光重合CR・充填1の保険算定について

相談者: -ふみ-さん (48歳:男性)
投稿日時:2025-01-30 17:49:11
お世話になります。
保険算定については、専門の規程書物がなければ詳しくわかりませんのでお尋ねすることになりました。
早見表ではわからないので。



1)光重合CRには単純と複雑がありますが、咬合面のみの場合は単純、側面または隣接面のみの場合は複雑、咬合面と側面または隣接面の両方がある場合は、単純と複雑の両方の算定になるのでしょうか?

もしくは、咬合面と側面または隣接面の両方がある場合は、「複雑」ひとつに全てが含まれるのでしょうか?1歯1窩洞とします。
それか、光を当てた場所ごとに算定されるのでしょうか?



2)充填1には単純と複雑がありますが、これについては、隣接面が含まれれば複雑で、それ以外は側面が含まれても単純の算定になるのでしょうか?



1)・2)共基準がわからなくてお手間おかけしますが教えていただけないでしょうか。

もし、この部分について書かれた文面がWebページで見ることができるページURLがあれば、または、最新の規程集のどの条項に書かれているかを教えていただければ助かります。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2025-01-30 18:02:51
こんにちは。


1歯2窩洞とは1本の歯に別の部位に窩洞がある事です。
頬側面に穴があり、咬合面には別の独立した穴がある。そういう時ですね。


CRの単純とは咬合面なら咬合面だけ。頬側面なら頬側面だけ。という時ですね。

隣接面虫歯の場合、隣接面だけとは治療の構成上ならないですから隣接園と口蓋側とか、隣接面と咬合面とかで構成される窩洞になりますから複雑になりますね。


隣接面だけを単独に穴を掘れるのは(窩洞形成できるのは)孤立歯の時とか、隣接する歯がないときだけになりますね。
それも非常に小さな限局した点のような虫歯の治療の時だけという感じです。

内部で大きな虫歯になっていると、きちんとした虫歯治療を完成させるためには大きく歯の表面を削らないと治療の成功が無理なことがしばしばあります。



光を当てた場所ごとの算定ではなくあくまでも窩洞形成の形態がベースになります。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2025-01-30 18:59:34
>船橋先生


早速のお返事ありがとうございます。
光重合CRの単純の解釈は違ってましたが、それ以外は合っておりました。


光重合CRの項目については、お返事いただいたことに照らし合わせると、咬合面隣接面がつながった1歯1窩洞(穴の数は1箇所)の場合で、光照射を咬合面と隣接面(頬側から)の2回行った場合の算定は「光重合CR(複雑)」のひとつだけになるということでいいでしょうか?

この場合、光重合CR(単純)と光重合CR(複雑)の両方を算定するのは間違いになりますか?間違いではなく、担当医の裁量で算定してもいい範囲でしょうか?





充填1の項目については、隣接面が含まれれば複雑、含まれなければ単純という解釈でよいでしょうか?
回答 回答2
  • 回答者
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2025-01-30 21:59:35
咬合面隣接面がつながった1歯1窩洞(穴の数は1箇所)

繋がっていると単純な窩洞か、複雑な窩洞の1窩洞になりますね。


>光照射を咬合面と隣接面(頬側から)の2回行った場合の算定は「光重合CR(複雑)」のひとつだけになるということでいいでしょうか?

そうですね。
光照射の方向と回数は関係ないですが、咬合面と隣接面がつながった穴の数1か所であればそこの部分はCR(複雑)ですね。


ただ、実際に窩洞形成がどこにどのようにされたか?は実際に行った歯科医に直接お尋ねになってはいかがでしょうか?

