[写真あり] 隣接面も含むインレーをレジンに交換するのは無謀か?
相談者:
ちーずさん (32歳:女性)
投稿日時:2015-10-14 22:08:40
お世話になっております。
左下6番の歯ですが、前の5番との間にフロスガ引っ掛かり歯磨きで少し痛みがあるため、インレーを入れ替えたいのですが、当方金属アレルギー(塩化パラジウム、臭化銀)がわかり、新たに入れる材質で悩んでいます。
このくらい大きいと、レジン(保険、自費)はやはり無理があるでしょうか。5番との隣接面も含んでます。
セラミックにすると、歯をより削らなければならないことに抵抗があるのと、経済的なことで不安です(他にも保険インレーたくさんあるので)。
先生方なら、この歯にはやはりセラミックを勧めるでしょうか?
今の歯医者さんからは
「やれないことはないだろうけど、ここにレジンは先々のことを考えるとやめておくべき。
ハイブリットよりセラミックがいい。
でなければ、また保険インレー」
と言われています。
夜間、食い縛り、歯ぎしり癖があり、マウスピースをして寝ています。
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左下6番の歯ですが、前の5番との間にフロスガ引っ掛かり歯磨きで少し痛みがあるため、インレーを入れ替えたいのですが、当方金属アレルギー(塩化パラジウム、臭化銀)がわかり、新たに入れる材質で悩んでいます。
このくらい大きいと、レジン(保険、自費)はやはり無理があるでしょうか。5番との隣接面も含んでます。
セラミックにすると、歯をより削らなければならないことに抵抗があるのと、経済的なことで不安です(他にも保険インレーたくさんあるので)。
先生方なら、この歯にはやはりセラミックを勧めるでしょうか?
今の歯医者さんからは
「やれないことはないだろうけど、ここにレジンは先々のことを考えるとやめておくべき。
ハイブリットよりセラミックがいい。
でなければ、また保険インレー」
と言われています。
夜間、食い縛り、歯ぎしり癖があり、マウスピースをして寝ています。
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[過去のご相談]
回答1
ほほえみ歯科(大阪府高槻市)の松岡です。
回答日時:2015-10-14 22:22:02
ちーずさん、こんばんは。
写真だけでの判断はできませんので、個人的に一般的な修復物の判断について話させていただきます。
基本的には大臼歯(6、7番目の歯)で隣接面を含むような窩洞の場合、レジン修復では強度的に弱いと個人的には考えます。
保険であれば金属のインレー、理想はやはり自費のセラミックインレー(これも種類ありますが)になると思います。
もちろん、かみあわせや歯軋りなどの習癖も考慮する必要があります。
参考になれば幸いです。
写真だけでの判断はできませんので、個人的に一般的な修復物の判断について話させていただきます。
基本的には大臼歯(6、7番目の歯)で隣接面を含むような窩洞の場合、レジン修復では強度的に弱いと個人的には考えます。
保険であれば金属のインレー、理想はやはり自費のセラミックインレー(これも種類ありますが)になると思います。
もちろん、かみあわせや歯軋りなどの習癖も考慮する必要があります。
参考になれば幸いです。
回答2
小林歯科クリニック(渋谷区神宮前)の小林です。
回答日時:2015-10-15 07:47:17
>先生方なら、この歯にはやはりセラミックを勧めるでしょうか?
「金属アレルギー(塩化パラジウム、臭化銀)がわかり」ということでしたら、多少の費用が掛かろうと、金属での修復はお勧めできません。
>ここにレジンは無謀ですか?
その判断は、ちーず さんの左下6番を実際に診査した歯科医師だけが下すことが出来ます。
「金属アレルギー(塩化パラジウム、臭化銀)がわかり」ということでしたら、多少の費用が掛かろうと、金属での修復はお勧めできません。
>ここにレジンは無謀ですか?
その判断は、ちーず さんの左下6番を実際に診査した歯科医師だけが下すことが出来ます。
相談者からの返信
相談者:
ちーずさん
返信日時:2015-10-16 00:54:13
松岡先生、小林先生、ご回答ありがとうございます。
やはりセラミックがよさそうですね…。
範囲の広いインレーだと、レジンの技術がどうこう、という問題ではないのでしょうか。。。
審美歯科で取り扱っているような、自費のレジン(ダイレクトボンティング?)でお願いするとしても、保険のレジンと強度は変わらないのでしょうか?
素人の視点で恐縮なのですが、型を取ってはめるより、直接穴を埋める方が単純に二次カリエスになりにくいのではないか…と考えてしまうので、その点でも悩んでしまうんです(そうはいっても大きい穴なのでそもそもレジンは無理なのかもしれませんが)。
ハイブリットセラミックと、オールセラミックだと、オールセラミックを勧められましたが、割れやすいとも聞きます。
食い縛り、歯軋りがあること(マウスピース装着)を考慮しても、やはりオールセラミックの方が良いのでしょうか。
また、保険インレーやレジンに比べて削る量が増えると聞きますが、それはどの程度違うものなのでしょうか。
結構違ってくるのでしょうか?
