異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることは可能か?
相談者:
雅史さん (47歳:男性)
投稿日時:2012-05-22 14:47:21
参考:過去のご相談
※〔写真あり〕左上2番の外部接着再植療法のアドバイスをお願いします
他多数
毎度お世話になっております。
毎回ご丁寧な回答頂きありがとうございます。
今回は、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることができるかどうかご教授頂きたく投稿させて頂きました。
現在
・左2 抜歯接着再植法の後、ファイバーコアが入ってます。
・左1 再根管治療の後 ファイバーコアを入れる予定です。
・右1 メタルコアが入っています。
・右2 左4,5 右4,5、6が無い時に、右2,3,4の延長ブリッジをしたせいか。
歯周ポケットが深くなって、若干動揺しています
(以前先生に回答頂きました)メタルコアが入っています。
左2が再植、右2が若干動揺があるため、左2〜右2を連結冠のブリッジにすることも考えているのですが、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にしてもよいものでしょうか?
それとも避けた方がよいものでしょうか?
※〔写真あり〕左上2番の外部接着再植療法のアドバイスをお願いします
他多数
毎度お世話になっております。
毎回ご丁寧な回答頂きありがとうございます。
今回は、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることができるかどうかご教授頂きたく投稿させて頂きました。
現在
・左2 抜歯接着再植法の後、ファイバーコアが入ってます。
・左1 再根管治療の後 ファイバーコアを入れる予定です。
・右1 メタルコアが入っています。
・右2 左4,5 右4,5、6が無い時に、右2,3,4の延長ブリッジをしたせいか。
歯周ポケットが深くなって、若干動揺しています
(以前先生に回答頂きました)メタルコアが入っています。
左2が再植、右2が若干動揺があるため、左2〜右2を連結冠のブリッジにすることも考えているのですが、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にしてもよいものでしょうか?
それとも避けた方がよいものでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
杉原歯科クリニック(杉並区・上高井戸)の杉原です。
回答日時:2012-05-22 15:29:19
>異なる種類のコアが入った歯を連結冠にしてもよいものでしょうか?
>それとも避けた方がよいものでしょうか?
コアの種類は連結にあまり関係無いと思います。
しかし連結するかどうかは、実際に診ている担当医の判断だと思いますので相談してください。
ご参考まで・・・
>それとも避けた方がよいものでしょうか?
コアの種類は連結にあまり関係無いと思います。
しかし連結するかどうかは、実際に診ている担当医の判断だと思いますので相談してください。
ご参考まで・・・
回答2
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-05-22 15:46:48
まず、もし避けられるなら連結しない方が無難だとは思います。
そして、コアの材質よりも、むしろ動揺度の異なる歯を連結することについては、つい考えてしまいます。(連結理由が、’動揺’なら致し方ないのですが・・)
’連結するvs.しない’のメリット・デメリットを天秤にかけて判断する必要性を感じます。(どちらもパーフェクトではない)
特に正中(つまり左右の1番)を連結すべきでないと考える先生方もいますね。只、これも構造上、どうしても連結を避けられないケースはあるはずです。
そして、コアの材質よりも、むしろ動揺度の異なる歯を連結することについては、つい考えてしまいます。(連結理由が、’動揺’なら致し方ないのですが・・)
’連結するvs.しない’のメリット・デメリットを天秤にかけて判断する必要性を感じます。(どちらもパーフェクトではない)
特に正中(つまり左右の1番)を連結すべきでないと考える先生方もいますね。只、これも構造上、どうしても連結を避けられないケースはあるはずです。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2012-05-22 18:57:58
杉原先生、藤森先生
ご回答ありがとうございました。
【杉原先生】
主治医の先生からは、
「基本単冠。でも歯根破折を抜歯接着再植法でリペアした左2の安定性が悪いようなら、連結冠にする」