CR充填は上手に行えば行うだけどこにどう詰めてあるのか?視認するのが困難になりますから、実際に虫歯治療に際してどこにどのような窩洞を形成されてどこを埋めたのか?(充填したのか?)については、術直後に歯科医に直接説明を受けてください。


上手く仕上げてしまった後で、カルテに記載して、時間が経過して後日尋ねられましても歯科医自身が自分でどこを充填したのか?目視してもわからないくらい上手く充填治療を仕上げられてしまう場合が多々あると思います。

ですから、その日の治療直後に明細をもらうわけですから、その日のその時にお尋ねになるとよいと思いますね。


結構、広範囲に歯の表面に脱灰が進んでいて一窩洞に拡大形成してしまうと可哀そうだなあという場合もあるのではないかと思います。

2窩洞に分けて窩洞形成して充填してくれたとか、色々なケースがあると思います。

インレー窩洞のようにきっちりとこうでないと成功しないという形の形成はCR充填治療では必要ではなく、可及的に患者さんの健康な部分の歯質を残してあげられる治療法になりますから、臨床では色々な形成のケースがあると思います。

CRはエナメル質と強固に接着しますし、昨今は象牙質にも比較的安定して接着修復できるので、色々なパターンが存在すると思いますよ。



保険診療では請求は何らかの型に嵌め込む必要がありますから、あまり細かいことを言っていたらどれかの型に嵌め込むために要らない範囲の歯まで削り取られて残してもらえなくて終わっちゃうかもしれません。

せっかくの低侵襲治療が可能な唯一の修復治療法なので、算定時にどの型に嵌め込んだのですか?ってこだわられても逆になんだ?この患者さんは?と思われて終わるかもしれません。


そういうあらゆるケースの可能性を考慮して言ったら、ある程度は担当医の裁量で算定という事があったりするかもしれませんね。
CR治療は形成の型にとらわれる必要がない治療で歯と強固に接着する唯一の修復材料での治療でメリットは絶大です。

実際どのような状態をどう直してくれたのか?カルテ記載した内容しかわからなくなりますからご不明であれば早めに直接お尋ねになってみてください。

結構広範囲に脱灰して健全なエナメル質を失っている方って多くおられますからね。


1歯2窩洞までしか算定できないという決まりが保険診療であるのも致し方ないのですが、切り捨てられて算定できない(されない)治療をしてくれている場合も山のようにあるように思います。

相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2025-01-30 23:40:24
>船橋先生

遅い時間なのにお返事ありがとうございました。
参考にさせてもらい、後のことを考えます。


脱灰はありませんが、小臼歯の4分の3の歯質をCRで補綴するものでしたので、面積が広いため2回の光照射をしたため「単純」と「複雑」の両方で算定したということだと思います。

本来の基準だと、「複雑」のみでしょうけど、作業面積も広いし、感覚的に…「単純」分もいただきたい!という感じなんじゃないかと思います。

きっと、院内でこういう感じの時は「単純」と「複雑」の両方で算定するとかいう独自のやり方ができているのだと感じます。


あとは、ルールに合わせてもらうのか、最後に書いてくださったことを含み容認するのかですね。
難しいですね。


ありがとうございました。
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2025-02-01 10:18:17
2日、2回聞きに行ってまいりました。

担当医師からは、

「1窩洞だけど、咬合面と側面に光重合したから」

という回答で、担当医師不在の日に院長に調べてもらうと、電子カルテには「1歯2窩洞」と書かれているということで担当医師が異なる答えを出していてわからずじまい。
更にハッキリさせるために聞きに行くのもひとつですが、もう何度も行くのもという感じです。


抜髄をするかどうかを聞かれた時に、見せられた時は大きな穴がひとつだけだったんですけどね。


実際の穴の形はおむすび形なのですが、例えばですが、穴の形がひょうたん形であった場合、最初大きい方の円を削りました。
1年後、その横がう蝕し小さい方の円を削りました。
2つの円はつながってひょうたん形の1個になりました。
同じ深さの歯髄の手前まで削っています。
という場合の窩洞数は1なのでしょうか?2なのでしょうか?
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: -ふみ-さん
返信日時:2025-02-03 17:42:46
=結果報告=


この質問について、今日その歯科医院に行ってハッキリ聞いてきました。

「穴は1個だが、穴が大きく1回でCRを詰めることができず2回に別けて行ったため」

とのことでした。

本来は、それでも1窩洞だと思いますが、しにく作業をされたということでそれでもよいかと思いました。

保険の決まりに合わせてはうまく処置ができないため、2窩洞とし、材料費に「単純」を加えて算定させたという理解にすることにします。

この質問はこれにて終了とさせていただきます。



タイトル 光重合CR・充填1の保険算定について
質問者 -ふみ-さん
地域 非公開
年齢 48歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ レジン(白いプラスチック)
治療費・費用
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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