たくさん質問して申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
やはりセラミックがよさそうですね…。
範囲の広いインレーだと、レジンの技術がどうこう、という問題ではないのでしょうか。。。
審美歯科で取り扱っているような、自費のレジン(ダイレクトボンティング?)でお願いするとしても、保険のレジンと強度は変わらないのでしょうか?
素人の視点で恐縮なのですが、型を取ってはめるより、直接穴を埋める方が単純に二次カリエスになりにくいのではないか…と考えてしまうので、その点でも悩んでしまうんです(そうはいっても大きい穴なのでそもそもレジンは無理なのかもしれませんが)。
ハイブリットセラミックと、オールセラミックだと、オールセラミックを勧められましたが、割れやすいとも聞きます。
食い縛り、歯軋りがあること(マウスピース装着)を考慮しても、やはりオールセラミックの方が良いのでしょうか。
また、保険インレーやレジンに比べて削る量が増えると聞きますが、それはどの程度違うものなのでしょうか。
結構違ってくるのでしょうか?
たくさん質問して申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
回答3
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-10-16 09:50:16
>審美歯科で取り扱っているような、自費のレジン(ダイレクトボンティング?)でお願いするとしても、保険のレジンと強度は変わらないのでしょうか?
保険適応のレジンと自費のレジンでは物性は変わりありません。
違いとしては色調などが豊富な事くらいでしょうか。
そもそも材料を保険用と自費用に区別する必要があるのは日本だけで、世界的に見れば全て同じです。
メーカーはわざわざ日本国内だけのために膨大な研究開発費をかけて自費用、保険用と分けて開発する事はありません。
>素人の視点で恐縮なのですが、型を取ってはめるより、直接穴を埋める方が単純に二次カリエスになりにくいのではないか…と考えてしまうので、その点でも悩んでしまうんです
その通りです。
しかし、レジンの物性には限界がありますので「面積が大きい場合には難しい」と言う判断になります。
なので、当院では虫歯を削った後は必ずレジンコーティングを行ってからインレーの型取りをします。
この10年間で二次カリエスの発生はゼロです。
(もちろん、転院されてしまった方に関しては調べようがありませんが…)
>食い縛り、歯軋りがあること(マウスピース装着)を考慮しても
まずは「力のコントロール」を習得されるのが一番だと思いますよ。
>保険インレーやレジンに比べて削る量が増えると聞きますが、それはどの程度違うものなのでしょうか。結構違ってくるのでしょうか?
ケースバイケースですね。
実際に銀歯を外して見ないと何とも言えません。
ただ、すでに銀歯を入れられてしまっている場合、セラミックスにするからと言って追加でさらに深く削り込む必要があると言うのは稀な事です。
追加で深く削り込まなければならないような場合(銀歯が非常に薄い場合)にはレジン充填で対応できる場合がほとんどですし…。
保険適応のレジンと自費のレジンでは物性は変わりありません。
違いとしては色調などが豊富な事くらいでしょうか。
そもそも材料を保険用と自費用に区別する必要があるのは日本だけで、世界的に見れば全て同じです。
メーカーはわざわざ日本国内だけのために膨大な研究開発費をかけて自費用、保険用と分けて開発する事はありません。
>素人の視点で恐縮なのですが、型を取ってはめるより、直接穴を埋める方が単純に二次カリエスになりにくいのではないか…と考えてしまうので、その点でも悩んでしまうんです
その通りです。
しかし、レジンの物性には限界がありますので「面積が大きい場合には難しい」と言う判断になります。
なので、当院では虫歯を削った後は必ずレジンコーティングを行ってからインレーの型取りをします。
この10年間で二次カリエスの発生はゼロです。
(もちろん、転院されてしまった方に関しては調べようがありませんが…)
>食い縛り、歯軋りがあること(マウスピース装着)を考慮しても
まずは「力のコントロール」を習得されるのが一番だと思いますよ。
>保険インレーやレジンに比べて削る量が増えると聞きますが、それはどの程度違うものなのでしょうか。結構違ってくるのでしょうか?
ケースバイケースですね。
実際に銀歯を外して見ないと何とも言えません。
ただ、すでに銀歯を入れられてしまっている場合、セラミックスにするからと言って追加でさらに深く削り込む必要があると言うのは稀な事です。
追加で深く削り込まなければならないような場合(銀歯が非常に薄い場合)にはレジン充填で対応できる場合がほとんどですし…。
相談者からの返信
相談者:
ちーずさん
返信日時:2015-10-17 11:17:57
回答4
細見歯科医院の細見です。
回答日時:2015-10-17 12:53:29
>このくらい大きいと、レジン(保険、自費)はやはり無理があるでしょうか。
>5番との隣接面も含んでます。
簡単に言えば、出来る歯科医には出来るが、出来ない歯科医には出来ない(当たり前ですが)と云う答になります。
小林先生の言うように実際に掛かられる歯科医に判断して貰って下さい。
>5番との隣接面も含んでます。
簡単に言えば、出来る歯科医には出来るが、出来ない歯科医には出来ない(当たり前ですが)と云う答になります。
小林先生の言うように実際に掛かられる歯科医に判断して貰って下さい。
回答5
ネクスト・デンタル(荒川区西日暮里)の櫻井です。
回答日時:2015-10-17 13:13:57
>それは、子どもがよくやるシーラントと同じような解釈で合っていますか??