と伺っており、もし連結冠にするなら、動揺している右2も加えた連結冠にしてもらえたらと考えていました。
連結する歯でコアの種類が違っても問題がないことなので、もし左2を連結冠にするようなら、右2も含めた連結にできないものか、主治医の先生に聞いてみます。
【藤森先生】
治療を開始する前 左2〜右1、右2〜右6(4,5欠損)と連結冠をいれていたのですが、がっちりとして動くことがありませんでした。
しかし右2を単冠にしたところ、下の前歯が、上の前歯の裏側にあたるたびに、右2が動いているのがわかり気持ち悪い感じがします。
単冠の方が清掃性が高いことは、確かですので、この動揺が、連結冠をするにあたるものかどうか、主治医の先生と、藤森先生もご存知の保存の先生に判断してもらうこととします。
ご回答ありがとうございました。
【杉原先生】
主治医の先生からは、
「基本単冠。でも歯根破折を抜歯接着再植法でリペアした左2の安定性が悪いようなら、連結冠にする」
と伺っており、もし連結冠にするなら、動揺している右2も加えた連結冠にしてもらえたらと考えていました。
連結する歯でコアの種類が違っても問題がないことなので、もし左2を連結冠にするようなら、右2も含めた連結にできないものか、主治医の先生に聞いてみます。
【藤森先生】
治療を開始する前 左2〜右1、右2〜右6(4,5欠損)と連結冠をいれていたのですが、がっちりとして動くことがありませんでした。
しかし右2を単冠にしたところ、下の前歯が、上の前歯の裏側にあたるたびに、右2が動いているのがわかり気持ち悪い感じがします。
単冠の方が清掃性が高いことは、確かですので、この動揺が、連結冠をするにあたるものかどうか、主治医の先生と、藤森先生もご存知の保存の先生に判断してもらうこととします。
回答3
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-05-22 19:08:03
>保存の先生
宜しくお伝えください。
私の個人的意見もお伝えください。
また、K先生の御意見も報告してくださいね。
宜しくお伝えください。
私の個人的意見もお伝えください。
また、K先生の御意見も報告してくださいね。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2012-05-22 20:03:33
藤森先生
了解いたしました。
3ヶ月の1回ぐらい診断(自費)で、K先生のご意見を伺いにいっており、来月頭ぐらいに予約を入れておりますので、その際に、
・動揺度の異なる歯を連結することについて
・正中(つまり左右の1番)を連結することの可否
についても、ご意見を伺ってきます。
また何らかの形で、藤森先生に、ご報告させて頂きます。
了解いたしました。
3ヶ月の1回ぐらい診断(自費)で、K先生のご意見を伺いにいっており、来月頭ぐらいに予約を入れておりますので、その際に、
・動揺度の異なる歯を連結することについて
・正中(つまり左右の1番)を連結することの可否
についても、ご意見を伺ってきます。
また何らかの形で、藤森先生に、ご報告させて頂きます。
回答4
高田歯科 (神戸 三ノ宮・須磨)のタカタです。
回答日時:2012-05-22 20:57:59
基本的に、生まれつきヒトの歯は連結されておりません。
より自然に近い形での修復・再生を考えた治療であれば普通は連結は避ける方向で話をすすめるものです。
にも関わらず、今回連結の話しが出ているという以上、ある程度のリスクがあり、連結を避けられないとの判断に基づき連結治療のプランニングにいたったと解釈します。
よって、そのような条件の厳しい中での話であれば ”、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることができるかどうか”というよりは、それを避ける事が出来ないのではとおもいます。
より自然に近い形での修復・再生を考えた治療であれば普通は連結は避ける方向で話をすすめるものです。
にも関わらず、今回連結の話しが出ているという以上、ある程度のリスクがあり、連結を避けられないとの判断に基づき連結治療のプランニングにいたったと解釈します。
よって、そのような条件の厳しい中での話であれば ”、異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることができるかどうか”というよりは、それを避ける事が出来ないのではとおもいます。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2012-05-22 21:23:39
タカタ先生
ご回答ありがとうございました。
現在 左2の再植の状況をみている段階で、まだ単冠にするか、連結冠にするかの考えを主治医から聞いておりません。
左2 ファイバーコア(歯根破折歯を抜歯接着再植)
