レジン系材料で歯茎ギリギリの修復・補綴は歯肉退縮を起こす?
相談者:
うさぎ0606さん (46歳:女性)
投稿日時:2019-10-12 23:17:27
歯チャンネルの相談をいくつか見ているうちに、「レジン系の物質が歯肉に触れていると炎症が起きてくる」という文字を見つけました。
その文章の中では、だからハイブリットレジンはやめた方が良いということでしたが、ということは、保険のレジン前装冠、レジンジャケット冠や、歯茎ギリギリのレジン修復も歯肉退縮の原因になるということでしょうか?
その文章の中では、だからハイブリットレジンはやめた方が良いということでしたが、ということは、保険のレジン前装冠、レジンジャケット冠や、歯茎ギリギリのレジン修復も歯肉退縮の原因になるということでしょうか?
[過去のご相談]
回答1
船橋歯科医院(岡山市北区)の船橋です。
回答日時:2019-10-13 01:49:44
こんにちは。
レジンは吸水性がゼロにはならない素材ですから汚れやすいのです。
高級なセラミックでお食事されるのとプラスチック製品でお食事されるのでは汚れ方が違うでしょう?
それと同じです。
また、耐久性に欠けるので経年的に劣化します。
それから帯電により細菌が付きやすいのです。
ハイブリッドレジンはセラミックの粉を混ぜ込んだ樹脂ですから全体としての強度は上げていてもボロボロと細かいセラミックの粉が崩れていずれ表面がザラザラして来るのでその事も汚れやすい事に繋がります。
特にマージン部の薄く弱くなる部分が欠けやすく崩れやすいので段差が付きやすくなります。
段差が出来てもお掃除がちゃんと出来れば良いのですが大抵出来ませんから歯茎の炎症に繋がります。
歯茎は炎症が来ると弱るので歯肉退縮に繋がります。
保険のレジン前装冠はメタルも使うのでメタルのイオン化も起こります。
レジンジャケット冠は強度と物性が劣るレジンが歯茎に当たる事になります。
ですから歯茎は長期的に退縮しやすくなります。
冠の素材にはより良い素材がありセラミック冠というものがあります。
冠は構造物でガイドしたり咬むという大きな負荷を引き受ける事になるので応力が生じ歪む素材では予後は悪くなるとされています。
樹脂は力を加えると割れずに歪む素材ですからセラミックの粉を多く混ぜ込むことで強度を高めてあるのですが、際で弱い所から駄目になっていくので結局歯茎退縮に繋がって行きます。
歯茎ギリギリのレジンは楔状欠損の修復のことでしょうか?
この場合は他に代替の良い素材はありません。
あえて言えばグラスアイオノマーセメントくらいでしょう。
咬む力は修復物自体にはかかりませんし、元々楔状欠損になるような歯磨き法を身に着けている人ならば同じように磨き上げるのでこちらの場合は最終的に磨き落として再度ツルツルにしている人がほとんどになるでしょう。
レジンは吸水性がゼロにはならない素材ですから汚れやすいのです。
高級なセラミックでお食事されるのとプラスチック製品でお食事されるのでは汚れ方が違うでしょう?
それと同じです。
また、耐久性に欠けるので経年的に劣化します。
それから帯電により細菌が付きやすいのです。
ハイブリッドレジンはセラミックの粉を混ぜ込んだ樹脂ですから全体としての強度は上げていてもボロボロと細かいセラミックの粉が崩れていずれ表面がザラザラして来るのでその事も汚れやすい事に繋がります。
特にマージン部の薄く弱くなる部分が欠けやすく崩れやすいので段差が付きやすくなります。
段差が出来てもお掃除がちゃんと出来れば良いのですが大抵出来ませんから歯茎の炎症に繋がります。
歯茎は炎症が来ると弱るので歯肉退縮に繋がります。
保険のレジン前装冠はメタルも使うのでメタルのイオン化も起こります。
レジンジャケット冠は強度と物性が劣るレジンが歯茎に当たる事になります。
ですから歯茎は長期的に退縮しやすくなります。
冠の素材にはより良い素材がありセラミック冠というものがあります。
冠は構造物でガイドしたり咬むという大きな負荷を引き受ける事になるので応力が生じ歪む素材では予後は悪くなるとされています。
樹脂は力を加えると割れずに歪む素材ですからセラミックの粉を多く混ぜ込むことで強度を高めてあるのですが、際で弱い所から駄目になっていくので結局歯茎退縮に繋がって行きます。
歯茎ギリギリのレジンは楔状欠損の修復のことでしょうか?
この場合は他に代替の良い素材はありません。
あえて言えばグラスアイオノマーセメントくらいでしょう。
咬む力は修復物自体にはかかりませんし、元々楔状欠損になるような歯磨き法を身に着けている人ならば同じように磨き上げるのでこちらの場合は最終的に磨き落として再度ツルツルにしている人がほとんどになるでしょう。
相談者からの返信
相談者:
うさぎ0606さん
返信日時:2019-10-19 11:12:58
回答2
顕微鏡歯科シバタ(名古屋市守山区大森)の柴田です。
回答日時:2019-10-19 17:40:57
> レジン系の物質が歯肉に触れていると炎症が起きてくる
虫歯の範囲が歯肉より上に限局しているのであれば、歯肉に触れている状態ははみ出していることになり歯垢が溜まりやすく不潔になりやすいので炎症を起こしやすいと言えると思います。
歯肉の下まで虫歯になっていてきちんと詰めることはとても大変なので元々はみ出しやすいと思います。
>全体的な単価を上げてもらいたいです。
ありがとうございます。
歯科医の殆どがそう感じていると思います。
虫歯の範囲が歯肉より上に限局しているのであれば、歯肉に触れている状態ははみ出していることになり歯垢が溜まりやすく不潔になりやすいので炎症を起こしやすいと言えると思います。
歯肉の下まで虫歯になっていてきちんと詰めることはとても大変なので元々はみ出しやすいと思います。
>全体的な単価を上げてもらいたいです。
ありがとうございます。
歯科医の殆どがそう感じていると思います。
タイトル | レジン系材料で歯茎ギリギリの修復・補綴は歯肉退縮を起こす? |
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質問者 | うさぎ0606さん |
地域 | 非公開 |
年齢 | 46歳 |
性別 | 女性 |
職業 | 非公開 |
カテゴリ |
レジン(白いプラスチック) 歯茎が下がった(歯肉退縮) |
回答者 |
|
- 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
- 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
- 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。