根管治療の成功とは?

相談者: 雅史さん (47歳:男性)
投稿日時:2012-10-07 09:01:54
こんにちは。

根管治療の成功とは、どのような状態を指すのでしょうか?

[再根管治療の成功率、一般的な治療で4割、即日充填なら9割?]

回答4にて、井野先生が、根管治療の成功とは

・「生活に支障がなく、レントゲンでも骨が出来ている」
・「生活に症はないが、レントゲンでは骨が少ししか出来ていない」
・「大きな痛みがなくなり、生活に支障なく使えるようになった」
・「生活に大きな支障はなく使えることは使えるが、膿は絶えず出ている」

などの基準を示されていますが、年数の基準があるのではと感じました。


・「根管治療後半年で、生活に支障がなく、レントゲンでも骨ができている」

といったような。


歯チャンネルで提唱されている、ラムラバーを着けたら根管治療の成功率は○○%と言われていますが、どの基準での%でしょうか。
[過去のご相談]


回答 回答1
  • 回答者
回答日時:2012-10-07 09:30:53
根管治療の解説ページに、
成功率の基準をバッチリ書いてあります。

[根管治療/(歯の神経・根の治療)とは?]


根管治療の成功とは

・臨床症状が無い (患者さんが痛み・違和感などを感じていない)
レントゲン上で異常が見られない、または、異常のある部分が縮小してきている

上記2つの条件を満たしている場合を成功としています。
(症状が無くてもレントゲン上で病気が進行している場合は成功とは言えません)

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回答 回答2
  • 回答者
回答日時:2012-10-07 10:46:42
ご相談ありがとうございます。

歯科の成功基準は二通りに分かれます。

一つは歯の成功基準
二つ目は全身を含めた成功基準


一つ目は、田尾先生の解説通りであり、アメリカ歯内療法学会でも変わりはありません。

二つ目は、身体に異常が出ていれば、一つ目の基準をクリアしても、抜歯が適切と考えられる場合があります。
これは50年くらい前に、ウェストン・プライス博士によって証明されています。

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回答 回答3
  • 回答者
回答日時:2012-10-07 21:55:09
すみません、こちらが言いたいことをくみ取ってもらってないようで・・・

[再根管治療の成功率、一般的な治療で4割、即日充填なら9割?]


>9割という先生は、再根管治療でも9割だそうです。

とんぱんしんぎ さんを治療している先生の感染根管の成功率が9割と書かれていたので、その先生は排膿していても、使えていれば成功という条件に含めていると思い


>「生活に大きな支障はなく使えることは使えるが、膿は絶えず出ている」

こう書いただけですよ。

リトリートメントで成功率が9割もあるのは非常に疑わしいです。
世界的な文献でも90%という報告はありますけど、基準が甘かったりします。


当然エンドの世界では、
>「生活に大きな支障はなく使えることは使えるが、膿は絶えず出ている」
は完全な失敗とみなします。


歯チャンネルで調べるのもいいですが、間違った情報もありますので、きちんとした基準を知りたければ専門書を読むしかないですよ。

ちなみに成功率とは時間軸が異なっても成功の意味合いが異なります。

時間が経過して調べたものほど信憑性があります。


患者さんに向かって、自分の思い込みで90%というのと、ちゃんとプロトコールを作り成功率を出している80%では大きく意味合いが違います。

今のところ4年経過して調べた成功率がエンドの世界では信頼がおけるデーターとされています。
 

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回答 回答4
  • 回答者
藤森歯科クリニック(兵庫県西宮市)の藤森です。
回答日時:2012-10-07 22:09:39
日本独自の言い伝えかもしれませんが、「必ず7年後の予後を見よ!」と教わりました。

一旦消失した根尖部透過像(レントゲン写真上での黒い影)が再び出現する可能性を考慮したものだと思われます。

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回答 回答5
  • 回答者
回答日時:2012-10-07 23:14:15
今日はちょうどアメリカとスカンジナビアでエンドの認定医をとられた二人の先生のジョイント講演会をたまたま井野先生と偶然ご一緒して聞いてきました。

やはり予後の話は出ましたよ。
4年後というのが一つのキーワードでしたね。

1人の専門家がこの回答を支持しています  
相談者からの返信 相談者からの返信
相談者: 雅史さん
返信日時:2012-10-08 07:40:57
田尾先生、さがら先生、井野先生、藤森先生、柴田先生
ご回答ありがとうございました。


私の歯で再根管治療、再々今回治療をした歯が2本あり、1本(左上5)は折れて抜歯インプラントとなり、1本(右下5)は、今度、再々々治療をすることになりました。

以前通っていた歯医者さんは、再根管治療をして頂き、腫れもなく、排膿せず(、おそらく病巣も縮小することをレントゲンで確認の後根充したのでしょう)、生活上なんの支障もなく数年を経過しました。

しかし何年か後に、また根管治療となったのは、はたして前回の根管治療は成功と言えるのか?と思い質問させて頂いた次第です。
(その先生がエンドが上手いと言えるのかどうかが気になったもので)


私の右下5番は、4年が目安なら成功。
8年が目安なら惜しくも失敗ということになります。

しかし歯医者さん側から見ると、根管治療後4年、8年後の患者さんを診れる機会は少ないのが現状でしょうし、患者側から見ると自分が経験する再根管治療の本数は少ないでしょう。
したがって再根管治療をして頂いた歯医者さんがエンドが上手いかどうかを、厳しい基準で判断することは難しそうですね。


治療中に根管に雑菌が入らないようにするor入っていたとしても清掃で除去する技術だけでなく、薄くなってしまった歯を割らないようにコア外す技術もあるでしょうから。



タイトル 根管治療の成功とは?
質問者 雅史さん
地域 非公開
年齢 47歳
性別 男性
職業 非公開
カテゴリ 根管治療その他
回答者




  • 上記書き込みの内容は、回答当時のものです。
  • 歯科医療は日々発展しますので、回答者の考え方が変わることもあります。
  • 保険改正により、保険制度や保険点数が変わっていることもありますのでご注意ください。

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