左1 ファイバーコア(根幹治療後予定)
右1 メタルコア(今回はいじらない)
右2 メタルコア(今回はいじらないが、動揺が気になる)
という状況で、連結冠は同じコアでした方がよいようなら左2、左1の連結冠 右1、右2の連結冠という考えもあるのかなと思い、ご相談させて頂いたしだいです。
また左2も再植術時に、事前に私へのことわりもなく、ファイバーコアになり代金を請求され、左1に関しては根管治療もしておらずコアを何にするかも聞かれていない状況で急に歯にお金をかけられなくなったら、どうしようという不安もありましたもので。
PS:インプラントと自然歯を連結しないという話との類推から疑問がわいてきました。
ご回答ありがとうございました。
現在 左2の再植の状況をみている段階で、まだ単冠にするか、連結冠にするかの考えを主治医から聞いておりません。
左2 ファイバーコア(歯根破折歯を抜歯接着再植)
左1 ファイバーコア(根幹治療後予定)
右1 メタルコア(今回はいじらない)
右2 メタルコア(今回はいじらないが、動揺が気になる)
という状況で、連結冠は同じコアでした方がよいようなら左2、左1の連結冠 右1、右2の連結冠という考えもあるのかなと思い、ご相談させて頂いたしだいです。
また左2も再植術時に、事前に私へのことわりもなく、ファイバーコアになり代金を請求され、左1に関しては根管治療もしておらずコアを何にするかも聞かれていない状況で急に歯にお金をかけられなくなったら、どうしようという不安もありましたもので。
PS:インプラントと自然歯を連結しないという話との類推から疑問がわいてきました。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2012-06-12 15:11:36
注:後日、報告の投稿を頂きました。
先日K先生の所に歯科相談(自費)に行ってきました。
ご依頼ありました事項につきましても質問してきましたので、この場を借りて、ご報告いたします。
(藤森先生のお名前だした所、ネットでお知り合いになったのですか?と尋ねられました)
●異なるコアが入っている歯を連結させることについて
- 確かに弾性係数が異なるが、そこまで考えている歯医者はいない。
- 動揺で繋げる必用があるのなら、繋げざるを得ないのでは。
●動揺度の異なる歯を連結することの問題点は?
- 隣接する動揺している歯を連結しても、やはり動揺するので、動揺していない歯と。動揺している歯を連結するのは、しかたがないのでは
- 大きなアーチ上に配置された、動揺する歯を連結させて、動揺度を弱めることはある。
●正中を連結することの是非について
- 繋げる必用があるなら仕方ないのでは。
- 無理に正中で連結を切ると、正中で左右に歯が開き審美上の問題がでてくる
とのことでした。
-----------------
以下 こちらの掲示板で質問させていただいた事項について
●抜歯接着再植術をやっても骨を減らないのですか?
(以前 K先生に、接着術をやって10年で骨が減って抜歯になった症例を見せて頂きましたが
- ヒビが入った所に段差ができ、そこに細菌が入り、歯と骨を引き離す力と、歯と骨とくっつけようとする自然な力の均衡で、骨が減っていくかどうかは決まる。
- 術式が上手くいけば骨は減らない
- 術式を上手くいかせる鍵がスーパボンドである(スーパボンドを使うとヒビ部分の段差が小さくできるのか?)
ちなみに左上2の抜歯接着再植術をやった歯は、術後2ヶ月でがっちりくっついており、もしかしたら骨と癒着しているかもしれないとのことでした
●右上2番が少し動揺しているが、連結すべきか?
- 動揺自体は単冠にする先生も、連結冠にする先生もいるであろう微妙なものである。それよりも、歯をかみ合わせて、ぎりぎり横に動かした時 右上2番に力が集中していることが問題。
放置しておくと破折の可能性大
- 奥歯を補綴する際 右上2でなく右上3に力がかかるような設計をするか、右上2,3を連結するかがよいと思う。
-----------------
こちらの掲示板でもよく先生方が、「実際に口腔内をみていないのでわかりませんが。。。」という書き込みをされていますが、最後の質問のような、噛み合せが問題とかになってくると、実際にみてみないと、わからない問題は多いのだなぁと感じました
先日K先生の所に歯科相談(自費)に行ってきました。
ご依頼ありました事項につきましても質問してきましたので、この場を借りて、ご報告いたします。
(藤森先生のお名前だした所、ネットでお知り合いになったのですか?と尋ねられました)
●異なるコアが入っている歯を連結させることについて
- 確かに弾性係数が異なるが、そこまで考えている歯医者はいない。
- 動揺で繋げる必用があるのなら、繋げざるを得ないのでは。
●動揺度の異なる歯を連結することの問題点は?