違いますね。
ラバーダム→マイクロスコープを見ながら丁寧に悪い所を削る→殺菌消毒する→フロアブルレジンでコーティングする→型取りをして次回インレーセット
と、言葉で書くと簡単のですが…
>それは、かかりつけの歯医者さんに相談したら、やっていただけたりするのかな…
どうでしょう?
わかりません。
違いますね。
ラバーダム→マイクロスコープを見ながら丁寧に悪い所を削る→殺菌消毒する→フロアブルレジンでコーティングする→型取りをして次回インレーセット
と、言葉で書くと簡単のですが…
>それは、かかりつけの歯医者さんに相談したら、やっていただけたりするのかな…
どうでしょう?
わかりません。
回答6
E Eデンタル(愛知県豊橋市)の井野です。
回答日時:2015-10-18 09:07:51
こんにちは
まずちーずさんのケースが可能かどうかはわかりませんが。
私の感覚でいえば、症例さえ選べば、レジンアンレーでも問題なく経過していますよ。
* http://eedental.jp/MTOS/cgi-bin/mt-search.cgi?search=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%80%80%E5%B9%B4&IncludeBlogs=4&limit=20
ただし、アンレー充填ができる先生を探す必要があります。
インレー充填に比べるとアンレー充填は格段に難しいですのでできる先生も限られてきます。
患者さんには分かりにくいですが、同じ歯を見ても先生により修復法・修復材料のお勧めは違います。
セラミックが得意な先生はセラミックアンレーを勧めるでしょうし
金属修復が得意な先生はゴールド修復を勧めます。
レジンが得意な先生であればレジンを勧める。
かかった先生の得意な方法が治療選択肢の上位にきますから、そのことは知っておいた方がいいでしょうね。
修復材料の中でレジンが特に劣ったぜ材料ということもありませんし、2世代前のレジンの予後の調査結果もメタル修復と予後に差は出ていません。
(今のレジンの方が接着は良くなっています)
つまり材料の強度と歯の寿命は一致しません。
(修復材料の物性が強ければ歯が長持ちするということはありませんのでね)
理想は歯と同じ物性ですが、今の所そういった材料はありません。
>やはりレジンの方が二次カリエスになりにくいのですね。密着するからなのでしょうか。
○○をすれば極端に2次カリエスのリスクが下げれるなどはないと思われた方がいいでしょうね。
そういう魅力的な方法があればいいんですけどね。
まずはかかりつけの先生と話し合ってみてください。
おだいじに
まずちーずさんのケースが可能かどうかはわかりませんが。
私の感覚でいえば、症例さえ選べば、レジンアンレーでも問題なく経過していますよ。
* http://eedental.jp/MTOS/cgi-bin/mt-search.cgi?search=%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%80%80%E3%83%AC%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%80%80%E5%B9%B4&IncludeBlogs=4&limit=20
ただし、アンレー充填ができる先生を探す必要があります。
インレー充填に比べるとアンレー充填は格段に難しいですのでできる先生も限られてきます。
患者さんには分かりにくいですが、同じ歯を見ても先生により修復法・修復材料のお勧めは違います。
セラミックが得意な先生はセラミックアンレーを勧めるでしょうし
金属修復が得意な先生はゴールド修復を勧めます。
レジンが得意な先生であればレジンを勧める。
かかった先生の得意な方法が治療選択肢の上位にきますから、そのことは知っておいた方がいいでしょうね。
修復材料の中でレジンが特に劣ったぜ材料ということもありませんし、2世代前のレジンの予後の調査結果もメタル修復と予後に差は出ていません。
(今のレジンの方が接着は良くなっています)
つまり材料の強度と歯の寿命は一致しません。
(修復材料の物性が強ければ歯が長持ちするということはありませんのでね)
理想は歯と同じ物性ですが、今の所そういった材料はありません。
>やはりレジンの方が二次カリエスになりにくいのですね。密着するからなのでしょうか。
○○をすれば極端に2次カリエスのリスクが下げれるなどはないと思われた方がいいでしょうね。
そういう魅力的な方法があればいいんですけどね。
まずはかかりつけの先生と話し合ってみてください。
おだいじに
相談者からの返信
相談者:
ちーずさん
返信日時:2015-10-19 00:15:47
タイトル | [写真あり] 隣接面も含むインレーをレジンに交換するのは無謀か? |
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質問者 | ちーずさん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 32歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
レジン(白いプラスチック) その他(写真あり) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。