、ありがとうございます。

マイオブレースや、MFTのトレーニングなどについては、船橋先生がとてもよくご存じで、近くだったらと思います。

マイオブレースメンバーズでもそうでない歯科でも、知識や経験の差はかなりありますでしょうか?


今の先生は、口腔機能のトレーニングも思い出した様にやったり、次回にはやらなかったり、マウスピースについても、子供の口の状態を見て判断ということもされません。

知識や経験がなくても、マイオブレース治療は出来るものなのでしょうか?
取りあえずk1k2を使えば、だいたいの子に合うでしょうというものでもないのでしょうか?

マイオブレースでも、先生によって仕上がりは変わるのょうか?(もちろんトレーニングなどの頑張りでも変わりますが)

船橋先生のコメントでは、口の状態マウスピースの状態など色々判断して、決めるそうですのでそういう事をちゃんと判断できる先生というのはどれほどいらっしゃるのでしょうか?

治療にはいる前に見極めるポイントはあるのでしょうか?


先生が何を聞いても分かられないので、不安ですし、うまくいかないので子供に当たってしまい、かわいそうです。
子供に頑張らせないといけないのに、どうすすめればよいのか…

久しぶりに朝まで夜中着けてみたら、上の奥歯の側面の歯肉が赤黒く変色していました。
以前もその様なことがありました。先生はわかられないので、じゃあお休みしましょうとなるわけです。

そろそろ引っ越しの可能性もあるので、転院するのも考えてしまいます。

不安で子供の成長は待ってくれませんし、この一年半通院してなにも変化がなく、口腔機能の大事さも先生は教えてくださらないので、ピンとこなくて、知識はインターネットの検索のみなので、最近やっと理解出来てきたというところです。
回答 回答4
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2022-09-20 15:01:32
>マイオブレースメンバーズでもそうでない歯科でも、知識や経験の差はかなりありますでしょうか?

当たり前ですが、かなりあるでしょう。


日本製の類似品はプレオルソで開発者は岡山矯正歯科医です。
マイオブレイスは、オーストラリア歯科医の製品です。
他にも色々似た製品が出ています。

製品を使えばどのお子さんでも治るのならば良いですが、元々歯一本一本にピッタリフィットして矯正力を与える装置ではなく型枠装置ですから治らないケースも多々あります。

例えば、あまりにもアーチフォームから外れた歯列には入りません。
また、回転は治せません。さらに欠損があれば治りません。
その他にも綺麗にならないケースはたくさんあります。
お子さんが使わなければそもそも効果もありません。

また、口腔機能訓練だけしていても治せないケースもたくさんあります。

歯科医は現状の問題をよく見極めて、必要な追加装置があれば上手く治療を追加する必要があるでしょう。

可撤式装置はストレスが多いと言われる方もおられます。
使用の努力義務が発生するからです。
必要ならば固定式装置に変更してもらう方が、ストレスがないかもしれませんね。


大人向けにT4Kなどの装置がありますが、親御さんが使ってみると歯にフィットしない装置を口に入れておく事が、案外大変なのを理解出来るかもしれませんね。




タイトル 歯並びのための口腔トレーニング、正しい嚥下の仕方について
質問者 なぎちさん
地域 非公開
年齢 46歳
性別 女性
職業 非公開
カテゴリ 小児歯科その他
口腔外科関連
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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