- 隣接する動揺している歯を連結しても、やはり動揺するので、動揺していない歯と。動揺している歯を連結するのは、しかたがないのでは
- 大きなアーチ上に配置された、動揺する歯を連結させて、動揺度を弱めることはある。
●正中を連結することの是非について
- 繋げる必用があるなら仕方ないのでは。
- 無理に正中で連結を切ると、正中で左右に歯が開き審美上の問題がでてくる
とのことでした。
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以下 こちらの掲示板で質問させていただいた事項について
●抜歯接着再植術をやっても骨を減らないのですか?
(以前 K先生に、接着術をやって10年で骨が減って抜歯になった症例を見せて頂きましたが
- ヒビが入った所に段差ができ、そこに細菌が入り、歯と骨を引き離す力と、歯と骨とくっつけようとする自然な力の均衡で、骨が減っていくかどうかは決まる。
- 術式が上手くいけば骨は減らない
- 術式を上手くいかせる鍵がスーパボンドである(スーパボンドを使うとヒビ部分の段差が小さくできるのか?)
ちなみに左上2の抜歯接着再植術をやった歯は、術後2ヶ月でがっちりくっついており、もしかしたら骨と癒着しているかもしれないとのことでした
●右上2番が少し動揺しているが、連結すべきか?
- 動揺自体は単冠にする先生も、連結冠にする先生もいるであろう微妙なものである。それよりも、歯をかみ合わせて、ぎりぎり横に動かした時 右上2番に力が集中していることが問題。
放置しておくと破折の可能性大
- 奥歯を補綴する際 右上2でなく右上3に力がかかるような設計をするか、右上2,3を連結するかがよいと思う。
-----------------
こちらの掲示板でもよく先生方が、「実際に口腔内をみていないのでわかりませんが。。。」という書き込みをされていますが、最後の質問のような、噛み合せが問題とかになってくると、実際にみてみないと、わからない問題は多いのだなぁと感じました
回答5
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-06-12 15:11:36
ご丁寧に報告してくださり有難うございました。
連結をせずに済めばそれで良いのですが、連結せざるをえない状況では、皆、悩むところだと思います。
そして、実際、連結している場合も少なくないと思います。
K先生とは、おそらく7月の学会でお会いしますので、今回は’連結’もテーマとして話し合ってみたいと思います。
毎回、論議して得られる事は多いし、何より楽しいですからね。
>実際にみてみないと、わからない
いつも痛感しています。
只、僅かでも相談される方のプラスになれば気持ちが救われます。
連結をせずに済めばそれで良いのですが、連結せざるをえない状況では、皆、悩むところだと思います。
そして、実際、連結している場合も少なくないと思います。
K先生とは、おそらく7月の学会でお会いしますので、今回は’連結’もテーマとして話し合ってみたいと思います。
毎回、論議して得られる事は多いし、何より楽しいですからね。
>実際にみてみないと、わからない
いつも痛感しています。
只、僅かでも相談される方のプラスになれば気持ちが救われます。
相談者からの返信
相談者:
雅史さん
返信日時:2012-06-12 15:11:55
藤森先生
お役にたてたようで、なによりです。
歯科の学会ではディスカッションの場がセッションの中にあるのですね。
私の専門の学会では口頭発表が多く、発表者とのディスカッションがあまりできません。
専門により学会も色々ですね。
K先生の、医院のお便りに、T.C.H.について書かれていたので、次回までに、大きな問題がおこらなければ、T.C.H.の改善について、ご指導ねがおうかと考えています。
お役にたてたようで、なによりです。
歯科の学会ではディスカッションの場がセッションの中にあるのですね。
私の専門の学会では口頭発表が多く、発表者とのディスカッションがあまりできません。
専門により学会も色々ですね。
K先生の、医院のお便りに、T.C.H.について書かれていたので、次回までに、大きな問題がおこらなければ、T.C.H.の改善について、ご指導ねがおうかと考えています。
タイトル | 異なる種類のコアが入った歯を連結冠にすることは可能か? |
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質問者 | 雅史さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 47歳 |
性別 | 男性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
歯がグラグラする 支台築造その他 クラウン・被せ物の連結(連結冠) |
回答者 |
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。